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フランス発のコミックエッセイ。
アスペルガーであることを発見するまでの辛い日々。
その生きづらさを綴るこの本で、同じような悩みを持つ人を
勇気付け、理不尽な対応から理解ある援助の手が差し伸べられる
よう変わっていけるようにとの願いが込められている。
多くの人に読んでもらいたい、良作です。
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ざっくりとは知ってるつもりだけど、時々読まないとこういう人達がいるってこと、日常生活に紛れて忘れてしまいがち。特に女性のケースはレアかも。また、フランスで理解が他の先進国より遅れているとは知らなかった。あと、「スプーン理論」の考え方は汎用性あるかも。
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アスペルガーで悩んでいる人にはおすすめ。「こんな自分、」と思うときのある人にぜひとも勧めたい。私はこの本を読んで、周りに潰されないように、折り合いをつけていくことの大切さを学んだ。マンガになっているので、短時間で読み切ることができる。
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フランス人女性が自分が周囲の人とは
考え方や生活の送り方が異なることから
起こる困難に翻弄され、インターネットで
自分がアスペルガー症候群だと気づき
周囲の理解を得ようとするけれど、
なかなかうまく行かない中で、
自分のやりたいことを見つけ努力していく
体験を漫画作品にしたもの。
漫画は文字が小さいこと以外は読みやすかったです。
フランスらしくオシャレな漫画でした。
意外なのはフランスはもっと個人主義かと
思っていましたが、協調性がかなり大切なようです。
巻末のコラムではフランスの現状が書かれていて
フランスは精神分析を信奉している医者によって
自閉症への取り組みが40年遅れていて
欧州評議会から2度非難されていて
自閉症児の就学率は20%という低い数値に
なっているということ。
これはたぶん、この本の主人公のように
診断を受けた人がまだまだ少ないのでは
ないでしょうか。。
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アスペルガーを自分で受け入れても、他人が受け入れるかは分からない。フィルタリングをしないように自分もしないと…。アスピー。
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アスペルガー症候群の女性を主人公とした物語。病気を知る前の日々思い悩む姿と、病気を知って、共存していこうとする姿が描かれている。カラーで描かれていて、主人公の女性の感覚を、本人の言葉や表情で語ることなく、色で表現しているかのような使い方が素晴らしいと思った。真っ赤に染まるコマはこれほどのストレスなのかとゾッとする。
フランスも日本的なところがあるんだね。むしろ、自閉症についての理解がかなり浅い。一般の人はもちろん、医者ですら「君は自閉症なんかじゃない」と言い切るというのはある種の恐ろしさを感じる。
そして社会に入るのであればその社会になじまないといけないという、同調圧力。日本っぽく感じたほどだけど、これはフランスの物語。程度の差はあれど、どこにでもあるのかもしれない。
郷に入れば郷に従えというがそれができない病。何がつらいってそれを「病」であると主観的にも客観的にも理解するのが難しい病気であるということ。でも、それに気づき、理解してくれる人が周囲に増えて、ただただ思い悩みながらルーティンで刻んでいく生活から、日々を楽しむ生活へと切り替わっていて、本当に良かった。
純粋に面白かったし、病気のことや、それを取り巻くフランスの状況が垣間見えて良かった。あと、パン屋さんの伏線もいい。
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絵がフランスっぽい。個人主義の国だからADHDには生きやすいのかと思ったが、日本のほうがほっておいてくれそうでもある。服のそろえ方とか、笑った。そうそうそうだよね。
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フリーペーパー「BOOKMARK」で紹介されていてずっと読んでみたかったコミック。フランスのアスペルガー当事者の女性が原作のバンド・デシネ。私自身はだいたい知識の範囲内の内容だったけれど、いい入門書だと思う。フランスも自閉症やアスペルガー症候群に関してはわりと理解が遅れているらしい。読んだからと言ってすぐにほんとうの理解者になれる人ばかりじゃないと思うけれど、そういう困難を抱える人もいるということぐらいはわかってもらえるといい。
次女(中3)の感想:自閉症と言うと「光とともに」(←子育てマンガ)のインパクトが大きかったそうで、自閉症にもいろいろあるのだな、とわかったらしい。
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フランスで暮らすアスペルガー症候群の27歳の女性マルグリットの視点に立って進む、コミック形式の本。
アスペルガーについて、第三者が解説をする本はよく見かけるが、このコミックの様に、当人が感じている「世界」がどのようなもので、何に不安や辛さを感じ、どのように傷つけられ、どんな危険に巻き込まれやすいのかを、知ることができる点が、非常に良書だと感じた。
