紙の本
視点を変える重要性
2022/06/01 08:35
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カレイの煮付 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある一つの事象を、異なる立場の者から観察する時、反応は全く別物になる、という重要な真実を知ることができる。真逆の発想に、随所ではっとさせられる。
電子書籍
難しい関係
2022/12/31 16:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カレイの煮付 - この投稿者のレビュー一覧を見る
母と娘とは、難しい関係性なのだなぁと、改めて思った。どちらにも、それぞれの言い分があり、どちらが良いどちらが悪いということでも無い。
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:がんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
母と娘。女性なら誰しも一度は葛藤することはあるはず。
立場によって受け取り方は違うだろうが、お互い対等に思いを吐き出すことができていたら・・・。
紙の本
愛なのか?
2018/08/27 11:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
母親からすれば、大切だからこそ。
娘からすれば、束縛と、誤ったすりこみ。
表裏一体の愛と毒って感じ。
告発のきっかけになった「人生オセロ」そのものかしら?
投稿元:
レビューを見る
湊かなえの真骨頂?女性の心の裏側を描いた短編集。ワールド全開。
読んでて気持ちよくないというか、知ってはいけないことを知ってしまったような、なんとも言い難い読後感。でも自分も女なのでそういうところが少なからずあって、共感できるところもあったり。
投稿元:
レビューを見る
デビュー作を思わせるイヤミス。
悪趣味と言ってしまえばそれまでだが、かつてのワイドショー的な底意地の悪さが面白いし、気持ち良いw
投稿元:
レビューを見る
短編集。
どの話も、ひとつの事柄に対して両側面から書かれている。
優しい人の裏側。毒親と言われた親の裏側。
投稿元:
レビューを見る
人の心って怖い。
いつもは語り手や主人公に寄り添って読むのに、語られる
"ひどい人"に気持ちを持って行ってしまった。
じわじわきますよ この怖さは
投稿元:
レビューを見る
短編なのでサクッと読み終えました!
しかし、どれも不気味で、モヤッとする感じが。。
でもその展開が面白くて、またこの著者の小説を手にしてしまう。
投稿元:
レビューを見る
頭がおかしい人の心理描写がリアルで
こういう人とは本当に関わりたくないし
自分の親だったらと思うと恐ろしくなった。
投稿元:
レビューを見る
ザワザワ感MAX。コワ面白いって感じ。親子で合っても互いのことはよく分からないものだ・・・
あらすじ(背表紙より)
女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。欠席を表明したのは、今も変わらず抑圧的な母親に会いたくなかったからだ。だが、理穂とメールで連絡を取るうちに思いがけぬ訃報を聞き…。(「ポイズンドーター」)母と娘、姉と妹、友だち、男と女。善意と正しさの掛け違いが、眼前の光景を鮮やかに反転させる。名手のエッセンスが全編に満ちた極上の傑作集!
投稿元:
レビューを見る
久々の湊かなえ作品
(嫌いな人が好きな作家さんの本って、手が出しづらくなるんですよね。それで東野圭吾も読めなくなりました……)。
『ベストフレンド』
綺麗に締めてるけど、blogに殺害予告を書いた人物が誰なのか、ちゃんと調べなかった警察の手落ちなのでは? とすごくモヤモヤしました。
『ポイズンドータ―』
『ホーリーマザー』
「娘に身体を売らせる」ようなのが本当の毒親、とか、結婚すれば姑の方がずっとめんどくさいから母親との関係とかどうでも良くなる、といった意見には賛同できませんでした。「娘に身体を売らせる」のは犯罪だし、結婚すれば云々は、逆にいうなら「結婚しなければわからない」ということになってしまう。ていうか里穂が弓香のことを嫌いなだけですよね?
まぁ、「大人になった以上、いつまでも全てを親のせいにしていてはいけない」とは思いますけれども。
投稿元:
レビューを見る
湊かなえさんにはしては珍しいのかな短編集。
毒親と娘を題材にした一冊。
この本の凄いところはどちら側の立場からも主役となる短編が書かれていること。
特に最期のポイズンドーターとホーリーマザーはお互いの立場を分かりやすく描かれていてとても面白かった。
投稿元:
レビューを見る
母と娘、難しいよね。私も母とは仲良しではなかった。常に弟優先、大人になってからは実の娘より弟の嫁。自分も二児の母になっていたけれど、あまりの差別的扱いに声をあげて泣いたこともある。そんな過去を思い出させる本だった。一番身近な人間関係だもんね。
己の中のマイナスの感情を文字化してしまうって、本当にえげつない。殺人よりも何よりも残酷なのは人の感情なのかもしれない。
ベストフレンドが一番好きな話でした!
投稿元:
レビューを見る
湊かなえさんの作品にはいつも良い意味で心を抉られ考えさせられますが、今回はいつもの比ではありませんでした。
私は自分の母が大好きですが、毒親気味だと思っています。というか、思っていました。これを読んだ後では、分からなくなってしまいました。
私の母は、私が物理的にも精神的にも怪我をしたり苦労をしないように、転ばぬ先の先の先の先の先の先あたりまで杖を用意してくれるような人でした。私の幼馴染のsちゃんのお母さんは、ウチと対称的な方で、良い意味で子供を野放しにしていました。学校がテスト期間だということすら知らなかったというくらい、勉強のことにも口出ししない方でした。
私とsちゃんは、勉強の成績では小学校まではほぼおなじ、もしくは私の方が少し上くらいでした。それもそのはず、私は塾にさえ行っていませんでしたが、進研ゼミを(溜めまくってたけど)小一から続け、漢字練習の宿題が出されれば、指定された量の倍やらされ、百ます計算は毎回母がタイムを計測しました。ちなみに私は上記のことを自分からは一切やると言っていません。全て母が、これをやったほうがいいわよと課してきました。なので進研ゼミをあまりにも溜めていたとき激怒され、私が別にこっちから頼んだわけじゃないのにと反論すると、ママはあなたのためを思ってとさらに激怒し泣きました。
中学に上がってからは、塾にも行っていない、進研ゼミもやっていないsちゃんのほうが成績が良くなりました。もともとの地頭がいいのもあるかもしれませんが、sちゃんは、私がやっていた自主勉強(やらされていたのだが)をみて、私もやろう!と自分で思い、自分でコツコツ自主勉強をしていたのです。親からは全く何も言われていないのに。
私の母がsちゃんのお母さんに、sちゃんは塾にも行ってないのに成績優秀ですごいですねと言うと、sちゃんのお母さんは私の母に、sはcちゃん(私のこと)に影響されて、追いつきたいって言って勉強し始めたんですよ、だからcちゃんのおかげなんですと言われたそうです。
私はその話を聞いて、私もsちゃんのお母さんに育てられたかったと心底思いました。あなたのためを思って、は呪いの言葉です。死にたくなりました。
というようなことがあり、私は自分の母を毒親(この言葉を知ったのは最近のことですが)だと思って生きてきました。そして私は絶対母のようにならないようにしよう、子供には最低限のことしか口出しせず、のびのび育てようと。
この作品、特に最後の作品を読んで、自分のことを言われてるかのようで脳にガツンときました。どこまでが毒親で、どこまでが子供のためといえる許容範囲なのかなんて、どこに基準があるのだと。
私は今でも、私は将来sちゃんのお母さんのようになろうと未だ思ってはいますが、前ほどの決心はなくなり、もやもやと考えさせられています。