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田舎の閉塞感から移住を検討しているが、日本にこんなムラ社会の地域が存在するなんてTVドラマ『トリック』のようだ。TVの田舎暮らし番組が良い一面だけを映しているという主張は首肯できる。地元で暮らすと見えない民度。しかし、住民のクレームに多く接すると全体の民度を否が応でも感じてしまう。イジュラーとして無駄な固定資産を持たず、移住地に行き詰まったら別天地へ移住する生活が理想。本書の移住先物件販売で秋以降が狙い目との記述があるが、固定資産税の基準月である1月1日現在前の物件購入(所有権移転)がベストなのだと思う。
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リアルな部分も多く感じる。
でもちょっと大げさな物言いと感じることも。
田舎の暮らしは、都会暮らしから見た感じのように
のんびりしたものではない。
都会暮らしでは考えられないような、ルールや習慣、
強いられる雑務が目白押しだ。
勝手に作り上げた理想が実現しなかったとしても
それは自己責任以外の何物でもなく、
ただ単に価値観や生活そのものが違うのだ。
海外に行って日本の価値観や習慣が通用しないのと
なんの違いもない。
傷つくことも、失望もあるだろう。
そしてそれは、田舎に暮らす人が都会に魅る幻想とも似ている。東京のイメージを勝手に作り上げ、失望し罵られる
ことだってあるのだから。
都会が与えてくれない安らぎを都会に住む人に向けて
責め立てたところで、誰も手を差し伸べない。
その溝を埋めるのは、自分と違う者への共感と想像力。
そして、知ろうとする歩み寄る心があるか、ないかではないか。
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題目とは違った意味で面白かった。だって著者は、そうとう特定の人に恨みがありそうなのが文章の端々に感じられたから。それを本にしてしまうなんて、ある意味すごいなぁ。
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空き家バンク=移住者に人気のサイト。
税金、健康保険が高い。移住者を受け入れる本音は税収や保険料の増収。住民税、介護保険料が高い。
無視されるのが当たり前。
移住者がある程度数が集まる場所を選ぶ。
移住すれども定住せず。
高速道路の地図で探す。街道沿いのほうが進歩的。
観光パンフレットは、都会の人が作っている。予算を消化しやすい。
東京から150キロ圏で。2時間程度で行ける距離。
1時間以内に大学病院がある場所。
現地の情報は駐在さんと住職に聴く。
標高800m程度では、夏場の暑さは変わらない。
1000mを超えると変わる。夏は過ごしやすいが冬は寒い。平地が雨でも雪が降る。
1300mで降雪量が増える。
1500mを超えると孤立する可能性がある。
ガソリンスタンドが隠れた不動産屋。地域を知っている。
まずは候補地周辺で賃貸で住む。
見下ろされるより見下ろすところ。
後悔しない物件価格は250万円まで=3年分の賃料とほぼ同じ。
田舎の土地は坪1万円。
床下の点検口は必須。
ボイラーはガスより灯油式。
年収300万円でも高額所得者。一方、年収がほとんどなければ課税が少なく理想郷。
町の法人税依存度を調べる。
工業地区は比較的安定。
市町村合併で潤うのは補助金があった間だけ。
住民票は都会に置く。
灯油ガソリンの販売は縄張りがある。
つぶれたら大変だから相互扶助で高い灯油でも買う。
田舎暮らしでは中途半端に収入があるほうが大変。
お返しは出費を伴う。金を使ったかどうか、が必要。
ゲートボールは地域の口コミの発信源と終着点。
駐在さんに愚痴る。住職には愚痴らない。話が筒抜けになる。
無視するのは当たり前。都会では騒動になる作法。
自分のことは5割引きで話す。孫の話は自慢話になりやすい。
都会に家がなくてもあるという=成功者であり脱落者ではない、という証拠。
出ていくときは税金が払えないので、という。
別荘地移住。見晴らしの良い高台。夏場のピークを確認すること。
断熱材が命=冬の寒さを考える。
別荘地ではもっとも売りにくい場所から売りに出される。
移住人気と定住は一致しない。
賃貸移住=公営住宅。
