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ネコの手も貸したい 及川眠子流作詞術 みんなのレビュー
- 及川 眠子 (著)
- 税込価格:1,980円(18pt)
- 出版社:リットーミュージック
- 発売日:2018/07/20
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紙の本
歌謡曲ファン必見!
2018/09/18 20:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
今は多分エヴァンゲリオンのテーマソング(というのでしょうか)が一番有名だと思いますが、ずっと最前線を走り続ける作詞家、及川眠子(ねこ)さんがヒットソングを作詞するテクニックを余すところなく公開!!
何故エヴァンゲリオンのテーマソングはアニメファン以外の人々に膾炙するのか?その魅力の秘密は工夫された歌詞の組み立てにあったのです。眠子さんファンの人や作詞家をめざすひとだけではなく、カラオケファンの人にも(歌唱にも関わる話が沢山でてきます)、winkファン、やしきたかじんファン(両者については歌詞と歌手について詳しい話が語られています)、エヴァンゲリオンファンの人々など幅広い層にも興味深い内容になっています。
私はかねてからwinkの歌の歌詞を読んで素敵だと思っていたのですが、ものすごく計算されて組み立てられていた歌詞だということが作詞家自らの解説で分かって感激しました。
他の方の詞を解説されている所もあるのですが、深い!!鋭い!こんなにバラバラに解剖するように分析されているとは、恐ろしく、怖いくらいです。これがプロというものなのか…。でもそんなプロの目を垣間見せてくれるこの本はスリリングで面白い!!
そして、意外な副産物として、何故か(何故かは読めば分かるのですが)流行作家の百田尚樹氏の創作姿勢が明らかに。
…など、作詞の秘訣も余すところなく開帳された上に、話題は森羅万象に及んでいて、読むほどに面白く、さすがはなんでもござれのヒットメーカー、歌詞ばかりか本でもサービスたっぷりで、読者を飽きさせず最後のページまで楽しませてくれます。巻末の作詞リストを見ては「これも眠子作品だったのかー!!」と驚くのも余禄かと。
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