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主人公テルコの届かない想い。
読んでて凄い歯がゆくて、ちょっとイラッともする。
自分だったら、あんな脈なし男は忘れて、次に進みたい。
好きな人の為に、友人や仕事を捨てたくはないし。
だけどテルコの不器用な片恋には、どこか憎めない。
自分は片恋で好きな人の為に、どこまで出来るんだろうとかと考えてしまう。
恋愛ばかりに(しかも片恋に)固執してるとテルコの様になるのだろうかと思うと怖い。
これ、30才手前ぐらいにもう一回読んだら、違う事思うんだと思う。
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一気に読んでしまった。
主人公に同情し呆れつつ、昔自分がした苦い恋愛の思い出が蘇った。
不器用であるからのめりこんでしまうし、相手を気遣って嫌われないようになんてことばかり考えてしまう。
でもそれは本当の恋愛じゃなかったんだと今となっては思えるが、当時は突っ走ってぶつかって倒れて起き上がってまた突っ走っての繰り返しだった。
恋愛とはやはりお互いを思いやる事が大切なんだ。
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主人公・山田さん、
ウザイです、イタイです!
女として全く共感できないし、
友達にもなりたくないタイプ。
でも、単純に読み物としての面白度は高かったな〜。
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「テルコ」は若干どころかかなり危ない女なのだけれど、私の中にも存在しているのかもしれない。
それは恐いことでもあるのだけれど、あんなふうに純粋に人を好きなっている人のことをどうしても憎めないようにも思ってしまう。
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同世代にいれてしまおう、角田さん。二作目の読了。主人公テル子のような女性は結構いるのかなと思えてしまう。俺からみても、なんでそこまでと、読んでいてイライラしてしまった。恋に恋しているわけでもなし、恋している自分に酔っているわけでもなし。「プラスの部分を好ましいと思い誰かを好きになったのならば嫌いになるのは簡単。マイナスであることそのものをひっくるめて全部好きだとおもってしまったら嫌いになるということなんて永遠にない」そんなテル子の愛は成就するのかな。
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笑える、切なくなる。
現代の恋愛が(超えてはいけない域を超えてるけど・・)描かれていて、面白かったです。恋愛小説は初めてだったけど、最初がこの本でよかったなーって思えるような本でした。なので☆5つ。
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初めて読んだ角田光代の小説。
はげしい片思い。
当時の自分と重ね合わせたり・・・してたのかな。
ぐはぁと来ます。
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恋愛をすると、ダメダメーな女の子って多いと思います。
かくいう私も。
恋愛に傾く自分が嫌で恋愛遠ざかってるけど、恋愛したいなーって思ったら読んでみてください。
恋する女の子って、すごいよね。
あると思います。
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誰でも一度は経験する恋に「片想い」というのがある。もちろん僕にも経験はある。
「片想い」という言葉には青春の切ない香りがしみこんでいる。誰しもそういうイメージを持つだろう。
甘くて切なく、綺麗な恋。
だが、その一方で見方を変えれば「片想い」はとてつもなく厄介なものへと変わる。
本書はそんな甘く切ない「片想い」のイメージを覆す恋愛小説だ。
主人公のテルちゃんは28歳のOL。パーティーで知り合ったマモちゃんという男といい仲になり、恋に
落ちるのだが、この恋の落ち方が半端ではない。
一応、テルちゃんとマモちゃんは男女の関係になっている。それなのに、なぜ片想いなのか?
