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「今だけカネだけ自分だけ」というのが印象的ですが、何でも経済ありきで自分さえ良ければという雰囲気が横暴している気がします。
ESGだとか脱炭素だとか環境を守るだとか言われていますが、まずは自分たちの足元をしっかり堅めることが大事だと感じました。
本当の敵は近すぎて見えない、遠くの敵ばかり見ていると近くの敵にやられてしまう、経済の波に飲み込まれながら、自分たちで自分たちの首を絞めていることにならないよう、行動を選択していくことの大切さを語ってくれています。
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日本が切り売りされている。どちらの選択が本当に正しいのかはわからない。ただ言えることは、この国(政治家)や大企業の向いてる先は、ある国、ある政党、ある組織、ある人物であり、決して国民(社員)ではないと言うことだ。
今回のコロナでそれは顕著になった。為政者には日本人の本当の魂を取り戻してもらいたい。手遅れになる前に。
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教育、水道など民営化してはいけないものも民営化されてしまうかもしれないという警告
最後のほうにあった外国の政治の成功事例みたいなのが良かった。理解不足なとこがあるのでもう一度読む。
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読めば読むほど憂鬱になっていく。「今だけカネだけ自分だけ」いつから世界はこうなっていったのか?どこかで止めないと結局自分に返ってくる。
あと何かと竹中平蔵が出てくる。何でもかんでも民営化。わかってないな、この人。
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日本の政治家と官僚が国民の生命に繋がるインフラを外国にバーゲンセールしている事実を告発した本。売却している側の考えも確認する必要はありますが、衝撃的な内容です。
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これまで読んだ堤氏の著作は米国事情・米国発のグローバル企業の話が中心の感がありました。今回はフォーカスが日本であり、一層問題意識をもって読むことができました。
今回の著作のサマリは、日本政府の訳のわからん愚行によって日本の生活インフラがばんばん企業に売却されていくという話です。主なトピックは、水、土、種、農地、漁業権、学校、医療、労働、といったところです。
中でも印象に残るトピックをいくつかあげます。
先ずはタネです。こちらは種子法改正のトピックです。私は当該分野には全くの不案内ですが、素人目に見てもかなり危険な気がしました。本文中では種子法によって管理していた都道府県レベルでの種子の管理を廃止し、民間に任せるというもの。堤氏の主張は、結果としてこれまで各地域で維持されてきた種子が公的に保存維持できなくなり、他方民間企業が提供する高価な種子が残り、農家に売りつける(農家はそれを小売価格に転嫁、最終的に消費者が負担する)というもの。また、遺伝子組み換えの種子を格安で販売する、安い作物の方が売れると農家もそうした種子を使う等々、の影響を想定しています。種子法についてははネット情報をいくつか見たのですがなかなか難しく、判断が難しいところです。
https://smartagri-jp.com/agriculture/156
https://ameblo.jp/thomaspoppo/entry-12594269983.html
保護と競争とのせめぎ合いのように見えますが、私個人は日本の父権主義的な法律が好みなので、先ずは保護を優先する堤氏の意見には賛成です。これが担保できる限りでの競争とのベストミックスが為政者に対する願いです。
またこれまでTPPについては否定的な立場の堤氏ですが、米国がトランプ大統領となりTPPのテーブルから抜けた現状では、米国グローバル企業の日本侵略的な見方は深読みしすぎで陰謀論的であったと感じました。ところがさらに彼女の予想するところは、長くても2期しか続かない米国大統領のその後に、米国は再びTPPの議論につくというもの。このストーリーはあり得ると思いました。もし私自身がTPP交渉のテーブルに居るのであれば、確かにそのようなシナリオも考慮しながら交渉するべきだなあと感じました。
他方一つ感じたのは、私には取り扱う論点が多すぎるということです。勿論その論点そのものは相応の真実が含まれていると思います。他方情報量が多すぎる場合、私の場合、ややもすると右から左へとすり抜けてしまいます。譬えて言えば、母(妻)の小言のようで、はいはい、わかりました、またそれですか、となってしまいそうな気がしました。
そこで考えたのは、堤氏が伝えたい・警鐘を鳴らしたいトピックを敢えて戦略的に三つ程度あげ、それを得意のインタビューでの証言や金の流れ、政府の政策決定者やその会議等を洗い深堀りしたものをメイン記事にし、他にも伝えたいトピックはエピローグや後書き等にトピックだけの言及にとどめ、これでだけではなく日本はまだまだ売られる等と付記したら、全体的にも伝わり、次回作への宣伝にもなるのではと考えました(余計なお世話ですね)。
・・・
堤氏の言うことは本当だとしたら、日本はとんでもなくやばい状況にあるのだなあと改めて感じました。私個人は食や健康、そして公的保険に興味があります(もう人生の半分以上きてますし)ので、これを足がかりとして、読書を広げていきたいと思いました。そうしたきっかけづくりや社会への関心の出発点としては優れた著作だと思います。
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どこかの元農林水産大臣の本には負けるが名著です。
・F1品種は1年しか発芽しない
・グリホサートは虫も全滅させる
