1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.楽しいことしか、仕事にしない
製造業にとって大切なことは、ルーティン作業と知的作業を分けること。
知的作業を人が行い、ルーティン作業は効率よく情報化・機械化する。
人は、より創造的な分野での知的作業を楽しむ。
これこそ自分達にしかできない仕事で勝負するということ。
費用対効果ではなく、開発段階から自分達の意思を反映できる仕事を選ことが、やる気に繋がる。
新しい技術にチャレンジ、新しい経験の積み重ねが人を成長させる。
チャンスは平等にある。
自分達の回りにはチャンスはいくらでもあり、通りすぎている。
そのチャンスを見ようとしないから、見えないだけ。
見えたとしても、チャンスをつかもうとする努力をしないから、つかめない。
取引先を失うことを恐れるあまり、不利な条件で継続するくらいなら、リスクを負ってでも自立を図る。
下請から脱却するためには、いつケンカをしてもつぶれないように、「ゼロから生み出す力」を備えておく必要がある。
2.仕事を面白くしたいなら、全部捨てる
仕事を楽しみたい、知的作業をしたいなら、職人としてのノウハウや能力を全部捨て、データ化し、企業内にデジタルとして落としていく、マニュアル化していくこと。
3.ジョブ・ローテーションを行う3つの理由
・モチベーションの低下を防ぐ
・社内にノウハウ、ナレッジが蓄積される
・社員の「引き出し」が増える
上げるのはモチベーションであり、生産性ではない。
4.理解と寛容をもって人を育てる。
社会も会社も、自分とは違う「異質な人」との共存、融和がなければ成り立たない。
「自分ができるから相手もできる」と考えるのは思い上がり。
「この人のために、してあげられることは何か」を考える寛容さが必要。
5.人の成長は「自己決定すること」で得られる。
自ら判断し、行動する。
自ら選択して取り組んだ結果であれば、たとえ失敗しても、人は必ず成長する。
モデルがあるから
2021/02/14 09:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
具体的で分かりやすかったです。町工場がどうやって変わっていったか……。そして、楽しいことしかやらない、ということは、楽しいことをやれば向上出来るということですものね……。
九死に一生を得た人の、凄い「前向き」な人生
2018/11/28 04:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この著者は、ある時、火災に巻き込まれて大火傷を負い生還した。 それだけでもゆうに、私なら分厚い一冊の本を書きたくなるが、そこは、さらっと流して書かれてて、それよりも、すごいのはある意味、徹底した「前向き」な意志だ。 「例え歩き疲れて、倒れるとしても、今来た道の方向の後ろではなく、進行方向の前へと倒れたい」と言う強烈な意志のオーラ。ーーーーそう簡単に真似はできない。 話は飛ぶが、一年間ほど、植物人間状態だった経験を持つタクシードライバーの車に乗った事があるが、人間、九死に一生を得た体験をすると、どうかすると、新たな能力が開花するようで、何やら、独特のオーラを発するようになるらしい。 また、『面倒くさい』と言うことに、より、しっかり向き合うとヒトは、どうかすると「真剣に遊ぶ(単に、ふざけたアソビではなく)」と言うことを伝えてくれる一冊。 学べる事テンコモリ!
投稿元:
レビューを見る
・「自分ができるから相手もできる」は思い上がり。この人にしてあげられることは何かを考える寛容さ
・他人にも興味を持っているか?
・意識不明の臨死体験、進むか戻るか
投稿元:
レビューを見る
直接話しを聞いた事があるので、よく理解できました。
思いがこのような形に出来る証ですが、この会社から
勉強する事が沢山あるように思います。
投稿元:
レビューを見る
NASAも頼る従来の鉄工所の概念をひっくり返したヒルトップという鉄工所の社長が語る「製造サービス業」のあり方。人間がやることと機械がやることを明確に分け、高付加価値領域に人間を配置している点が職人仕事を定量化する際のポイントであり、「AIと人間」的な文脈で読むこともできます。
続きはこちら↓
https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2019/06/blog-post_10.html
Amazon↓
https://amzn.to/2MzemZI
投稿元:
レビューを見る
社員の「1割勢力」が残り9割の社員を動かす。
アメ8割、ムチ2割
有頂天になったら新しいフィールドを与える。
叱るときは1対1。
職人のノウハウ「歴史」「論理」「技術」に分ける。
3分の1は覚える必要ない「歴史」=昔話。
投稿元:
レビューを見る
製造業って人手不足、不人気業種の筆頭だが、この会社には優秀な人材がどんどん集まってきている。
それは同社が、昔ながらの油まみれの鉄工所から脱却したことが大きな要因。
