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写真に残された絶滅動物たち最後の記録 みんなのレビュー
- エロル・フラー (著), 鴨志田 恵 (訳)
- 税込価格:3,080円(28pt)
- 出版社:エクスナレッジ
- 発売日:2018/08/02
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紙の本
写真で残っていること、の力。
2018/12/12 11:10
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
絶滅した鳥についての著書を著した著者が、その延長でまとめた一冊。著書の読者が掲載した写真に最も注視していることに気付いたのがきっかけだという。確かに写真であることの力を感じさせる絶滅の記録集である。
発端が鳥類の絶滅に関する著書だったこともあるだろう、鳥類と哺乳類に限定されているのだが、どのように絶滅と考えられるにいたったかのさまざまな経緯がわかる。
乱獲が主原因と思われるリョコウバトのような例。環境の変化が原因、といっても人間が産業を理由に開発をした場合もあれば戦争で食料として獲り尽くされた場合もある。
絶滅の経緯を記したこれらの話から、私たちは「どうやって絶滅していくのか」を少しは理解して「無駄な」絶滅を避けることができるだろうか。津波や地震などの記録・体験を、災害を減らすために私たちはどれだけ活かすことができるのか、というのと似たような感想を持った。
著者も何度も書いているが掲載される写真は古いものも多く、不鮮明なもの、カラーでないものがほとんどである。それでも「写真に残っている」ということ自体が「存在証明」としての力を持って訴えてくる。
はく製を置いて撮ったのではなどの疑惑をもたれる写真もある。技術が進んだ現在では加工はもっと容易だろう。そういった手を入れる技術が写真の力への信頼を損なう方に使われないことを祈りたい。
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