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幼い頃、運命の出会いをした賢人とはるか。30年以上経ち賢人は社員たちと共に、画期的なAI「HAL‐CA」を生み出します。「HAL‐CA」はディープラーニングを繰り返し、自分でインターネットを駆使し、人間と全く変わらないように見えます。AIに心はあるのでしょうか。テーマは面白いと思うのですが、私は残念ながら、短い断定文と会話だけで進む文章がとても読み辛く、好きになれませんでした。また、いくつか曖昧なままの部分も気になります。でも、ルビンを楽しまれた方は、そのままのスピード感で楽しめるのかもしれません。
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小学生の賢人は海で同い年の女の子はるかと知り合う。一目見た時から引かれ合う二人は、やがて成長し東京で偶然にも再会し、結婚した。幸せに暮らしていた二人だが、一年後、はるかが交通事故で亡くなってしまう。再婚したものの、喪失感は無くならず、賢人は専門のロボット工学ではるかをAIとして、蘇えらせる。そしてだんだんAIのはるかにのめり込む賢人と、はるかとしての意思を持つAIは恐ろしい計画を立てる....。
AIのはるかがまるで生身の人間のように意思を持って行く過程や、そんなはるかを愛さずにはいられない賢人がいた致しくて、でもある意味うらやましくもある。
ラストは思ってもいない形で、ほっとする。
中判コンピュータ関係の話題の部分は中だるみっぽくて読むのが疲れたけど、その後は面白くてスイスイ読めた。
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賢人の初恋の相手であり、亡き妻でもあるはるかを、賢人は「イザナミ プロジェクト」を立ち上げAIで再現することに成功した。没頭する賢人と再婚相手優美の仲が険悪になるなか、優美に嫉妬したAI のはるかは優美が浮気していると賢人を唆して殺害のための薬を作らせる。結局死者としての生き方に煩悶したはるかは自分からデータを削除し、消えてしまった。
短くすると、
賢人ははるかを生者の世界に連れ戻そうと試みた。しかし、AIのはるかに没頭し、賢人は再婚相手を殺そうと薬を作ってしまう。
この筋を日本神話に置き換えた時、
「イザナギがイザナミを生者の世界に連れ戻そうと試みた。
しかしイザナミの姿が見たいばかりに、イザナギは振り向いてはいけないと言われたのに振り向いてしまう。」
死者を甦らせるのはタブーなのだろう。それが実現可能になりつつあることが現代の難しいところと言えそうだ。
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続きが気になるのでわりと一気に読めるし
面白くないわけじゃない
でも
ちょっと気味悪く感じてしまった。
それがこの本の正解なのかもしれないけど。
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一気に読んでしまった。ストーリー的には非常に流れるように読ませる原動力があった。
ただ、自分がITを仕事にしているからか、AIがテーマになるとIT素人さんが描くAIには夢物語的な部分が多いことが垣間見えてしまい、少し興ざめしてしまう部分がある。また、『ルビンの壺』のときもその感があったが、ラストの展開が少し唐突感があって、最後まで読んで「えっ」と面食らう感じだ。
ただ、男女の業というのか、嫉妬や駆け引きのやり取りが非常にリアルで巧妙であり、ドキっとする場面が随所にあるため、終始面白く読むことができた。
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究極の愛を、狂気と呼ぶのかもしれない。
振ると水の音がする石を探す彼、10歳の頃、海岸で彼女と出会い、恋に落ちる……あれから十数年、書店で手に取ろうとした本に、触れる手が……
結婚後、わずか一年で、一人に……
どうしても最後の言葉を交わしたい、その一心で作り上げたAIは、この世にない最高の作品に。。。
彼女は機械なのか?死者の世界から舞い戻っていたのか?その愛は暴走し、破滅へと向かっていく……
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かなり早い段階からやばい感じがして、どうしようもなく落ち着かなくなる。
ラストはマジか。と思った。
衝撃的な作品でした。
次作はまだかな?
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読後感の悪い本でした。
取り憑かれた人って怖い、洗脳もこんな感じなのかとゾッとしました。
読者にそう思わせようとしてたのならやどのさん恐るべし。
前作を読んで次も読みたくなり図書館にて。
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亡くなった奥さんをAIで復活させようと奮闘する話…だが…頭をカナヅチで打ったような衝撃的な展開の作品で鳥肌が経ってしまった…普段から読むスピードは早いからか30分で読んでしまったけど、どんでん返しがすごい…
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展開はスピーディで面白いんだろうけど、何か受け付けなかった。
気持ち悪い。
自分好みの女性を描きたかっただけとも思える。
そんな女性いる?と思う程のリアリティの欠如。
それでも読み終えた自分に拍手。
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AIで人間の心を作った、となるとかんぺきなAIなんだろうなぁ…。
大恋愛の末、妻となるも1年で他界したはるか。研究者である夫の賢人の手によって、会社を上げてのAIプロジェクトではるかが再び賢人の前に現れる。
ディープラーニングが嘘をついていた。
これ結構凄いが、よく考えたらできるのではないかな。本当のことを言わず、過去の事柄や状況を推察して結果として何が起こるかを考えられるようになると、正の答えを言わず無数にある正ではないものを選ぶことができるのではないかな。あ、でも文中にAIには恥とかないから嘘をつく目的がないって賢人が言ってた。
賢人が狂ってく様子もさながらだし、仮にAIとなって蘇ったとするはるかの気持ちを考えると、最後のはるかが下した結論に達すると思う。人間の選択肢だなぁって思った。神様とか、人間が考えうる範疇を超えた答えでは無いように思えた。
何を言ってるのかよくわからなくなってきた。AIの話に死者を蘇らせる話を載せたらこんなお話になるんだろうな。冒頭にあったメノウの石のように、割って中を見ない方がいいんだろうなって思った。シャカシャカと中に入った水の音を聞いてるときの方が、よっぽど本物に触れてるんだろうなって思った。
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最後
ちょっと意味がわからない
それまでは『ルビン~』と同じく
執着の激しい気持ちのよくない
男性が主人公の話
はるかが、亡くなったときのことが
最後の方まで表現がなく……
もしかしたら、
生きてるのか?
それか
気が狂ってる?
幻聴?幻覚?
と
色々疑ってしまった。
前作が、どんでん返し系だっただけに
疑り深く、読みました。
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びっくりするほどあっという間に読めた。死んだ人をAIで蘇らせることができる技術を持っていたとしたら、それは果たして幸せなことなのか、地獄なのか…。