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登場人物たちは、ヤクザや半グレやヤクザ紛いの警察官などしょうもない人達だし、金に汚い人達ばかりで何で読んでいるのか自分でも疑問に思ってしまうが、桑原と二宮の憎まれ口の言い合いが上手くて読んでしまう。
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シリーズ7作目。桑原は復帰後しばらくたち、いつも以上にイケイケです。名刺の代わりの身分証が図書館の利用カードだったり、「本を読め、本を。世のすべてのことがらは本の中にある。」にちょっと嬉しくなります。一方、頭に縫い目を作ったりギプスに杖といういで立ちで、引き回されるような顔をして実は自分から疫病神にくっついている二宮。まるで落ちこぼれの息子を見ているようで…むしろ彼が疫病神ではなかろうか。いつもの通り、読み始めたら500ページ以上を一気読みでした。ラストの一行が意味深ですが、また彼らに是非会いたいです。
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最近は、お笑いと反社会的の付き合いに、エンタメのニュースが、殆どを占めて、もっと、世界のニュースの話題が、あるだろうと、、、と、思いつつ、、、、
この桑原・二宮コンビの「疫病神シリーズ」を読んでいる。(笑)
極道、半グレに、毎回ボコボコにやられてしまう二宮。
口は達者でも、力も凄みも無い。
桑原の言いなりになっているのに、腐れ縁というか、ついつい、言いなりになっている。
小説の内容は、極道社会の怖いような話が、次から次へと出て来る。
麻雀の言葉や小切手を割るとか、、、理解出来ない事柄もあるのだが、、、、
2人のツッコミとボケの掛け合いが、なんとも面白い。
一言、お金の話になると、二宮の計算高い、数字の応答も、面白い。
ハードボイルド的な話ばかりだと、内容が、怖い過ぎるかもしれないのに、桑原の強引な言葉遣いや強烈な性格に、二宮の惚けたようなそして巧妙な言葉の駆け引きに、ついつい本を読んでしまう。
今回は、イケイケの桑原が、凶弾に倒れて、危篤!という事態になるのだが、、、、
目が、覚めても足に痺れ、、、車椅子か?と、、、、
しかし、やはり、身体も心臓も丈夫(?)で安心した。
次回の話はどうなるのか?このコンビの活躍を期待しよう!
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出てくる人間が揃いも揃ってクズばかり。クズとクズが絡み合うクズフェスティバルのような世界。あと、なぜか食事のシーンが多くヤクザ者の食生活がよくわかる。オール外食、毎日(一般人から見れば)ご馳走三昧。もう一つ言えば、黒川作品の中でもバイオレンス度高し。しかし、帯の「凶弾に倒れる」とか折り返しの本文引用とか、ネタバレに近い装飾はやめてくれよと思う。
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面白かった。図書館で見つけて、amazonレビュー見たら、疫病神シリーズって前にBSで見た北村一輝と濱田岳のやつ!?と思って借りてみた。破門と螻蛄(けら)の実写版を見た後なので、ドラマ仕立てで読むことができた(脳内再生余裕です、ってやつです)
読了して最後のページみたら、この黒川博行って作家さん、京芸の彫刻出てるんや!意外(^^;; そして後妻業の人なの!?超売れっ子やん〜〜面白かったです!
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安定の面白さ。シリーズを重ねるごとに新たな展開が大きくあるわけでもなく、登場人物の説明に至っては過去作と一語一句同じではないかと思うほどのデジャブ感。話のディテールは違えども、大きくなプロットは似たようなもの。
でも、面白いんだよなぁ、イケイケヤクザの生き様。
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疫病神シリーズなんだ、と今知った。
桑原と二宮が出てくるシリーズ。こんな人と付き合ってたら碌なことがないでぇ〜と思うのについついってパターンか?
