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人生で巡り合ういろいろな問題。それが家庭に引き起こすさざ波のような波紋。社会を揺るがすようなことはないけど、その家庭にとっては一大事。その時、家族はどう動くのか。
どんでん返しはない。サスペンスもない。でも、響く。静かに、少し強く。
「うちだったらどうなるかな?」って思う。優しい作品。
「家日和」「我が家の問題」に連なる連作短編集。ぜひ、順を追って読んでいただきたい。
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どうしてだろう。家族小説って、読み始めはそうではなくても、読み進めるうちにのめり込んじゃう。そして読み終わった時に清々しい気分になる。
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奥田英朗の我が家のヒミツを読みました。
家日和、我が家の問題に続く3作目の短編集でした。
ごく一般的な家族に訪れるイベントを軽いタッチで暖かく描いています。
「妊婦と隣人」という短編は、臨月が近いため自宅で出産を待っている妊婦が、マンションの隣の部屋に引っ越してきた正体不明の人たちが気になる、というお話でした。
たぶんこういう展開・結末になるんだろうな、という予想は見事に裏切られました。
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結婚して数年。自分たちには子どもができないようだと気づいた歯科受付の敦美。ある日、勤務先に憧れの人が来院し…(「虫歯とピアニスト」)。ずっと競い合っていた同期のライバル。53歳で彼との昇進レースに敗れ、人生を見つめ直し…(「正雄の秋」)。16歳の誕生日を機に、アンナは実の父親に会いに行くが…(「アンナの十二月」)。など、全6編を収録。読後に心が晴れわたる家族小説。
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奥田英朗氏の「我が家のヒミツ」を読みました。
6編からなる短編集。
奥田氏は本当に才能豊か。
いろいろな作風があります。
この本はいろいろな立場の家族の物語。
劇的な変化はないけれど、人と人。
受け入れ方で全然変わってします。
老若男女 みんなにおすすめの本でした。
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我が家シリーズ第3弾の位置付けの本作。あいかわらず奥田さんは、何てことはないんだけど、日常のちょっとした出来事を描くのがうまい。
かといって、実の父の存在を知らさせた娘の話や、妻が出馬する話など、特別な状況に置かれる主人公も出てくるけど、それはそれで、どの家族にも当てはまるであろう話に落とし込まれていて読みやすい。
どの話も爽やかな読後感が得られるであろう。
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最小の社会生活単位であるところの家族。世の中に様々な家族が五万といる中で、我が家ではどんな秘密があるのか…覗いてみましょう!みたいな台詞が入りそうな、家族の日常の光景が登場します。人にわざわざ話すまでもないような内輪の出来事を取り上げた内容に、にんまりしたり、しんみりしたり、ちょっとビックリしたりの短編が6編載っています。あっという間に読み終えたのですが、その中でも妊婦さんの妄想の産物の話かと思いきや全然別の顛末には意外性があり、最後に登場した話では作家である夫が、妻の選挙出馬を応援する話に、夫は奥田さん自身を想定して書いたんだろうか…?とつい思ったりしました。
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シリーズ初の3作目のみ読了。
いろいろな家族にまつわる短編集を書き下ろした作品。
その人の立場になってみないと分からないというのは定石。その人その人にとって、おばあちゃんが死ぬときとお母さんが死ぬときと感情や心の捉え方が違うし、そういう人たちに寄りそえる人でありたいと感じた。
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この人の小説はなんか男女のバランスが違くて、でもとてもリアル。現実。ちょっと古いと思うこともある。
あとがきがすごく良かった記憶。
表現がとにかく豊か。
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この人の作品はどれも楽しく、読後の爽快感があります。普段着な言葉遣い、テンポ、共感の持てるキャラクター。どの物語も面白かった。
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今までの本より、そんなに印象には残らなかった。でもこれが日常で家族なのかも、と思ったりもした。でもいくつかいいなと思う箇所もあり。
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どれも普通で、普通でない。
「我が家のヒミツ」は、
外から見たら大したことないことなのかもね。
6つの短編集をまとめたものです。
手紙に乗せて
妻と選挙
じーんとくるのは、やっぱり愛を感じた時☺︎
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50頁足らずの短編6つ。4つめまで読んで思う、なんかちょっといい話だなぁ。人生いいことばかりじゃないけれど、家族や友達や上司の押し付けがましくない思いやりに触れることができて。
しかし、ん?これって奥田英朗だよね? もし新潮文庫でフォントがちがったら、重松清じゃない? 5つめを読んで、やっぱり奥田さんだわ。6つめを読んだら、荻原浩みたいな気もしてきちゃって。してきちゃったけど、私はその3人ともを好きなわけで、結果的には満足度の高い1冊となりました。
読者は読ませてもらえなかったお父さんと部長の手紙が気になる。何が書いてあったのか教えてよというのは野暮ですね(笑)。若いとは、他人事が多いということ。思いやりの気持ちを忘れたくない。
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奥田英朗の小説の中でも家のシリーズは親しみやすく納得させられて面白く感じる。細部までこだわりを持って書かれていることが楽しいのはさすが。虫歯治療に来ているピアニスト、あるだろうなあ、こんな場面も。
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短編集だが作者の描く女性はどの人も魅力的。
タイプも年齢も違う女性たちなのに。。。
タイトル通り家族にまつわる話だが、自分自身とは違う境遇でも自分自身に起こっているように入り込んで読んでしまう、そして地下鉄の中でウルウル涙ぐんでしまい恥ずかしかった(笑)