後、コミックのイラストや色使いがとても愛らしいです。スキ・・・・。
最終的には、診断を受けて、診断がおりることで、自分をありのまま認めて愛することができるようになったマルグリット。
読んでいる私も嬉しくて、目から水が出たものです。
世界は、いわゆる定型発達と呼ばれる人たちが心地よく感じるものを規範として見えないルールができており、そんな定型発達とは異なる人たちにとっては、合わない靴をずっと履かされている様な、大変な苦痛を受けているのだろうと思います。
「違い」を互いに認め合い、少しずつ「こうあるべき」「これが普通」をツルハシで叩き割って行ければ良いなと感じました。
巻末に、フランスは他国に比べ、アスペルガーに対する認識や、彼ら(彼女ら)のための環境整備が40年程度遅れているということを知ってびっくり。
日本も「アスペ」が悪口として使われている現状を見る限り、似た様なものだと思うので、逆に先進的な国ではどの様な受け入れ態勢が有るのか、気になりだした今日この頃。
この本は、これまであまり発達障害に関心を持っていなかった人にもぜひとも読んでほしい一冊。
それにしても「発達障害」って呼び方どうにかなんないのかなー。
全然しっくり来ないのですよ。
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アスペルガーと診断された人でも、困っている部分はそれぞれで、むしろ「アスペルガー」という名前だけを聞くと、なにに困っているとかがわかりにくいと思う。
本書では、過敏症、決まった手順を踏まないとパニックを起こすこと、明確な指示が必要、思ったことをいう、話し方に癖がある、などの特徴がフォーカスされていると思う。全体的には過敏症の話が多い。
意外なのは、一人でいたいとき、というのが趣向として尊重されないのかな?ということ。カップル文化やナイトライフが多数派の世間では、参加しないと悪目立ちするのかもしれない。
アスペルガーとひとくくりにするよりも、
環境を変えれば、それだけで生きやすくなりそうなことがあるし、筆者の場合は、過敏症への対応ができれば快適に近づけると思う
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私ってアスペルガーでは?の問いにたどり着くまでの生活の描写がしんどかった。
診断が降りてからも、職場や周囲の理解ってその程度だしそれ以上を期待するのも難しいよねと共感。
どちらかと言うと生活に支障(聴覚過敏など)を来す特性はないアスペルガーなので読んで何か参考になる部分は少なかったが、
自分の消費エネルギーをスプーン1杯分の合計で例える「スプーン理論」はものすごく参考になった。
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「フランス漫画か…理解できるかな」と思いながら読んだら驚きの、めちゃ共感できる話だった。
周囲との感覚のズレとか理解のなさは言うに及ばずだけど、たまらずトイレに駆け込んでへたり込むくだりとか、私もやってたから、まさかフランス人で同じことしてる人がいると思わなかった。
フランス人でって言ってる時点で偏見だけど、お国柄からこういう人は日本よりも異質感が大きいのではないかと推察する。
診断がおりて、自分は腑に落ちたけど周囲の理解がない中で、いろいろと環境を変えたり実行するパワーはすごいと思う。
自分の特性を理解したからといって次にやるべきことがすぐ見つかるとは限らないから、この主人公と同じようにはできないけど、一つの成功例としてみて少し気分があがる。
続きが読みたい。
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マルグリットが本当の自分を理解し,自分を大切にする権利が自分にあることを知るまでの道のりが,漫画として描かれています.
最初のうちは絵の色は淡く,一つ二つの物に色が付いているような状態でしたが,マルグリットが自分や自分を取り巻く環境を知るうちに,マルグリットの住む世界がどんどん綺麗に色づいてきます.
マルグリットのように,世界中のアスピーたちが自分を愛し,美しく色づく世界を満喫できるようになるためには,世の中の人たちの理解が不可欠だと思います.
この本のように漫画で描かれていると,発達障害のことをあまり知らない読者も,深刻になりすぎずに読みやすく,とても良いと思います.
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知り合いにいる。過去の記憶力が、素晴らしく、年月日全て覚えている。特性を活かすと、凄い事が出来ると思う。
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過去に働いていた会社の専務がアスペルガー(疑い)だと仮定して昔小説を書いていたが途中執筆が止まり、今一度アスペルガーについて勉強しようとチョイスしたのがこの本。
見えにくい女性のアスペルガーの苦難な生活をとても分かりやすく表現しており、周りの不理解がどれだけ不幸なのかを上手く伝えていた。当人が自覚していないことで周りも不幸になる事には触れていないのが少し残念だったが、それはいろいろ特殊なケースが相まっているのでここは割愛。
惜しむらくはこの本の色彩感覚。色難でなくともこの本の文字は読みにくい。赤く塗りつぶされた吹き出しの中に赤文字のセリフ。監修は伏字を意図しているのか?とさえ思った。
全体の構成はパーフェクトなのに青地に青文字、黄地に黄文字とかアホか?と星1減点した。