ということは、傍からどう見えていてもいいコンビということなんだろな。
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口の悪い漫才のような二宮と桑原の、テンポの良い掛け合いは相変わらずいい。
飽きさせずまた一気読みでした。
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オレオレ詐欺をシノギにする警察官OBグループをターゲットにする桑原とそれに引きずられる二宮。桑原は破門から二蝶会への復帰が叶ったのもつかの間、またも絶体絶命のピンチに。怖いもの知らずのイケイケヤクザが疾走する人気シリーズ第7弾。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou3619.html
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疫病神シリーズ、7作目。
今作では、表紙カバーの袖にある「心肺停止・・・あの桑原が死んだのか?」の文字にまず目を奪われる。どんなピンチの状況に陥るのかと思って、いざページを捲ってみたら、相手はヤクザだろうが警察OBだろうが、関係なく喧嘩を仕掛ける桑原がいて、実際その場面に出くわすまで何度背後から撃たれることかと呆れそうになるほど、桑原のイケイケが磨きがかっていました(苦笑) それに付き合わされる二宮が気の毒であるはずなんだけれど、二宮の金に対する強欲さも突き抜けていて、まぁ、自業自得ですね(笑) 長々と腐れ縁が続く二人だけれど、凶弾に倒れた桑原を目の前にして、何だかんだ言いながら、凶悪疫病神の桑原のことが好きだと自覚しちゃった二宮が愛おしいです。
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安定の面白さ。
このふたりだんだん仲良くなっていくな。
そう言ったらふたりとも全力で否定するだろうし嫌がるんだろうけど。
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作者の代表作、疫病神シリーズ。イケイケ極道の桑原と気の弱いカタギの二宮が一攫千金を狙う。ことの発端は警察OBたちによる診療報酬詐欺事件。
この事件にカネの匂いを嗅ぎつけた桑原は二宮にメシを食わせ、報奨金を約束し、最後には脅しつけて仲間に引きずり込む。二人が事件の核心に迫るにつれ、暴力団組織、介護施設、オレオレ詐欺と次から次へと反社的ビジネスが広がり、ついには殺人事件まで。タイトル通り「ぬかるみ」にハマった二人だが、それでもカネへの執着心は忘れない。
と、いつもどおりのストーリー展開。そして、悪徳警察官の中川、二蝶会組長の嶋田、舎弟のセツオ、オカメインコといつものキャラクターで賑わう。
桑原の金融知識、二宮の口八丁はシリーズを経るごとに磨きがかかる。
どつきどつかれの桑原・二宮コンビだが、最後に意外な友情のような片鱗を見せる。いいエンディングだ。しかし、彼らの儲けはその労働の割に合うのか?
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いつも通りの展開で一気読み。面白かった。警察はいつも悪役で、退職警官は最低の扱い。でもほんとにそんな奴もいるようで、ときどき新聞ネタになっていたりするから描写されるエピソードはあながちありえない話とは言えないかも。だけど、世のため人のために警察官になろうと思った人間がなぜミイラ採りのように悪党になっていくのか興味がある。
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疫病神シリーズ。
桑原の二蝶会復帰後1作目。
それにしてもおもしろいね、桑原と二宮のかけあい。上方漫才顔負けのやりとりは本作でも健在。今回はおまけに、二宮と腐れ刑事・中川のやりとりまで漫才調で何度も吹き出してしまった。
終盤で、銃撃され危篤状態に陥った桑原を、悪態をつきつつも本気で心配する二宮が新鮮でよかった。
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疫病神シリーズ、円熟の第7作。
歯科医院による診療報酬不正受給事件が起きた。逮捕されたのは、医院の経営難を機に歯科医の加瀬に介入した大阪府警OBの経営コンサルタントの今井ら11人、しかし8人は不起訴に。事件の背後に「白姚会」の存在を嗅ぎつけたイケイケ極道の桑原保彦は、建設コンサルタントの二宮啓之を連れ、組事務所に乗り込むが…。老人ホーム経営の乗っ取りから、オレオレ詐欺に及ぶ巨大な"シノギ"を目の当たりにした疫病神コンビに絶体絶命の危機が訪れ…。
「おれはね、口が堅いのが美点ですねん」「汚点しかないやつがよういうた」。斜陽産業たるヤクザの桑原と、ヤクザによる"サバキ"で糊口をしのぐ二宮。二人の軽妙な掛け合いは今作も健在ながら、行間にはペーソスも漂う。シノギを嗅ぎ付けたが最後、喰らいついて決して放さぬ桑原が今回も暴れ回りますが、銃撃され心肺停止に!過去最大の危機を迎えた疫病神コンビの行く末やいかに…。