紙の本
こういうの好き
2019/06/27 12:06
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投稿者:たけとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルと作者を見て購入w
黎明編(幕末)、戦前、戦後の三つだけれど、書かれた順は時系列から逆らしく。どれも面白かった! 好みなのは黎明編。若様の推理が江戸時代ならでは。戦前編は「探偵が存在できる時代とは」というテーマや、その後の歴史を知ってるからただただ切ない。しかしアレが絡むとは…。ミステリ好きでもやっはりアレも履修した方が良いのかなぁ。
それはさておき戦後編は、二転三転するストーリーや黒幕に吃驚した。一番お祭り感があるというか、ミルキィホームズに繋がった感がw(繋がりません)
巻末には各探偵の登場順に名探偵名鑑があるので、知らない探偵がいても大丈夫だし、その探偵の代表作を読んでみたい時に便利なので有り難い。
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50人の名探偵が共闘するという本書。
もうそれだけでワクワクする。
ミステリではあるけど、どちらかというと探偵好きにおすすめ。
私も探偵は好きだと思ってたけど、本書に出てくるのは知らない探偵が多くて、あぁ日本にはこんなに名探偵がたくさんいたんだと驚いた。
知ってる探偵の出番になるとテンションがやっぱり上がるので、知ってる探偵の数が多いほど楽しめるかと。
もしあまり知らなくても、『名探偵名鑑』というのが付いていて著者が誰で代表作はなにでどういう探偵なのかというのはわかるようになってるから大丈夫だと思う。
300に満たないページ数で50人ということなのでひとりひとりの出番はそんなに長くはないけどお祭り気分で楽しめた。
乱歩好きなので、小林少年の場面になると地の文が本家っぽい感じになってるのがなんだかうれしかったなぁ。
それと、日本の探偵だけじゃなくて海外ミステリのトリックなども出てきたり…海外ミステリ要素とクトゥルフ要素もあってびっくり。
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なるほどお正月特番!
ある種キングコング対ゴジラみたいな(笑)
楽しかった-。
知らない探偵も出てきて、読みたいシリーズが増えてしまったのが困りものですが。
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日本の名探偵50人が集結し犯罪に立ち向かう壮大なパスティーシュ。尤も、活躍していた時代がバラバラなので流石に長編にはならず、江戸時代、戦前、戦後、の中編三部作になっている。
これだけの名探偵の競演というアイデアが凄いし、文体模写も含めて著者の技量の高さが分かる作品になっているが、非常に有名な探偵が出ていなかったり、初めて名前を見た探偵が出ていたりして、今更著作権の問題も無いだろうにこのチョイスが不思議だった。謎の解明は概ね満足したけど、幾つか肩透かしの部分があったのが残念。でも、久々に読んでいてワクワクしたよ。
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江戸時代の「黎明編」から太平洋戦争を挟んでの「戦前編」「戦後編」まで五十人を越える探偵役が登場する探偵小説オールスター。
別々の場所でバラバラに起こった殺人を調べた各探偵が、いつの間にか横のつながりで情報を共有していて最後に揃って巨大な陰謀を暴く、という形式は黎明編も戦前戦後編も同じ。
三つの事件に何かつながりがあるのかと思ったけれど時代の隔たりもあるので三部作はほぼそれぞれ独立したストーリーになっている。
巻末に探偵名鑑が付属していて一通り紹介されているとは言え、本自体があまり分厚いものでもないのにこの人数なので、ほんの一瞬しか顔を出さない探偵も多い。
読む方も事件の真相をあれこれ推理しながら読むのではなく、こんな人が出て来たあんな人が出て来たと思ったらあっという間に解決してしまうので、あくまでこれは名探偵達の競演を楽しむお祭り小説なのだと思う。
完全に新本格以降世代の私は、これだけの探偵が揃っていても既読の探偵役は残念ながら銭形平次・法水麟太郎・帆村荘六・神津恭介に乱歩作品の面々と巻末に載っていないけれど実は出てくる「彼」くらいだった…。
知ってるキャラクターが多ければもっと楽しめると思うのでちょっと残念。
つい新作にばっかり手を出してしまうけれど、時には古典を遡って見たり、既読の作品を読み返すのもいいかもしれない。
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岡本綺堂から始まり、小栗虫太郎や、高来彬光……江戸川乱歩風の味付けで、本読みのプロフェッショナルのための本ですね、残念ながら私はその域に達してないので、イマイチ面白みは分かりませんでした。
でも、ページをめくる度に思いがけない事件やら怪しい人物など、飽きずに読めました。
これが読みこなせるようになるには、どれだけ本を読まねばならないのか…、気が遠くなります。