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どこまでが本当?
2024/05/13 01:06
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は、すべてが裏歴史かと思って読んでいましたが、どう考えてもおかしい、みたいな点がいくつか有りました。それに、生きている女性がけっこう語ってますけど、どうかな、みたいなことも。かなり昔のことですしね。しかし、一読の価値あり
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保阪正康の著作には、昭和史の大きな流れを扱ったものと、小さいポイントを掘り下げたものと2タイプあるが、これは後者のカテゴリーに入る。昭和の歴史を見つめた当事者の聞き書きをもとに、深層に迫っていく。いささか重箱の隅をつついている感は否めないものの、年表や出来事を羅列するだけが歴史の綴り方ではないとも思うから、これはこれで正解なのだろう。
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講談社現代新書今月の新刊。丁寧なインタビューと一次資料の読み込みにより昭和史の謎に迫る。第1章の東條英機についても予断を排してその存在を再構築していく様が白眉かつ痛快。2章以下は 石原莞爾、犬養毅、渡辺和子、瀬島龍三、吉田茂。2018年必読の書。
以下本文p13-14より 東條英機論
…とにかく強引で、自分に都合のいい論理しか口にしない。(中略)いわば人間形成が偏頗なのである。こういうタイプの政治家、軍人は三つの共通点を持つ。「精神論が好き」「妥協は敗北」「事実誤認は当たり前」(中略)(その点では安倍晋三首相に似ているともいえるが)。(中略)つまるところは「自省がない」という点に尽きる。(中略)その行き着く先は国家存亡の危機である。
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読了。
七つの謎なのに主な登場人物は六名(笑)。そして何故この六名を怪物としてピックアップしたのか、その基準は良く分からない。
実際、怪物?といえるのは石原莞爾と瀬島隆三、登場場面は少ないが牛島辰熊くらいだろう。
だが、昭和を語るうえで重要だと思われる人物の評伝を通して、戦前~戦後を俯瞰する、という試みは成功しているように思える。
但し、特段新たな発見は無い。
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紹介されている人物、いい面だけでなく悪い面も書かれてあり、引き込まれやすかった。東条と石原の比較がやはり面白い。なぜ日本は戦争に走っていってしまったのか、戦争が始まってもなぜなかなか終わらせることができなかったのか、という点でも再確認でき勉強になった。
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平成という時代のが終わろうとしている今、戦前、戦後の昭和の時代に何が起こり、誰がどんな判断をしてきたのかを2018年の今こそ知らしてくれる一冊。
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東條英機と石原莞爾との確執。
犬養毅とその娘渡辺和子。
瀬島龍三は何をどう改竄したのか。
吉田茂と護憲。
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近現代史はあまり好きではなく、ましてや小説でもなく、ましてや戦中・戦後は一番嫌なのですが、なぜか興味を引かれ読みました。前提として当時の人物、組織、事件なんかをわかっていないと理解しづらいなと思いました。途中、やっぱり受け付けなくて飛ばし読みしたところも多いです。ただ当時の軍の中にも多面的な見方をできる人たちは大勢いて、戦争回避する動きもあったのに結局はそうはならなかったのが残念です。今も昔も大きく物事が見れない自分本位な人が戦争をしたがるんだなと思いました。
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半藤一利と並ぶ昭和史研究の大家である著者が、太平洋戦争の目撃者たる東条英機、石原莞爾、吉田茂ら6名の人物に焦点を当て、それぞれの謎について、膨大なこれまでの研究成果をもとに著者なりの真相仮説を提示する。
特に重点を置いて描かれるのは東条英機と石原莞爾の二人であり、この二人に対するパートで本書の半分弱が占められている。東条英機と石原莞爾の対立関係、というよりも東条の石原に対する怖れや、石原莞爾が描こうとして理想の社会とは何だったのか、そうした問に、具体的かつ百科全書的な著者のこれまでの昭和史の知見がフルに援用されながら、ストーリーが語られる様は見事で、知的好奇心を多いに満たしてくれた。
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平成が終わる中、今一度昭和史、特に戦中、戦後と社会が大きく変わった時代のリーダーたちを知りたくてこの本をとった。
東条英機の文学や哲学、学問を軽視する姿や逆の立場であった石原莞爾など、時代は違えど人間として、現代人にもi-eyところはあった。
特に瀬島龍三のエピソードにあった、平気で一次情報の文書を書き換える姿勢は、現代の官僚と通じるぶぶんがある。70年賀状たった今でも、変わらないところはあるのだと感じた。
ただし、各エピソードに出てくる事件や物事など、ピンと来ない部分がある。それは自分がまだ歴史の理解が足りない部分である。
今、未来を考えるにも、過去も学ばなければいけないと、再認識した一冊です。
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第1章 東條英機は何に脅えていたのか
第2章 石原莞爾は東條暗殺計画を知っていたのか
第3章 石原莞爾の「世界最終戦論」とは何だったのか
第4章 犬養毅は襲撃の影を見抜いていたのか
第5章 渡辺和子は死ぬまで誰を赦さなかったのか
第6章 瀬島龍三は史実をどう改竄したのか
第7章 吉田茂はなぜ護憲にこだわったのか
著者:保阪正康(1939-、札幌市、作家)
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「謎」であるかは別として、昭和史の特定の人物をわかりやすく取り上げてくれる。序盤の東条英機と石原莞爾の対立は興味深い。
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石原莞爾や東條英機など、今まで深く知ることのなかった昭和の時代を動かしてきた人物の考え方を学ぶことができた。
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昭和初期から中期にかけて活躍した、怪物といわれる人たちを深く掘り下げた一冊。大好物の一冊。学校ではなかなか学ばれない昭和史の最も濃い面を暴露している。
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180810昭和の怪物 七つの謎 保阪正康 ☆☆☆
「東條英機」ナンバーワン! 石原莞爾・瀬島龍三が勉強になった
犬養毅・渡辺和子・吉田茂も良かった
1.東條英機 選んではならない首相「自省がない」
昭和天皇と木戸内大臣の奇策 自己保身が国を滅ばした
(1)軍人の偏狭さ①精神論が好き②妥協は敗北③事実誤認は当たり前
⇒安部晋三首相と似ている(14)凄い大胆な発言 選んではならない
(2)人事大好き 東條人事こそ陸軍最大の誤り
私情がらみの人事 諫言の士より服従の部下 口を挟まない幕僚
(3)東條の大いなる勘違い
あくまで軍事的勝利を目指す、天皇は戦争に負けるより「国体護持」「皇統を守る」
国家指導者の懸念を理解できなかった(保坂氏は無視というが)
①勝算無く三年八ヶ月もなぜ戦争を続けたのか?
②東條は軍事独裁体制を布いたが、責任は誰が負うと考えたか?
東條は軍人 戦うことしかできない
(4)東條の精神論
戦争は、負けたと思ったときが負け
⇒日本に負けはない 国家が滅びても負けを認めない
(5)理念無き戦争を行なったツケ 軍人にこの国を任せたツケは日本の未来を縛る
軍人は戦争の真の意味を理解していない
⇒この章だけで十分重かった
2.石原莞爾 軍人としてスケールが圧倒的に大きい
満州事変の戦略判断は見事 ソ連スターリンが動かない読み
しかし前例を作ったことの影響は結局日本を滅ぼしてしまった
敗戦の際に、東亜の道義は消えない、くじけてはダメと 拓銀破綻とDNAに似ている