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読後の後味は良くはないけど。
今は近藤史恵さんにどっぷりハマっているので、色んな題材を書ける方だなあ、とまた思った。
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p156 いつからか、なにも期待しないことに慣れてしまった。
本当に欲しいものが手に入らなくても、気晴らしになるよくなことは世の中にあふれている。美味しい食事、金を持っている女性とのつながりを欲する男、きれいな服、つかの間の贅沢。
本当に欲しいものなど自覚しない方がいい。それが絶対に手に入らないものならどうしようもないし、手に入るもので満たされた気分になる方が賢い。
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記憶をなくした女性が気になる男性と夫との間で揺れ動き記憶を取り戻すまでのお話。
ぐんぐん読み進めてしまう文章力。
大人のドロドロ感はあまりないので重いのが苦手な方におススメです。
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気がついたときには病院のベッド、そして自分の名前も思い出せない記憶喪失になっていた三笠南。夫のことも家族のことも分からないが、夢に出てくる男性を好きだったことは感覚的に感じていた。一体彼は誰なのか、南は記憶を呼び戻すことが出来るのか・・・
慎也がそこまで南に執着する理由が弱かったような気もする。わざとそうしているのだろうが、スッキリしない曖昧なままの終わり方は、消化不良気味。
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主人公のミナミは起きたら記憶を失くしていた。
何故病院にいるのかもわからないし
家族が誰なのかも。
空白の記憶を産めるように明らかになる事実で
自分を取り戻すのでしょうか。
自分の記憶を失くすなんて
とても重い話なのに
サクサク読んでしまった。
真っ白で先入観になくみたら
誰がいい人が誰がひどい人か、
なんてわかんないもんだねぇ。
結局、あんまりいい人いないし。。。
何よりも自分が薄っぺらな人間だと
知ることが一番怖いな。
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途中から、「もしかして…?」と想像できてしまったけれど、どんな風にまとまるのか知りたくて一気に読み進めた。
自分の記憶がなくなって、自分がどんなことを思い考えていたのか、どんな人と関わっていたのか、わからないことはとてつもなく怖いことなんだろうと思う。
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明日が返却日と知って焦って読んだけど、サラサラと読めてしまった。
近藤さんの本を読むといつも思うけど、この方のジャンルはミステリーなのか?
私にはミステリー要素より、あなたならどうする的な内容が多いような…
ラストがなんとなく曖昧で、消化不良な感じが否めません。
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気づいたら病院のベッドに横たわっていたわたし・三笠南。目は覚めたけれど、自分の名前も年齢も、家族のこともわからない。現実の生活環境にも、夫だという人にも違和感が拭えないまま、毎日が過ぎていく。何のために嘘をつかれているの?過去に絶望がないことだけを祈るなか、胸が痛くなるほどに好きだと思える人と出会う…。何も思い出せないのに、自分の心だけは真実だった。
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自分が誰なのか、どんな立場で、誰とどんな暮らしをしていたのか、思い出せないのはどれほど心細いだろうと、まず胸が痛くなる。しかも、どんな理由で、記憶をなくして病院のベッドで目覚めたのかも皆目判らないのである。どこに帰ればいいのか、誰を信じればいいのか。極端なことを言えば、自分さえも信じられないだろう。ただ、主人公の南の場合は、覚えてはいなくても、居心地がいいとか、安心できるとかいう気分は何となくわかるようで、当面は、それで判断するしか方法がない。途轍もなくい緊張感の中で過ごさなくてはならないことが容易に想像できる。日々を過ごし、周りの人の話や、折に触れて接するものごとから、少しずつ手掛かりに触れられるようになってくると、そこには、思いもしなかった現実が待ち構えているのだった。すべて忘れたままだったほうが幸せなのか、それともすべてはっきり思い出すのが幸せなのか。どちらにせよ、悩みは尽きそうにない。次の展開が早く知りたくて、ページを繰るのがもどかしい一冊だった。
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記憶をなくした南の元に現れたのは、夫と名乗る見知らぬ男。
私は誰?あなたは誰?
夢の中には、美しい男が現れる。
その男には、自分の気持ちがあるのに気がつく南。
彼は誰?
