日本の金融政策について考える良書です!
2018/06/26 11:39
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、我が国の未来の金融政策について検討した画期的な書です。バブル崩壊後の我が国は、デフレや低金利状況が長期間にわたって続き、経済の低迷が心配されています。アベノミクスは一体、これでよいのか。日本の金融政策で何が可能なのか。そういったことを真剣に検討し、様々な提案を試みた画期的な書です。本書を読むことで、我が国の未来の金融政策の道が見えてくるかもしれません。
アベノミクスには期待できない
2018/06/30 13:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:walkalone - この投稿者のレビュー一覧を見る
もうずっと前からわかっていたことだが、アベノミクスにはもう期待できない。多くの国民が感じていることだと思う。代替案が提示されていて良い。
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バブル以降の日本の金融政策の変遷、FTPL(物価の財政理論)、マイナス金利、ヘリマネ、仮想通貨…多くのトピックから、(特に日本の)金融政策を論じた本。
180P弱の薄い新書ながら、内容はみっちり。
文章のうまさにスイスイ読めてしまうのだけど、ちゃんと理解しようと思うとかなり骨が折れる、スルメのような本。
FTPLの存在を本書で初めて知ったのだが、「物価は中央銀行と政府を合わせた『統合政府』への信頼に依存する」という論理は、直感にも沿っており、面白い内容だった。
また、「後戻りができなくなる前に、日本は金融政策のあり方を見直すなり、対策を講じるなりした方が良い」という、強い切迫感を持った筆者の提案には、頷かざるを得ない。
この本をきっかけに、FTPLを日本語で解説した「新しい物価理論」(一橋大学経済研究叢書)にも手を出してみることにした。また、岩村さんの著作「貨幣進化論」、「中央銀行が終わる日」も読んでみようと思う。
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フィリップス曲線から入るので、かなり懐かしさでスタートし、FTPL、ヘリマネ、そして暗号通貨をはじめとした貨幣論へと続く、ここ数年の日銀の金融政策を取り巻く環境を理解するには良書。薄いけど中身が濃く、読み始めたら止まらない。
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本書は新書ではあるが、内容は専門的であり難解であると思った。なんとか読み通すことができたのは、黒田日銀の限界を普段感じており、それへの専門家の評価を是非知りたいとの思いからに他ならない。
どうやら賛否両論渦巻いた「異次元緩和」に最終的な結論が出つつあるようだと思った。
出来れば本書のよりわかりやすい解説書を読みたいものである。
2018年7月16日読了。
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FTPL物価水準の財政理論という単語を初めて聞いた。
テイラールールといった懐かしい言葉が出てくるが結構忘れてしまっていることもあり、自分には難解であった。
流動性の罠が引き続きキーになるんだが、そのために中央銀行に在り方が変わった方がいいのではないかとか、仮想通貨へのある種の期待とか、最近の金融経済学とでも言うのかな、そういったものを垣間見ることができた。
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中央銀行と政府の役割、金融政策で何ができるのかを説く。読み手の常識不足でいまひとつ理解が深まらない。
ちょっと著者に申し訳ないと思いつつ、やっぱりそうなんだと思えたのは、金融政策で物価をコントロールすることはできるけど、「物価があがれば景気が良くなる」ことは長期的にはないってこと。つまり金融政策で景気をコントロールすることはできないわけだ。中央銀行の第一の役割は価値尺度の提供者であることで、景気をどうこうしようなんてのは分を弁えてないよね。
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日本の経験
物価水準の財政理論
マイナス金利からヘリマネまで
金融政策に未来はあるか
著者:岩村充(1950-、東京、経済学)
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優秀な方だが、もう一つ理解できず 細部の難しさ有るが、結局主題が判らなかった
金本位制から「管理通貨制」になり、金融政策はどう変わったのか、そして限界はどこか
新書のサイズに盛り込み過ぎ 消化不良 本も読者も
1.日銀の位置づけ 政府からの独立機関から政策実施機関へ←97年日銀法改正
安倍政権の求め 同じ考え方・デフレ脱却の強い意志
2.白川総裁 BEIを−2%から+1%へ高めつつあった
3.貨幣発行益 シニョリッジ
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はじめに
第1章 日本の経験
第2章 物価水準の財政理論
第3章 マイナス金利からヘリマネまで
第4章 金融政策に未来はあるか
参考文献
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興味深いのだけど本筋と関係ないところでかなり有名な推理小説のネタバラシ
これなしでしょ
論旨に必要ないしいきなり食らってどうしたら良いの
私は読んだことないので真偽分からないけど
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FTPLの入門書。中央銀行だけではなくて、統合政府で考えると、日本の金融政策が有効ではなかった理由がみえてくる。
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大学のレポートを書くための参考図書として紹介されていた本。
大学程度の経済の知識が必要となる上、ヘリコプターマネーなどの時事単語を知っていないとかなり内容が分かりにくくなってしまうので、もし読みたいという人がいればそれらの知識を入れてから読むことをお勧めする。