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【二〇二〇年NHK大河ドラマをより愉しむために】明智光秀は山崎の戦いで討ち死にはせず生き延び身分を替えて家康の側近として暗躍し、豊臣を滅ぼし天下奪取を実現させたのであった。
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【読了メモ】かなりテンポの速い物語。戦国という舞台とは、かくも否応無く次の駅(場面)に降ろされて、戦って、また次の駅に運ばれるものだったのか、と思うほど。
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大河ドラマになり、地元ということもあり、手に取りました。
フィクションもあるだろう、謎多き武将、明智光秀。
様々な憶測が飛び交うなか、この本もフィクションを恐らく混ぜこみながら、著者も資料を集めて描かれたのが伺えます。
物凄くスピーディに本能寺の変が終わり、ラストに向かい明智光秀はどうなったのかと気になるばかり。
難しい漢字が沢山なのも、歴史含め大変勉強になりました。
世の中の平和をただひたすら願った明智光秀の最後は感動でした。
読み応えは抜群です。
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明智光秀が魅力ある人物として描かれ 歴史の勉強になった 難しい漢字を調べたり地図を見たりと スマホが随分役に立った 後半物足りない感があるが、それも仕方のないことなんだろう
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巷で囁かれる天海、春日局の正体に迫る明智光秀論。
文章自体は読みやすいが、唐突に初見の人物やストーリーが挟まれ、司馬遼太郎の閑話休題みたいなものがあればよかったかな。
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初めて時代物を読みました。
難しい漢字、言い回しなど分からないだらけでも、最後の作者の後書きを読んで、だいたい合っているのだと安心しました。
おそらく初心者でも読みやすいのだと思います。
大河ドラマでは、女性を多く盛り込んで、柔らかい印象にしているのだと思いますが、女性が出てくる描写はほとんどないのは、当たり前ですね。
この小説のなかでもありましたが、女性は、いくさのための政略結婚か人質ということなんですね。
リアリティがあり、面白かったと思います。
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この本で描かれる光秀はかなり好み。
なんなら戦国武将の中で一番共感できる人物かもしれないとさえ思う。
今年(2020年)のNHK大河ドラマが『麒麟がくる』だと発表されて間もなく、2018年の秋に、この文庫は発売された。
帯に「伝奇歴史小説の傑作復刊!」と書かれているのを見て、迷わず購入。
すごくおもしろそうだったから、すぐに読まず楽しみに取っておいた。
そして、自然とこの本に気持ちが向いた今になって読んだのだった。
『麒麟がくる』の光秀も、この本の光秀も、どちらも平和な世を願っているのがうれしい。
読んでいると頭の中で、登場人物たちがそれぞれドラマの演者の顔(と声)になってしまうのも、ちょっと楽しかった。
さて、光秀についてはとにかく謎が多く、いろいろな点で諸説あり、史実としてわかっている部分ですらその動機がはっきりしていなかったりもするので、作家によってどの説を採用しどう脚色するのか、というところが興味深く、おもしろいところ。
なのだが、本書の作者はそんな光秀をどの説でどう描いているのか、というのを感想やレビューに書いちゃってる人がけっこういて驚いた。
文庫のカバーの紹介文にも書かれていないし、そこはやっぱり知らないまま読んだほうが断然おもしろいと思うので、私は書きません。
感想としては、ここはこうあって欲しくないな、この光秀ならこうはならないんじゃないかな、と思う部分もあったけど、逆に、本当にこうだったらいいな、と思う部分がたくさんあり、ていうかほとんどで、光秀が、まぁかっこいい。
この作品は昭和36年に刊行されたのだそうで、文章表現がちょっと難しめではあるが、終始講談でも聞いているかのような、リズミカルで生き生きとした語り口で、とてもおもしろかった。
最後の章、大坂側の人たちの呑気さとあたふた感には笑ったし、ラストシーンではたまらず涙が出た。
ひとつ気になるのが、光秀の妻の名がなぜ「お容(およう)」なのか……。
「妻木」とあるから煕子さんのことだろうとは思うんだけど、「お容」ってどっから来たんだろう。
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前半は光秀の知性と教養を備えた若い日の姿、朝倉に、織田に仕え、本能寺の変、天王山の敗北まで…。信長への実に厳しい描写、平凡な人生の終了にあれっ!と思ったが、後半の奇想天外な展開には驚き、なるほどだからこそ読ませる本なんだと納得した次第。こんなことが実際にありうるのか?光秀の復讐が最後に実現する。堀隼人正という架空の人物が光秀を追い続にる執念がこの本の最大のテーマ。そしてその宿敵・天野源右衛門との長年の宿命の対決。また光秀の従弟・光春の壮絶な最期の姿が印象に残る。
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ネタバレ
光秀天海説。やはり無理がある。ここまで、利口ならそもそも天下取りにあれほど簡単に失敗しないし、仲間も少なすぎ。
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大河ドラマ「麒麟が来る」の続きがこうであったらいいな、と思う。後半、天海視点の話をもっと読みたかった。
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今更明智光秀とは思うが名作っぽかったので読んでみた。
序盤から丁寧に書かれていて読み進める度に面白くなっていった。
本能寺の変の描写は特に印象深くてわかってはいたがハラハラした。
後半も天海としての登場も物語としては良くて楽しめた。
光秀=天海説は早乙女貢さんが提唱したのかと思った。
こんな見事な小説を書けば光秀=天海説を信じ込む人も増えるのは仕方がないし、そういうのも楽しくて好き。
いつか真実がわかる時が来たとしても真実がわからなかった時代にあれこれと情報を集めて立てた一人一人の仮説で楽しめたのはいい時代だったと思えるのだと思う。
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前半は明智光秀、中盤は堀隼人正、後半は天海の視点
中盤以降の展開はフィクション要素が強いが、天海=光秀がどのように家康=幕府へ関与するようになったのか、堀隼人正の執念が描かれている
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本能寺の変のイメージしかなかった明智光秀の生涯を後半生のフィクションも含め、新たな視点で描ききっている。興味深く、読み切りました。
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明智光秀が天海という説を採用した小説で、明智光秀存命時から天海が亡くなるまでの約一世紀の移り変わりが面白い小説です。脇役達の、変わらない忠義や運不運による露草のような身の上の儚さの描き方が好き。