簡単に言ってしまえば「都合のいい女」になってしまったからだ。呼び出されれば、例え仕事中だろうと
なんだろうと飛んでいく。だが自分から積極的には連絡しない。それは迷惑をかけたくないからだとい
う。健気な女心?いや、そんな甘いものではないことくらい自分でもわかっているのだがテルちゃんが作
り上げてきた恋愛体質は「都合のいい女」を受け入れ、どんな形でもいいからそばにいたいと願うのだ。
このマモちゃんという男も同じ男としてイライラするくらい自分勝手でどうしようもない男だ。都合のい
い女に対して罪悪感くらい持ってもいいと思うのだが、そんなことにすらまったく気がつかない俺様男。
このイライラするほどの俺様男と、イライラするほどの都合のいい女が繰り出すイライラワールドがこの
物語から目が離せなくなる要素なのだが、その対比や描き方、さすが角田光代である。
テルちゃんの片想いはどんどんエスカレートしていき、最後には究極の決着の着け方にいたる。
この最後の選択は読む人にとって感想がわかれるだろう。そういう恋もあると納得できる人と、それは異
常だよと反論してしまう人。僕的には、理解しがたい結末だったがそういうのもありだと言われれば、な
るほどと思う面もないわけではない。
片想いの時にとる行動というのは、冷静に考え、客観的にみると異常なまでに恐ろしい行動にでるもので
はないだろうか。
例えば、好きな人の姿をひと目見たくて、相手の会社や自宅付近をあてもなく歩いてみたりする。これ
は、やっている本人は健気な恋心なのだが、傍から見ればただのストーカーである。このことについては
作中でも触れているが、片想い最中の本人にとってはそれは普通の行為に変わるのだ。
「片想い」は一歩間違えれば「偏愛」である。恋は盲目とはよく言ったものだ。
テルちゃんの周囲の友達は当然のごとく「そんな恋愛やめなよ」と反対するのだが、そんなことは言われ
なくても本人が一番わかっている。それがやめられないから悩むのだ。叶わぬ恋に絶望を抱きつつもどこ
かで希望を捨てきれない。そんな思いは誰でも経験があるだろう。
この作品のすごいところは、その思いの形に迫ると��ろだ。30歳前後の男女の恋愛にしては幼稚すぎる
ことばかりやっているのだが、それはある種の真実の形だ。ドラマや映画のようなスマートな恋愛ばかり
が恋愛ではない。傍からみればカッコ悪い。僕たちの日常なんてそんなものではないだろうか。そのリア
リティを角田光代は見事に描ききった。
作中でテルちゃんの友達の母親がこんな台詞を言う。
「あたしはさ、男尊女卑はおかしいって思うわよ?思うけど、それを反対にひっくりかえしたって世の中
はよくなんないわよね?女がえばって男を思うように動かしてさ、男がへいこら言うこときいたって、そ
れは平等とは言わない。」
これは、男は教育するべきだというテルちゃんの友人の振る舞いに対して放った言葉である。
女の機嫌をとるためにへつらう男。女王様気取りで男に要求を求める女。俺様気取りで女を扱う男。都合
のいい女で男の気を引こうとする女。どれが正しいなんて答えはないが、この物語に出てくる男女はすべ
て極端な性格で人間性、価値観の違いを見事に浮き彫りにする。
つまり、それが世の中の真意だ。人間性の違い、価値観の違いがすべての問題に幾通りもの道筋をつける
のだ。だから人は思考の迷路に迷い込む。自分がしていることが正しいのかどうかわからなくなる。
この作品はそんな迷いの一例だ。世の中には人の数だけ迷いがある。その迷路の出口もまた人によって違
う。自分の価値観だけが正しいわけではない。
共感できるとか共感できないとかいう問題ではなくて、人間として抗うことのできない宿命的な迷路をテ
ルちゃんというひとりの女性の恋愛観を通して見ているような気がした。
だが、一貫して「どんな形であれ好きなものは好き」という想いが痛いほど伝わってくるのも事実。その
想いだけがテルちゃんを動かす原動力であり、進むべき迷路の道標になる。どんなに歪んだ形でも、人を
好きになる気持ちは絶大な力をもたらす。その一途な想いが、この小説を全力投球の片想い小説へと進化
させているのであった。
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ページを捲るたびに、マモちゃんをどんどん
嫌いになっていく自分がいた。たぶんそれは客観的に
見てるからなんだろうな。かといってテルコに肩入れする気も起きなかった。
おそろしく魅力のないヒロインだけど、島本さんの解説で腑に落ちた。
執着心に脱帽。
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わかる!!
なんかすんごくわかる(笑)
最後も、そうなるか・・・そっかぁ・・・うん。
よかったね。ってかんじ。
とにかく、共感した私はだめ女かもしれない(TT)
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この人の話は、登場人物の話し方がリアルだと思う。
すごく読みやすかったし
主人公の気持ちが痛いほどわかる・・・・
とても痛い女性なんだけど
共感できる。
でも突っ込みどころ満載です。
読み終わるまで、眠れません。
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テルちゃんはわたしかもしれない。
この人が書く女の人は愛しい。
自分に重ねて読んで、読み終わると、ハッピーなところまで連れて行かれてる。
すごいなあ。
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イタイ女の話。
これを読むと昔の自分がどう見られていたか・・・
わかるなあ。でも中高生がなるはしかに大人がかかるとねえ・・・
最後にそうケリをつけるか!!救いようがないなあ、と感じてしまった。
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まだ読み途中ですが、、。
あーひとごととはおもえない!
マモちゃんがすきででもうまくいかなくて
それも認めたくなくて
避けられてるかもしれないけど違うだろうとか
5周まわって逆自意識過剰なんだよとか
マモちゃんの住む町だから知らない街だけど怖くないとか
とかとかとか
ほかにももっといっぱいあったけど
ページをめくるたびにいろんな自分がいて
あーはずかしーってなって
自分ってテルちゃん?とか思い始めちゃった。
続きはやくよまなきゃ