紙の本
警察小説と違い
2020/08/30 09:23
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投稿者:吉村ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
隠蔽捜査の今野さんの
警察小説とはまた違った
テンポいいストーリーがいい。
いろいろな酒をモチーフに、
多彩な展開がすばらしい。
主人公が、茶道の達人というのも
異色でまたいい。
紙の本
軽いが楽しめる
2018/08/15 03:03
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は茶道の師匠だが、裏の顔は先祖から伝わる武道家である。物語はいつも、これまた訳ありげなバーテンダーが営む店から始まる。そして外国人の神父や、師匠の幼馴染がからんでの連作短編。それぞれの登場人物に好みの酒が付いて回り、それが作品を味わい深いものにしている。警察小説が多い今野氏だが、自身、上智大学で武道サークルに所属していたことから、空手などにも造詣が深い。さらに今回は茶道にまで窓口を広げており、博識ぶりに脱帽させられる。
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初期の今野敏作品が実業之日本社文庫から復刊され、手に取ってみた。現在では警察小説の大家と認識されつつある今野さんだが、今読んでみると色々と興味深い。
主人公の「私」は、表の顔は茶道の師範である。だが、実はもう1つの顔があった。行き着けのカウンター・バーに集う、神父のベンソン、恋人の菫(すみれ)子、そして店主。そんないつもの面々には、なぜか物騒な揉め事が持ち込まれ…。
全8編、簡単に言ってしまえば、真っ直ぐな勧善懲悪物の連作短編集である。血気盛んにして正義感が強いだけに、毎度毎度危険地帯に突っ込んでいく面々。例外的展開も一部あるものの、固定フォーマットで1編当たりも短く、すいすい読めてしまう。
「私」が茶道の師範と聞いて思い出すのは、やはり初期の作品で講談社文庫から復刊された『茶室殺人伝説』である。その流派、聞いたことあるなあと思って記憶をたどると、やはりそうか。現在の警察小説には見られない格闘描写が、初期作品には多い。
組織論とかある意味面倒な要素は皆無。意地悪く言えばひねりがないかもしれないが、悪人はとことん悪人なので、ヒーローが際立ち、1編読み終える毎にてスカッとするだろう。「私」の父にはさすがに唖然としたが。短編にそんなネタをぶち込むとは…。
そういえば、講談社文庫から復刊された『奏者水滸伝』シリーズのメンバーには、遠田という茶道家がいたなあ。やはり講談社文庫から復刊された『特殊防諜班』シリーズ、同じ実業之日本社文庫から復刊された『デビュー』など、初期の作品群のテイストに通じる点は多い。
失礼ながら、本作自体にそれほど語るべき点はないが、作家今野敏の原点が感じられるという点で、貴重な作品と言えるだろう。自分自身、『ST』シリーズ、『安積班』シリーズ、『隠蔽捜査』シリーズなどから今野敏作品に入ったので、新鮮に感じられた。
最後の1編だけは、さすがにハラハラしたぞ。その辺のヤクザを相手にするのとは、訳が違う。ここで、手を回したのは…伏せておくことにする。それにしても、この面々が、揉め事に関わらず平穏に暮らせる日は、来るのだろうか。
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一見強くない生業をしてる男がめっぽう強いシリーズ。作動とのギャップが良い。脇役たちもいいキャラを演じているので続編やスピンオフ企画があれば是非読んでみたい。もっと苦戦する場面があればなお良し。
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ごめんなさい、苦手でした。途中、何度か本を読む手を止めてしまったほど。
娯楽作品で小気味好く話は進む。しかも大好きなBARとお酒のアレコレを交えて書く軽妙なハードボイルド。裏社会に不本意ながらも通じている茶道家が主人公で、一見するところと違い、滅法強い。と、なれば楽しめる要素は満載。そして実際、楽しめるのですが…
女性がね。出て来る登場人物ほぼ全ての女性が犯罪被害者。しかも大抵の場合、「性」の。被害者になっても強かに対抗する女性も書かれていたけれども、いやいや、ちょっと待って…
この作品の中の女性は「女」っていう記号でしかない。人間として生きている感じがしませんでした。主人公の大切な人でさえ。
そんなワケで、私はこの本は全く受け付けず。
でした。
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初期の大沢在昌作品と同じ匂いがした。現在の今野作品程の良い意味での丸みを感じさせる文章ではなかったが、その萌芽を感じることはできた。
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全ての話を通して、主人公の腕っ節と名前で解決していて、単調なストーリーという印象。茶人という設定もあまり活かされておらず、繊細な描写よりも大胆な立ち回りに重きを置いていて、小説よりも漫画の方が映えるのかなと思いました。
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古武術(我流)達人だが、お茶の師匠でもある主人公
バーでいつもの仲間とゆるく飲んでいるだけなのに
もめ事が飛び込んでくる・・・
ラストはイタリアマフィアまで絡んできた
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わかりやすいヒーローもののミステリーとも言えますが、ちょっと私は苦手でした。
暴力をもってすべて解決するのがなんとも。
表の顔と裏の顔、二面性があるのは嫌いじゃないのですが。
なんとなく主人公を好きになれず。