紙の本
笑えて、沁みる。
2019/04/30 09:09
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
服毒自殺したはずの芥川龍之介。平成の世に何故か姿を現す。平安時代の盗賊らしき者から、不思議な光景を見せられ、それを防ごうとするのだが……。
芥川が生きていた時代と、現代の生活のギャップが笑いどころです。
しかし、芥川の作品「羅生門」を深読みしての、生きる為の悪の肯定はあり得ないと、憤り、心に刺さります。
そんな世が来ないように、走れ、河童!
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森さんの本はどれもだいたい面白い。読みやすい、すいすい読める、というのが印象。でもこの本はそうでもない。ヒロインが好かないのだ。
芥川龍之介の本は学生の頃教科書でさらっとやった程度。この本を読んで、芥川の本を読んでみよう、という気にはなった。でも、続編はもういい。
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長い時間をかけてようやく読了。大きなテーマは誤解・錯覚・見間違いかな。アンジャッシュのショートコントみたいな言葉の意味のすれ違いとか。
前半の先生vs現代文明はおもしろかった。平野レミを尊敬するとかww
太宰治が好きな身において、太宰=暗い、自殺した人みたいなイメージがあまり好きではない。それと同じで、芥川=暗いってイメージがやっぱあるのかなと。作中の羅生門の解釈もまた然りで、生への衝動を描いたという視点で見るとまた変わってくる。芥川の作品に留まらず、別の視点で読んでみることで、全然違う景色が見えてくると改めて思った。芥川の作品をまた再読しようかな。
ところで、この作品続くのかなー?河童が気になる……。
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2018年70冊目。現代に転生した芥川龍之介というぶっ飛び設定から、途中までドタバタコメディだと思って読んでたけど、途中から鋭い考察が混じってきたのはやっぱり森さんだなぁと。最後のぶっ飛びは謎過ぎるが。
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死に損なって転生した芥川氏が周りで起こる事件を解決する結構お気軽なミステリだと思っていた己を恥じたい。ていうか、良い裏切りに遭いました。
ちゃんと読まなければ、芥川小説。
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自殺直後、現代の田端に転生した芥川龍之介。その設定だけでも面白いはず。現在の技術や人々の様子に戸惑いながらも、それなりに謳歌?してる処も面白い。多視点で語られる物語が一つに収束していくテンポも良かった。(「僕が恋したカフカな彼女」既読なのに全然覚えてない。リンクありなのね。)
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つい最近、朔太郎読まなきゃ!って思ったばかりなのに、今度は芥川読まなきゃ!になった。作中に出てくる作品で読んでみたいのは「蜜柑」と「魔術」かなあ
語り口はライトだけれど、事件は実際にも起こりそう。ちょっと背中を押されて、あちら側へ行ってしまう。連鎖する犯罪に対する人々の無関心。
茶川さんがかわいい。茶川さんと弥生の距離感がとても良いです。
他の田端組出てきたら面白そう…だけど、そうなると違うはなしになってしまうか…
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自死を遂げたはずの芥川龍之介が、現代の田端に茶川龍之介として蘇ったという突飛な設定。
全体的に軽いノリで、茶川と弥生の掛け合いや、時代のギャップに戸惑う茶川が面白い。特に、平野レミの料理番組を見て夕飯を作ったり、こっそり村上春樹を読んでる茶川が可愛い!
髪切り婆に鬘燃やし、水風船爆弾魔、メッセンジャー潰し。同じエリアで同時多発的に起こるいくつかの奇妙な事件が、すべて繋がっていく様子は、パズルのピースがはまっていくみたいで気持ちがいい。
芥川龍之介の作品は、昔「羅生門」を読んだかなーという程度。もっとちゃんと読んでおけば、作中の羅生門の解釈も、もっと理解できたかも知れない。「羅生門」とか「蜜柑」とか、芥川龍之介の作品をちゃんと読んでみたくなった。
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推理じゃなくて、存在そのものが時代錯誤。とある事件を防ごうとするために芥川が現代に転生し、テレビやスマホやファストフードを知ってだんだん馴染んでいきつつも基本的には時代錯誤なのが面白い。
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一応自殺後の話だから転生なのか…?お金どうするんだろうと思ったけれど、初っ端から割とご都合できているから心配することなかったな。文ストらしいこともちらっと出てきたり、平野レミ先生がでてきたりと割とやりたい放題なところが面白い。クズの引き合いに太宰を出すのはやめてさしあげてw 推理はしているけれど、どちらかというと文学談義色と「藪の中」オマージュな感じが強い。ヒロイン(?)のキャラがネジが降り切れていてよかった。
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うーん…。
なんだろう、ひさびさに世界観に入り込めない小説だった。
もう少し硬派?なミステリーだと勘違いしてたかなぁ。