何とも気持ちの悪い話。
南の記憶は戻るのか?夫は誰なのか?夢に現れる男との関係は?と先が気になり一気に読みましたが、後味はあまり良くありません。
渚と晴哉は似た者同士という事でいいのでしょうか?
う~ん…結局は祐未が一番まともだったということですね。
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読みやすくてサラサラと読め、先が気になってどんどん一気読み。
上手いなぁと思うし、読んでいる途中は面白かったです。
ただ、結末はなんだかモヤモヤが残るんだよなぁ・・・
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主人公 三笠南。
病院のベッドで、目が覚めたら、自分がわからなくなっていた。
記憶喪失である。
出だしから、すいすいと読めてしまう。
気付いたら、自分という、人生が、何もわからなかったら、どんなに不安であろう。
見舞いに来た慎也は、自分が、夫である事や、妹がいる事などを伝えてくれるのだが、、、
何も覚えていない不安。結婚していたことも、携帯電話の暗証番号もわからず、どうしたらよいのか?
夢に出て来る彼は、南が愛して、お金を巻き上げ、そして兄の慎也の名を騙っていた事。
少しづつ南の記憶が、戻って来る。
幸福な記憶以外を忘れてしまったら、人は、もう一度同じ過ちを繰り返すことは無いのであろうか?
正直者が、損をするような今の社会、生まれ育った性格を変える事は、出来ないようにおもうのだが、、、、どうなのであろう。
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目が覚めたら、自分が一体誰なのかを全く忘れてしまっていた主人公。思い出せないまま、夫だと名乗る男との暮らしに戻っていくが、彼女の夢には違う男の姿が現れる。その男をなぜか愛しく思う自分に戸惑い、違和感を持つ生活をつづけていきながら、彼女は思いがけない真実へと近づいていく。
夫、姑や義理の姉、そして謎の男と彼女を取り巻くいわくありげな人間関係がだんだんと剥がれていき、意外な真実をあらわしてきます。
真実が思っていたよりも随分「ひとでなし」だったりあの人がわりと可哀想だったり、複雑な真実なのですっきり爽快とはいきません。
でもどろどろとしつこい描写ではなくあくまでいつものあっさりとした筆致なのでむしろさくさく読めてしまう。で、ちょっと立ち止まって「結構実はエグイな」って思わされてゾッとする、そんなさらりとした厭味がなかなか効いたお話でした。
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自分が、自分自身の記憶という実に頼りない、しかも主観的なものに頼って生きてるんだと気づかされた。
忘れたくないのに忘れてしまうこと、忘れたいのに忘れられないこと。
わたしはどれだけ意識的に忘れたり忘れなかったりしているんだろう。
読後、そんなことをあれこれ考えてしまった。
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記憶喪失もの。
見知らぬ男が夫と名乗り……的な。
記憶喪失ものでぱっと思い浮かぶのが宮部みゆきの『レベル7』なのだけど、今作は大きな事件や陰謀に巻き込まれるとかでなく、淡々と身近な人間だけで話が進んでいく。にもかかわらず、スリリングになるのは作者の巧さ、なのでしょうか。
大風呂敷が広がらない分、身近な怖さが感じられるのかも知れません。
終盤の悪役?性悪?な二人の未来が気になる。スピンオフとかでないかな。
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ある意味、恐ろしい物語だ。
目覚めると、そこは見知らぬ病室。
主人公、三笠南は、記憶をなくしていた。
そして、夫だという男が病室を訪れる。
夫に連れられて戻った家では、義母、義姉が、
思わせぶりな態度をとる。
誰も信じられないなかで、妹の存在だけが
南を支えてくれる。
そして、夢の中に出てくる男。
本当に愛しているのは、この男なのではないのか。
南の絶望感は、日に日に増していく…。
記憶喪失という、確かなものが一つもない状況では、
始めから終わりまで、不安な感覚に囚われ、
落ち着かない。
男と女の愛は、そもそも幻のようなものかもしれない。
記憶があろうと無かろうと、心もとなく、
不確かで、愛する心も愛される感覚も、
消えてしまえば、なかったことと同じだ。