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フェルメール及び彼の作品群の辿った歴史と、世界に散らばるフェルメール作品を動かす「フェルメール・シンジケート」の存在。
美術展の裏側での奮闘を知るという点で面白かった。
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先日、東京都美術館で開催されている「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」に行った際にミュージアムショップに平積みされていたので、興味を持ち、読んでみた。タイトルからするとフェルメールの謎に包まれた生涯や贋作、盗難についての謎解きなのかと思ったが、少々違った。
フェルメールがどのように注目される画家となっていったのか、フェルメールの絵画が国外にトラベリングすることがどれほど大変なことなのか、がキュレーターというものがいまいちまだよく分かっていない私のような者にでも分かりやすい筆致で書かれていた。
フェルメールシンジケート、そんなものがあるんだ、と思ったが、確かに価値を分かってない人間に易々と貸し出したくはない絵だろうし、日本にだってそういう仏像はあるのではないか、と思える。フェルメールの絵画が一つ一つ解説付きで載っていて、来日したことがあるか、ないか、また国外持ち出し不可の絵の情報もついている。一フェルメールファンとしては、とてもためになる情報だった。
学芸員資格、取っておけば良かったなあ、もっと深く内容が理解できただろうに。
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フェルメールの作品が、
画像と簡単な解説付きでたくさん紹介されているから、どうやって鑑賞したら良いのか、
ちょーっとだけ分かった気がする。
それも面白かったけど、なによりも、
美術展開催の裏の人間ドラマが本当に面白かった!
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なぜかフェルメールには興味が湧かない。
いや、興味はあるけど、ハマらない。
この本でそれが解消されるかな、と
期待したけど、変わらなかった。
相性でしょうね。
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日本のフェルメールシンジケートなる人物、秦新ニ氏による、フェルメール解剖本。
フェルメールは謎が多い。知られた作品は37作品ほどで、その人物像も多くは語られていない。そして、日本にもファンが多い。
私もフェルメール、好きです。
フェルメールの作品もカラーで大きく一枚ずつ紹介されており、ビジュアルも楽しめる。
フェルメールの作品をめぐる歴史や、作者自身がどうやってフェルメールの世界に足を踏み入れたか、世界に散らばるフェルメール作品を、いかに交渉して借り、日本に運び展示することができたか、その過程も知ることができる。
また、フェルメール研究の世界的権威の人物の話や、今現在、フェルメールの絵を旅させることができる、世界の限られたシンジケート(画家によってそれぞれシンジケートのグループはあるらしい。印象派やレンブラントなど。レンブラントのシンジケートは、同じオランダ画家ということでほぼメンバーは同じとのこと)の人々のことなど、フェルメール作品の裏面史を知ることができるのも面白い。
この前NHKの特集で見たメーヘレンによる贋作事件や、Netflixに入っているガードナー美術館の盗難事件により盗まれた合奏などの話もあり、フェルメール作品は、そのエピソードも濃厚なものがあると改めて感じた。
巻末には、フェルメール全作品をどうやったら見ることができるか、ヨーロッパやアメリカの美術館を巡るための旅の参考行程も詳しく記載されていて、とても親切。
私が興味深く感じた作品は、2枚しかない風景画の、「デルフトの眺望」と「小路」。
2枚しかない男性モデルの絵、「地理学者」と「天文学者」。
2枚しかない頭部のみの肖像画、「真珠の耳飾りの少女」と「少女」。
これらをそれぞれ見比べてみたい。
(並んで展示されることは、門外不出の作品もあるので難しそうだけど)
作者が2018年、10点のフェルメール作品を集めて展示を企画した。
来日させるべく交渉していたのは、「窓辺で手紙を読む女」だったが、修復間に合わず断念したらしい。
そしてその完成された作品は、今年、東京都美術館で見ることができましたね!(写真のパンフレット)
秦さんがこの企画に関わっていたら良いなと思って調べてみたけど、不明だった。
フェルメール。これからも知っていきたい画家の一人です。
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フェルメールがどうやって日本の美術館に旅をして来るのか フェルメールシンジケートとの交渉や駆け引き
こういうやり取りがあって私達が美術館でフェルメールに作品に逢える ということが多少なりとも分かる
展覧会の裏側のやり取りが分かる貴重な作品
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私なんかは、ただ口開けて「誰かフェルメール持ってきてくれへんかなー」って待っているだけなのだけれども、今もいつまでも待っているだけなのだけれども、それが容易なことではないとは想像するのだけれども、そこからさらに踏み込んだところの、フェルメール展企画開催にあたっての内幕が語られる。楽屋話。一筋縄では行かないフェルメール・マンたち。