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「見えざる資産」の活かし方
著:森下 勉
知的資産経営をどのように取り組めば、経営に活かせるか。
「違い(尖り)」を見つけ(生み出し)「繋げる(ストーリー化)」することである。
それは、顧客の「なりたい明日」を実現するための他社との違いを明確にし、その違いを繋げながら尖らせる事である。それを実践することで企業の業績を向上させることができる。
業績向上のポイントは「流れを整理」することにある。
本書の構成は以下の6章から成る。
①企業事例
②流れの改善
③ええとこ活用経営のポイント(ストーリー化)
④ええとこ活用経営
⑤ローカルベンチマーク
⑥本質を見抜く目はコミュニケーション能力である
ポイントや一部だけを捉えてその企業の良さを表すことは難しい。その一部に良さはあれど、その背景や周りとのつながりがあってこそそれは機能するものである。
本書で取り上げている流れを整理してストーリー化する。そうすることによって本質が浮き彫りになったり、なおかつ自分たちでも気づいていないことがわかったりそれをさらに活かす術にもなる。
物語に落とし込むことによって自分や仲間における理解が進みより、尊いものと感じ、誇りを持って大切に育むことができる。それを見つけ出すことは非常に難しい。自分たちではできないことも多い。それが本書によるメソッドが可能としている。時間も手間もかかるかもしれないが、導き出した物語は何事にも代えがたいものになるのは明白である。