投稿元:
レビューを見る
トレバーノアは決して裕福な家庭に生まれず、生まれた時から犯罪の証拠だった。黒人と白人の子供に生まれただけで。それでも母親は教育に力を入れた。会社によっては私立に入れさせてくれたり、食べ物より本に投資したり、英語を喋れるように勉強させたり。実際に今活躍してるのもそれが大いに影響してる。つまり教育の力がなければ今どうなっていたのだろうか。
トレバーはどの人種にも属さないことで学校に馴染めなかったが、南アフリカの貧富の差を利用し、金持ちの子供相手に走ることが得意だったことから並ぶビジネスをするようになった。その時も自分の身を守るために習得したいくつかの言語を使った。母親の投資から学んだのか、トレバーはその小遣いでパソコンを買った。それで新しいDJのスタイルからコメディアンの話がきて今に繋がる。
バスに轢かれそうになって逃げ回ったり、DJのパーティーで警察にパソコンを打たれたり、母親が実の父親に銃で殺されかけたり、波瀾万丈すぎる人生をこれからも歩むだろう。
投稿元:
レビューを見る
怒涛の人生に衝撃。
南アフリカはW杯のイメージくらいしかなかったから、1984年生まれでそういう状況だったというのが衝撃だったし、色々なことが感覚が違いすぎて驚きっぱなし。
アフリカを語るのを見ることはあっても、アフリカの人の話をここまで詳しく聞くことはほぼないし、混血ながら現地にい続けたという特殊な状況はより稀少。
元々彼に好意を感じていたけど、この先、彼の見え方がまた変わってきそう。
教会ってシュワちゃんと一緒に競っていたボディビルダーが牧師で、座席はアリーナで、ロックバンドが演奏してるようなところもあるんだ笑
天使にラブソングをがかすむんだけどw
時間かければいいと思う感覚って文明の進展度合いと関わるものなのか?
長いほどいいとか、車で45分とか1時間移動してはしごと9時間の強行軍を壊れがちの中古車で……バスだとその倍大変とかえぐい
悪魔払いって本当にあるんだ……ダウンするまでやめないってすごいな、教え外は悪魔なのか……
みさえより迫力やばい母ちゃんだな……リンチになるとわかって息子を泥棒呼ばわりするとかえぐいてwぶっ飛んでるけどめちゃくちゃナイスな母ちゃん。神様だけ別格な感覚はやっぱりわからないけど。
バレンタインめんどくせぇな。グループとか。笑
トリアージって救命で優先順位を決めることのはずよね、あの状況なら最優先になると思うんだけど、お金の支払い能力もトリアージに含まれるってことか?
命と財布と将来とを天秤にかけなきゃいけない状況、想像するだけでエグい
投稿元:
レビューを見る
ツイッターでバズっていた動画で著者を知りました。著者が、男性が弱さを語ったり表明したりできる様になる事の大切さや、有害な男性性について話す内容でしたが、聡明な人だなと興味が出ました。
著者は現在アメリカで番組の司会者をやってたりする売れっ子ですが、この本は彼が生まれ育ったアパルトヘイトの影響下での南アフリカでの体験や、進歩的な価値観で彼を育てた信心深いお母さんとのエピソードが語られています。アパルトヘイト政策については学校でも習ったけれども、私は全然「知らなかった」と痛感しました。実体験として語られるアパルトヘイト政策の卑劣さに衝撃を受けます。
映画化が決まってるそうですが、文章で読んだだけでも、お母さまの明るく力強い生き様には泣かされてしまいます。幸せに長生きして欲しい・・
投稿元:
レビューを見る
南ア出身の人気コメディアン トレバー・ノアの自叙伝。傑作。アパルトヘイト下、貧困と差別の中での母親との暮らしを18のエピソードで綴る。副題は、アパルトヘイト下では、白人と黒人との性交は犯罪とされていたことによる。
白人でも黒人でもない著者の葛藤。信念を持って人生にポジティブに立ち向かう母親。南アの人種構成の複雑さ。アパルトヘイトの素顔。それらを含め、過酷な現実をユーモラスに語る凄さに感動します。著者と母親との丁々発止のやり取りも見逃せません。最後のエピソードが秀逸です。