地方では一人では維持できない=結いの精神。
移住者はお金が頼りになる。
長野県の川上村は図書館が24時間稼働。
医者は都会を経て開業している医師を選ぶ。
地方の人は80を超えても現役で働く。お気楽顔を見せない。
東日本ランキング、
いすみ市、南砺市(富山)、佐久市、桐生市、浜松市、北杜市、安中市、松本市、伊豆の国市、富士見町。
西日本ランキング
北杜市、那覇市、臼杵市、武雄市、金沢市、北九州市、松山市、蛤良市、伊那市、大野市(福井)
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★学生選書ツアー2018選書図書★
【所在・貸出状況を見る】
https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/217678
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まず飛び込んでみよう、なんとかなるさ、ではリスクが大きすぎる。
高速のサービスエリアにあるマップがおススメ。
旧街道沿いは人や地域が新しいものに慣れている。
住職と駐在さんに地域の話を聞くと良い。
ガソリンスタンドは冬に灯油を配るので、冬の過ごしやすい場所を知っている。
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田舎暮らしの幻想を打ち砕く名著。何となく予感していたが、ここまでしっかり書き込まれると田舎移住の厳しさ怖さをリアルに感じる。先祖代々、集落で助け合いながら山を切り開き田畑を作り守り生活をつないできた地元の人たちの視点で考えると、この本の通りと想像ができる。「先祖の時代から苦労を重ねて今を築いたのに、美味しいところだけ都会からの移住者に持っていかれるなんて許せない」という感情だ。地方自治体も移住者を税金と無償の労働力を提供してくれる財源とみている。年金暮らしの人や低所得層は地元に大勢いるので、これ以上増えて欲しくない。欲しいのは優良な納税者なのだ。健康保険料が東京の5倍とは驚きだ。なぜ田舎が過疎になるのかも本書から読み解ける。先祖からの人間関係上下関係が連綿と続いていて、地元に生まれた子供でさえもその呪縛から逃れるには外へ出るしか無いのだろう。これでは誰もいなくなってもやむを得ない。田舎暮らしへの憧れは都会に住む者の勝手な思い込みに過ぎないのだ。今気づいてよかった。
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田舎暮らしに憧れるなら、一回賃貸で暮らしてみな。地域内での役割とか、お付き合いとか、今の住居からの距離とか充分に考えて!という参考になりそうなお話(全て読んでいないが)
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★1にしたいぐらいだけど、参考になった部分があるのは確かなので★2
まず文量が半分に出来ただろうに、これでいいのか編集者。
そして、この内容で受けたイラストレーターさん。
見たことある絵だったし、そこそこ著名な方だと思うけど・・・
そして内容。
もとより著者の方が移住に向いていないことはよくわかった。言ってる通りであれば、いくら気を遣っても苦にならない or 神経の図太さが必要だと思うが、そのどちらでもない。言ってることはもっともなんだろうけどさ・・・
田舎の人は本当のことを話さないはずなのに、随分心の声がわかっているなぁ・・・
そして「教科書」なのに田舎に暮らすことを否定しているの?と読んでて本当に途中から苦痛になってきた。同じことの繰り返しがくどい。
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実際に移住した私が読んでみましたが…
多分、これを読んでたら田舎暮らしが怖くなりそうなくらい(笑)、最悪な田舎暮らしを想定した内容になっているように思います。
実際にこの本に書いてあるようなばかりの田舎ではないですが、かといって、全くあり得ないかと言ったらそれも否定はできません。
田舎移住や田舎暮らしへの憧れが行動へと突き動かすので、憧れだけでの移住もありですが、それでも最悪の想定をされたこの田舎暮らしの教科書を一読しておいても良いのかなと個人的には感じました。
