電子書籍
等身大の「巨人」
2023/07/15 23:59
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投稿者:k - この投稿者のレビュー一覧を見る
他に思い当たる言葉がない。
紙の本
数学者、広中博士による学問に取り組む基本姿勢を分かり易い言葉で書かれた書です!
2020/02/02 18:28
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、一見難しそうな学問的知識をとても分かり易く解説してくれると大好評の「ブルーバックス」シリーズの一冊で、同巻は、我が国の偉大な数学者である広中平佑博士の自伝的数学啓蒙書です。広中氏は1970年に数学界のノーベル賞と言われるフィールズ賞を受賞した偉大な数学者であり、同書には、博士が日頃から考えてきた「学問とは何か」、「学ぶとはどういうことか」、「数学とは何か」など、学問をするときの基本的な姿勢が分かり易い言葉で書かれています。同書を読むことで、学問に対する新しい視点が開けるかもしれません。
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考えることで創造する喜びをえることに共感しました。私も、ものをつくるのが好きだ。そして、考えることはものづくりに似ていると思う。だから、考えることが好きな著者の熱意を、彼の熱い刺激を肌で受けとりました。
それでも彼のいう不屈の精神と柔軟さを自分はまだ知らないと思いました。創造する喜びがそれでもって初めて得られるなら、私はまだ本当を知らない。自分が知るのよりもっと大きな喜びがあるならば、私はそれを知りたい。そして、それを知るためのいくつかのヒントを私はこの本から読み取れたように思います。
本著は読みやすく、著者の人柄を直に感じました。彼の考えが認められるまでの道のりを読んでいるうち、私の心のなかのある人はぽつぽつと涙を落としていました。故郷で撮られた写真を見て、私も頬の辺りを緊張させました。啓蒙書なんていくらでもあるけれど、読んでよかったなあ、と素直に思います。
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1982年に書かれた本ということだが、全然古さを感じさせない。それは、1つには、著者の自分史のような内容が大半だからということもあるが、著者の慧眼でもある。本書が書かれた頃、日本経済はアメリカに追いつけ追い越せでやってきて、アメリカ経済の不調もあって、実際に追いついたという実感もあり、アメリカでは日本を見習えという意識も生まれていたが、そんな時期にあっても、著者は、日米両方の特徴をつかみ、日本の経験を伝えるのはよいが、アメリカの底力を侮ったり、日本が驕ったりしていてはいけないと戒めており、それは、その後の成り行きを見通していたかのようだ。数学者として世界レベルの業績を上げながら、こういうことまで通じているのは驚きだ。
しかし、本書の主題はそういうことではなく、学んで創造することの大切さを若い人に伝えたいという著者の熱い心にある。天才ではなくても、考え続けたり、ある種のあきらめを持ったり、様々な人から刺激を受けたりしながら、それでも色々と考えるうちに、ふと解決法が見つかることもあるという。何かにすぐに役立つハウツーは載っていないが、人の経験から学ぶ志を持つ人には役に立つ一冊であろう。
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第1章 生きること学ぶこと
第2章 創造への旅
第3章 チャレンジする精神
第4章 自己の発見
著者:広中平祐(1931-、岩国市、数学)
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36年前に描かれたとは思えない,今でも通用する,否むしろ時間と共に退化した我々が先人の知見を顧み改めるべし,と思わずにいられない.つまり,本書の内容はいつの世にも通ずる一般論なのだと理解できる.芯はぶれず,しかし柔軟な人生の姿勢に恐れ入る.
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とても何十年も前の文章とは思えない、今必要な力を提示してくれる良書。筆者のように努力を続けるほどではなかった自分であるが、生きているその時その時に、確実に何かを創造していて、忘れても脳のどこかの引き出しに入っている。そして、今からでも学び続ける楽しさを教えてくれる。成果が出る出ないではない。創造することがこんなにも人生を豊かにしてくれる、その気持ちを確信に変え、今後の自信に繋げてもらえた。これからも、頑張れる。
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広中平祐氏の自伝的数学啓蒙書です。「学問とは何か」「学ぶとはどういうことか」「数学とは何か」など、数学や科学するときの最も大切な基本姿勢を教えてくれる1冊。広中平祐氏が特異点解消問題を解決して、1970年にフィールズ賞を受賞した経緯にも触れられていています。
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著者の自伝的エッセイ。内容的にはある意味普通。フィールズ賞を受賞した人間でも意外と普通に悩んだりする部分が垣間見られるのは良い。普遍的な内容なので読み終えた後に賢くなった気になるわけでもなく、損した気になるわけでもない。
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今から35年以上前に刊行された本ですが、今の若者に対するメッセージとしても十二分の価値がある内容です。やはり、真に世界の中で道を極めてきた方の実体験に裏打ちされた思いは、時代を越え、ジャンルを越えて染み入ります。
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「私たちにこれから最も要求されるのは、自分自身の判断力と考える知恵だと思う」
崇高な真理だけでなく、目標を定めて技術的な点をコツコツと粘り強く磨くことの大切さ。また、時には諦めて謙虚に邁進していくことを説いておられた。
この本で初めて得た知識は、特異点解消という代数幾何の分野があることくらいだが、哲学的な思考に陥って自分に酔うことはやめて、地に足つけて日々努力していこうと考えた。
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たんたんと綴られているが、非常に示唆的で励まされる内容である。
シンクルナイズでなくケミカライズ。
「ぼく、アホやし!」
あきらめかた
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特異点解消の定理でフィールズ賞を受賞した、日本人数学者の広中平祐による自伝。
数学をとおして、なぜ学ぶのか、どうやって一つのことをやり続けるのか、ものの考え方などについて、筆者なりの考えを若者向けに伝える内容。
非常に同意できる点が多いのだが、当たり前すぎるのと説教臭いのが時代を感じさせる。
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知人の紹介で手に取ったが、いい本だなと感じた。深く自分で考える意義や、未知なる自己を探し求める愉しさについて。
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フィールズ賞数学者である著者が、自身の数学への取り組みを基に学究の意義を綴った1冊。個人的に印象に残ったのは、どのような領域であれ、何かを創造すること以上に楽しいことはない(意訳)との一節。やっぱりヒトの原動力はモノづくりへの欲求なのだなあと。あと遊び。