いわゆる3K労働とは対極にある最先端企業(月面移動ロボットのエンジニアリングまでやっています)。
製造作業(汚れ仕事)のほとんど全てを機械とITに任せて、社員はデザインやエンジニアリングを中心に知的労働をしている。
そりゃ良い人材が集まるわな、といちいち納得してしまった。
不人気業界の中にあっても、中小零細であっても、人が集まる企業は存在する。
最近の傾向として、Tech(先端技術)との融合を進めている企業は特に人気を集めているように思う。
本書に出てくるヒルトップ株式会社は ”製造業×Tech” 、神奈川の人気旅館 陣屋 は "宿泊業×Tech”。
ロボットやAIを取り入れている東京の介護事業所 善光会は ”介護×Tech”。
「企業は人なり」とよく言われるが、これからの時代は「企業は人とTechなり」だと思う。
投稿元:
レビューを見る
経営者が親の代から引き継いだ鉄工所を変革し、ユニークな会社になったストーリー。共感できるところはたくさんあるが、自分がその立場だったら成果がでるまで我慢できなそう。経営者の信念、徹底する力を感じました。
投稿元:
レビューを見る
中小企業組織改革アプローチ
人間の本質
楽しく仕事をする=好奇心をもって取り組む=自信とプライドをもって取り組めるしくみ
投稿元:
レビューを見る
☆おもしろそうなら、やってみる。作業着ではなく白衣を着る。24時間無人加工。残業時間を減らす。
☆モチベーションが先、生産性は後。5%は楽しいことをやる
☆社員の1割が変われば、会社は動く。怒らず、ほめる。アメ8割、ムチ2割。
☆知的作業のサイクル(結果→ノウハウを標準化→キャパシティーが空く→新しいことにチャレンジ→成果)
☆新人研修:3か月一緒、次3か月各部署で。
☆なぜ、そうするのかを体系的、具体的、理論的に教えるようにしている。新人には、毎日、振り返りシートを書く(今日行ったこと、気づいたこと・学んだこと、困ったこと・聞いてみたいこと、疑問に残ったこと・明日取り組んでみたいこと、備考、上司からのコメント)
投稿元:
レビューを見る
・下請けの大量生産ではこれからの時代やっていけないし、商品を頼まれるのではなく、「その会社に頼めばやってくれる」と思わせることが大切。
・機械作業、単純作業を機械に任せ(データベースにより)、知的作業を人間が担うというのは今の時代にマッチしている。
・仕事を選ぶ基準として、利益よりも楽しいか楽しくないかで選んだり、自主性を重んじだりと現代の若者が成長する場として適している。
投稿元:
レビューを見る
より良い組織に興味がある、タイトルにも惹かれ手に取る。仕事でストレスが高い時なので尚更か、社員が生き生きと働いているうらやましく思いながら見つつ、とは言え・・・と思っていたが、イヤイヤ自分にも出きることがあると気付かされる。
この本を読んでから仕事やる気アップした気がする。
【欲しい人材】
・主体性を持ち能動的な人材
人の成長は自己決定することで得られる
・チャレンジ意欲を持った人材
・自己分析が出来る人材
・自己主張が出来る人材
チャレンジ、自己主張していかなければっ!
新卒採用も面白い、面接は面接官のスキルアップにもなるで皆でワイワイ。
投稿元:
レビューを見る
まじで遊んでた。
「楽しそう、面白そう」と思ったら、まずはやってみろ!の精神をガチで行なっている会社。費用対効果や採算性という言葉を忌み嫌い、「儲かるか分からないが楽しそうだからやる」「社員のスキルが上がるなら失敗してでもやる」というルールが組織の真髄になっている。その結果として、自分たちにしか出来ない仕事をやる世界に1つだけの会社になり得ている。
そして、これらを実現するために、この会社では「自分とは異なる人との共存と融和」を成り立たせており、そして、なによりも、周囲の人に対する「理解」と「寛容」を持つことを社員1人1人に必要としている。
投稿元:
レビューを見る
町工場を、製造のイメージをくつがえす鉄工所(会社)へ進化させた著者。本著はビジネス書として成功した経営ノウハウを学ぶこともてきるが、なによりこんな製造業の在り方もあるのかーとひたすら面白かった。
製造業→製造サービス業へ変わるべきという意見にはまったく心から同意。過去に電子部品製造メーカーに勤めた経験があるけど、おそらく私のいた会社や中小企業が変わるヒントが本著で紹介されてるヒルトップにはたくさんある。
以下心に残った点メモ。
・判断基準は楽しいか、成長できるかどうか(NOT儲かるか、大変か)
・人間性とは思考すること。思考を必要とする仕事をすべき。ルーティンにおけるジャマくさいことは取り除く(合理化する)
・モチベーションが先、生産性は後
データベース化、機械化、ジョブローテはサービス業の現職でも使えるなーと思ったし、メーカー勤務時代にも有効だと思ってたなあ。
著書内で引用されてた本田宗一郎氏の言葉「君が手に負えないと思う者だけ、採用してみては」はすごいなー!と思った。
ヒルトップは人事部がなく、社員に直接選ばせているとのこと。これは公平性さえ守られれば、すごく良いよね。私もそうあるべきだと常々思う。