田舎暮らし憧れさんにはおススメです(笑)
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うーん、おそろしい。
ある程度は真実なんだろうなーー
都会のほうが実は金がかからないし、人間関係も楽、
というのはそうなのかも。
考えてみればおっしゃるとおりで、都会のほうが法人税も住民税も潤沢だから、都会のほうが生活費も安くすむってのはその通りなのかも。
P43 地方で自給自足をすれば都会よりも安く、かつ豊かにやっていけるの絵はないかと思うようだが、これは繰り返しても繰り返しすぎることのない、大いなる誤解である。
P67 インフラも整ったこの国で、なお残るもっとも不明な部分といえば、独特の慣習と独特の人間性、それを含んだ地域性にほかならない。
P128 移住希望者のもっとも大きな誤解が、地方は都会よりもカネがかからない、生活が安くあがる、という思い込み
P129 住民税を含めた税金は都会のほうが安く、人口の少ない地方では高くなるのが基本的な前提だ。東京23区のようなに法人税が豊富な自治体のほうが、住民税は決して高くない。
P152 田舎暮らしでもっとも高くつくのは、中途半端に収入があることではないかとさえ思えてくる。
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田舎暮らしの良いところだけではなく、悪いところも書いてある本。個人的には村付き合いやしきたりなどが面倒くさそうで定住はあきらめられた。好きなところに好きなとこに行くような週末移住などがよさそうだと認識できた。
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『田舎暮らしの教科書』の名に恥じない内容。
田舎暮らしのデメリットにきちんと焦点を当てた内容になっており、『田舎暮らししたい…』と言っている人にはオススメできる。
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関大スタバシリーズ
彼女と将来は田舎の暖炉のある家に住んでサモエドでも飼いたいなみたいな話してたので、田舎暮らしってどんなもんなんだろうと思い手に取る。
まず本全体としては、「定年後に田舎で悠々自適ライフを」考えるシニア層むけがメインのよう。
そして煽り方が完全にワイドショーなので文書レベルは週刊誌だと思って軽い気持ちで読んだ方が良いかも(笑)
「老人の煽り方の教科書」…
また、他の人も感想で書いてるけど、「そらこの人の正確なら周りから忌みきらわれるやろね」という感想は持ってしまう謄本あげて隣人の職業暴こうとする人なんて歓迎されるわけないじゃん(笑)
とはいえ、作者が言うように田舎暮らしはテレビで紹介されるような甘い部分だけじゃなく、ちゃんと厳しい部分があるわけで、そこをある程度把握していることで「こんなはずではなかった」は防げると思う。
以下ピックアップ
◎地方自治体が移住を歓迎するのは「税収が期待できるから」
◎「人間関係のストレスからある程度避けるには、移住者がある程度ブロックを形成している土地を探すしかない」
◎おすすめは「別荘地」
開発されてから時間が経っており、集落の習慣やルールを押し付けられることがない
かつ課税関係のある住民票は都会に置いておく
◎エリア選びは必ず「真冬を見ろ」
⇒この本で一番「間違いねぇ」と思ったところ
私の大好きな野尻湖のザサウナ、現在真冬で雪が信じられない状態らしいです。
◎窪地と沢沿いは必ず避けろ
水気と湿気は家を速攻で炒める
高台を選べ見晴らしに勝る価値は無い
◎ちゃりで駅にアクセスできる距離感ぐらいがベスト
実際の移住地おすすめランキングは参考になります。
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テレビや地域振興課が話さない田舎暮らしのデメリットが書いてある。
田舎暮らしを検討する際には必読の一冊ではないでしょうか。
・若者は、過疎地域の貴重な税収源
・競合する店がないから、モノの値段が高止まり
・ムラ社会の文化に辟易する新参者多数
など、最悪を想定して移住する必要があると再確認できた。
労力と時間を割いてムラ社会に溶け込み、人との濃い関わりの中で生きていけるかが、楽しく田舎暮らしを送るための鍵