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紙の本
平安時代の源信による偉大な仏教書の現代語訳です!
2020/03/06 10:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、平安時代の中期の頃、「末法の世」に惑える人々に対して、死後の往生の方法を説く目的で、僧であった源信によって編まれた仏教書の現代語訳版です。同書は、この偉大な仏教書を川崎庸之氏、秋山虔氏、土田直鎮氏という三碩学によって、分かり易く、理解しやすいように、現代語及び解釈が付された貴重な読み物です。ここには、私たち日本人の心に浸透している「極楽」と「地獄」という観念がどのようなものに根差して発生してきたのかが丁寧に説かれています。さらに、人々に罪の重さを痛感させ、極楽往生するための念仏の大切さが主張されています。ぜひとも、この日本人の仏教観の基礎ともなったと言える偉大な仏教書を学ぶ機会をもたれては如何でしょうか。
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