紙の本
ただの短編にあらず
2018/10/13 23:31
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一話完結型の探偵小説のような作りをしているけれど、
その枠に収まらない物語を含んだ作品。
関東大震災という、大きな天災を
徹底的に“生きている者”の側から描写する。
小説はその性質上、
安易に居ないものに物語を与えてしまうけれど、
こういうスポットの当て方のほうがずっと好み。
もちろん内容的には“日常の謎”に近い謎解きものなので、
そちらも十分な読みごたえに仕上がっています。
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割と面白かった。関東大震災後の神保町が舞台ですが、あまり時代がかった感じはないです。ミステリーとしてはライトで、さらっと読めてしまいます。いろいろ謎を残しているので、続きそうな感じですね。
ちなみにねんねこ書房ですが、猫はあまり関係ありません。
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初めて読む作者 伽古屋圭市(かこやけいいち)氏である。
最初に名前も何と読むのか?悩んでしまった。
公務員でありながら、若くて文筆家になられたのだと・・・
題名も、謎めいていて、つい手に取ってしまった。
大正時代、関東大震災後の神保町の裏通りの小さな古書店での出来事である。
5話からなるのだが、どれも文豪家の本からヒントを得て謎というか?人助けというか?・・・・解き明かしていく 今まで、無かったような話である。
古書店の主 根来佐久路(ねごろさくじ)。
そして、そこの店員となった18歳の石嶺(いしみね)こより。
作者の名も変わっているが、登場人物の名前も然りである。
「世界の答えはすべて書物の中に書かれているのだよ」の佐久路の言葉を手掛かりに、渡された本から、謎解きをしてみるこよりも、読書好きであり、深く読み取っている。
芥川龍之介の「阿蘭陀書房版」と「春陽堂」との違いを知って、出版社によっての違いを見つけ出した作者も凄いと、思う。
大阪の梅田三番街の河童横丁に、古本店があり、よく見に行ったものだが、、、、そんなに内容の違いなど、考えたことが無かった。
視点の違いに、作者の凄さに感心してしまって、アッと言う間に読んでしまった。
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【収録作品】第一話 餓え死にか、強盗か-芥川龍之介『羅生門』/第二話 美しい愛の物語-黒岩涙香『幽霊塔』/第三話 「秘密」という魅惑-谷崎潤一郎『秘密』/第四話 霊も、死者も、見えるのです-村井弦斎『食道楽』/第五話 文豪の尋ね人-永井荷風『ふらんす物語』
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伽古屋氏お得意の、大正ロマン謎解き娯楽小説(^ ^
健気でおぼこい女の子と、寡黙で天才肌の探偵という、
これまた王道の設定で(^ ^
一つ前に読んだ「同じような基本設定」の本には
なかなかなの低評価をつけてしまいましたが(^ ^;
こちらは文句なしに面白く読めました(^ ^
設定が古書店と言うことで、過去の名作になぞらえて
謎解きをしていくというのが面白い(^ ^
作者はきっと相当な読書家なのだろう。
例によってミステリなので、細かくは書けませんが(^ ^;
軽い文体と地の文のノリツッコミがテンポよく、
あっという間に読み終わってしまいましたとさ(^ ^
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探偵業も行う古書店。謎解きのヒントは全て書物の中にあるとかで、参考になる本を教えてくれる。すごいコンシェルジュだ!
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190717
謎の一つひとつが浅いというかなんというか、、森さんの本だと勘違いしてて途中で気づくぐらいには読みやすかった(褒めてる)。
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関東大震災後の大正の日常系ミステリ短編集かつ、本の内容に触れつつ謎を解く本ミステリ?文体が軽くてサクっと読めた。マイペース気味だけれど勘は良い主人公、物書きの古書店店主、若干性格の悪い双子の子どもとキャラ立ちも良かった。霊媒師の話は千里眼事件絡めてくるかと思ったけれど、あれは明治だったわ…。最後の入れ替わり事件は殺人…でもあったか。永井荷風だけじゃなく他の文豪も出したら面白かったのに。そしてめちゃくちゃ続きがありそうな終わり方だった。
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ねんねこ書房で働き始めたこより。店主左久路が本業の傍ら受ける萬相談事の解決にともにあたり、さまざまな書に触れて本が好きになっていく。大正時代ごろの本は全然読んだ事なかったので興味深かった。まだ続くのかな?続編読みたい。
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職探しでようやくたどり着いた書房は
よろず相談もしていた。
粘り勝ち就職、と思っていたら
何故店長が渋っていたか、も判明。
時代背景を考えると、確かに女性一人は危ないかも。
本を売り、相談をして謎を解く。
人死はないので、日常ミステリー、に分類しても
大丈夫でしょうか??
最後、関わってはいますが、違いますし。
探し人は、いつか分かるのでしょうか??