・2008年にドイツのミツバチ8割消滅
など、素晴らしい記述の数々にほれぼれします。
https://seisenudoku.seesaa.net/article/482159091.html
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衝撃的な内容でした。
もちろんこの本の内容が全て正しいと思っている訳ではなく、相手側の意見も理解した上で判断する必要があるとは思いますが…
遺伝子組み換え大豆や小麦、タネなど世間で危険性が叫ばれているのは何となく知っていましたがこういう実態があったとは正直驚きを隠せませんでした。驚きを通り越して今まで深く考えず生活してきてしまった自分が恐ろしくもなりました。
この世の中、知らずにいると損をしたり馬鹿を見たりすることが溢れています。
賢い消費者になる為にもこれからはいろんな出来事に注意深く関心をよせていきたいです。
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目を背けたくなることばかり書かれているけれど、日本人の1人として知っておかなければならないと思った。ここに書いてあること全てが事実とは限らないとしても、消費者として市民として正しい判断をしなければならないと思う。
自分の身は自分で守らないと。
学校の民営化には驚いた。
斑点米の話も初めて知った。受け身の消費者でいるのではなく主体的に関わっていかなければ。
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第1~2章までは農地、森、海、水、種、さらには学校、医療、介護施設、個人情報などなど、日本の資産や未来が商品として切り売りされるという内容。
そして第3章がすごくよかった。
売られたものを取り返した海外の成功事例なのだが、学ぶべきことが多々ある。
「自分の頭で考えること」の重要さを痛感させられた。
また自分だけでとどまらず、子や孫が生きる時代に何を残せるか、何をつなげていかなければならないか・・・非常に考えさせられる。
ぜひとも子どもに読ませたいと思う。
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この方の書かれた「貧困大国アメリカ」を読んだときは、問題意識が明確で、民営化等が結果末端の当事者に何をもたらしたか、取材をした内容を盛り込んで具体的に書かれているのに問題意識を刺激され、心を動かされました。
この本については、申し訳ありませんが、そこからただ主張が過激になっただけで、最初の本のような魅力が欠けているように思います。
筆者が主張する、民営化が決して良いことばかりでないことは、読んでいて伝わってきます。
しかし、民営化や自由化にも一定のメリットがあり、少なくとも与党議員は、それも含め全体を見て、メリットのほうが大きいとして賛成票を投じているわけです。さらに言えば、その与党議員を与党議員足らしめているのは投票している私たち国民です。
一方的に、いかにも政府が大企業におもねって勝手にことを進めているように見える記載が目立つのは、あまりいい印象がありませんでした。
主張したいことは嫌というほどわかる故に、筆運びが残念だと思ってしまいました。
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「今だけカネだけ自分だけ」の精神で、日本の長期的な将来へのヴィジョンがないまま魚、土地、水などの資源が売られ、日本人よりも安価な労働者を受け入れ、日本人が働く場所がなくなっている。今、自分が儲けるためを考えると正しい戦略かもしれないけど、その先はどうなるのかと暗い気持ちになった。特に生きるために必要な資源や教育は根幹的なものだから、戦略的に守る必要があると思う。
まずは知ることから始めて、意識して発信しないとな、と思わされた。
とはいえ、一面からだけ見た過激なトピックが多過ぎて、なぜ採用されたかの過程などもすっ飛ばされているので、この本だけでは判断し切れないところもあると思う。だからこそ、知る努力をしてもらいたいと問いかけている本でもあるのかなと思った。
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まえがき いつの間にかどんどん売られる日本!
第1章 日本人の資産が売られる(水が売られる
土が売られる
タネが売られる ほか)
第2章 日本人の未来が売られる(労働者が売られる
日本人の仕事が売られる
ブラック企業対策が売られる ほか)
第3章 売られたものは取り返せ(お笑い芸人の草の根政治革命―イタリア
92歳の首相が消費税廃止―マレーシア
有機農業大国となり、ハゲタカたちから国を守る―ロシア ほか)
あとがき 売らせない日本
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資本主義の暴走によって、あらゆる国で市民の権利が阻害されています。私も著者のネット動画を観るまでは、まったく知りませんでした。
今でも日本人の多くは、この話を知りません。マスコミをはじめ、多くの組織が腐敗しているため、正しい情報が入ってこないのです。
そんな中、出版物を通じて、このような情報を伝えてくれる著者には感謝しかありません。
日本のそう遠くない未来に関わる話です。自分たちの子や孫の世代のことを大事に考えるならば、絶対に向き合わなくてはいけない問題です。
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似たようなことを10年前にも読んだなあと思ったりもしつつ……。(高校の頃に読んだ評論などで)
あれからこんなふうに本が出されつつも変わっていないのは、根本的に日本人が変わってないからなんでしょうか。10年そこらで変わるには色んなものを変える必要があるのかもしれません。
国の在り方も考えていかないと危うい時代はもう始まっているのかもしれないなと思いました。