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「その後」のゲゲゲの女房 あるがままに。すべてに感謝!! みんなのレビュー
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紙の本
あるがままの女房
2018/10/25 16:12
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫画家水木しげるさんが93歳で亡くなったのが2015年11月だから、もう3年になる。
水木しげるさんの代表作である「ゲゲゲの鬼太郎」が今年(2018年)アニメ化50周年ということで、6度めとなるテレビアニメが放映されている。「♪夜は墓場で運動会」と歌っていたのがもう半世紀前ともなれば、こちらも年をとるはずだ。
そして、ベストセラーとなった『ゲゲゲの女房』が刊行されたのが2008年で、それから10年が過ぎたことになる。
その時、著者の武良布枝さんは76歳で、ご主人の水木しげるさん(本名武良茂)は86歳。100歳まで生きるぞとまだお元気だった。
10年をひと昔といったのは「二十四の瞳」の書き出しだったが、この10年の間に布枝さんを取り巻く環境が激変する。
何より布枝さんにとって唯一無二の人だった水木しげるさんが亡くなったこと。
きっと『ゲゲゲの女房』を読んだ多くの読者は布枝さんの「その後」が気になっていたと思う。
だから、この本は水木さんが亡くなる時の様子であったりニュースにもなった「お別れ会」のことなども綴られているが、何よりも今布枝さんがどういう心境で日々を暮しているかの「報告」になっている。
デイサービスでの過ごし方とか大腿骨骨折後の訪問リハビリとか食事のこととか英会話教室のこととか、読者に向けた「報告」ももしかしたらあちらの世界にいる水木さんへの「報告」だったのではないだろうか。
布枝さんは最後にこう記している。
「あるがまま(無為自然)に、すべてに感謝して生きる」と。
水木しげるさんが亡くなっても、布枝さんは「女房」であることは変わらない。
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