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人工知能の研究者である著者が、脳科学の観点から、語り尽くされた男脳と女脳の違いを、夫婦間という場面に切り取り解説した一冊。
世の男性に限らず、女性からも支持されている様子。
人間、十人十色。夫婦間の問題や関係性ともなれば、一組とて同じ夫婦はない。夫婦喧嘩は犬も食わないと言われるほど、喧嘩の原因は多く、仲裁するまでもなく、じきに仲直りするものとはいえ、直面する男性側にとってみれば、妻の突発する理不尽な怒り、謎の不機嫌には、いつも悩まされていて、理解不能である。
女脳は、これまでの記憶を溜めておいて、夫である男性の言動により、トリガー(引き金)が引かれたかのように、過去の出来事も織り混ぜて噴出する傾向がある。
しかし、これはネガティブなものだけということはなく、ポジティブなものも同じように、溜めておいてくれるという面ももっている。
洋服や料理、髪型等に加え、名前も付かないような家事(トイレットペーパーやソースを切らさない等)でさえ、妻のおかげで不自由なく生活できているということを言葉で伝え、月に1回でも2回でも、甘いお土産を買って帰ることで、女脳は、その記憶を何度も思いだし、飴玉のように、時間をかけて味わってくれるのだ。
ネガティブトリガーを引かせないためには、ポジティブトリガーを定期的に準備しておくことが効果的になる。
例えば、パーティーや旅行でも、サプライズよりも一ヶ月前に予告することのほうが、当日までの期間を買い物や情報検索、美容室に行ったり、ネイルしたりと、準備も含めて楽しんでくれる。
また、結婚記念日や誕生日は、ポジティブなものもネガティブなものでも、ポイント1000倍dayのようなもので、この日をどう過ごし、どういう言葉をかけるかによって、ネガティブトリガーは引かれにくくなる。
男側の言い訳はといえば、もともと空間認識力が高く、バイク等を自分の体の一部のように操ることが得意な男脳は、妻と永く暮らすうちに、自分の体の一部のような感覚になってしまい、自分の右手を誉めないように、妻を誉めることも忘れてしまう。
しかし、妻を先に亡くしたとき、体の一部を亡くしたかのような喪失感に襲われる。
意識していないと、妻を誉めることはできない人が多い。
一番身近にいて、ついつい何も言わなくても感謝していることくらいわかっているだろうと勘違いしてしまいそうな夫婦間こそ、小さな思い違いから取り返しのつかない関係へと進んでいってしまうもの。
日本男児の苦手なこととはいえ、身近な妻こそ、わかりやすく大切にして、言葉にして労い、日頃の感謝を伝えていかないといけない。言ったときは、何を急にと思われるかもしれないけど、絶対に嬉しいはずだし、夫婦間に良い効果をもたらすはず。
そして、姑や子どもにさえ、妻に対する暴言や反抗から妻を守る言葉や態度までも見せることができれば、夫婦関係は素晴らしいものになるはずだ。
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人に借りて読む。興味を惹く題名で中身は薄いのかなとあまり期待せずに読み始めたが、意外と面白かった(自分は脳科学に詳しいわけでもないのだが、女性脳と男性脳をちょっと画一化しすぎている気はした)。妻の女性脳の影響が夫だけでなく娘や息子にも波及するという話などは興味深かった。ユーモアのある文章で、よく理解できない妻の行動に対して優しい気持ちにさせてくれる(語り口=文体は大事)。夫が結婚生活を続けることを励ましてくれる。
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脳科学から見た女性の行動、思考パターンについて解説し、適切な奥さんへの対処方法について説明する。分かりやすく実用的。
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男性脳と女性脳。
なんとなくその差を感じなくもないけど、血液型診断とそう変わらないんだろうと思う。
この本によると、女性はおだてりゃ木に登ってくれるようだけれど、そればかりでもないし、それはそれでとても面倒なので、自分は自分のペースでやっていこうと思う。
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読み進める間、ウチの妻に当てはまるのか?と思うことがしばしば。ただ、娘には当てはまりそうなので気をつけようと思う。また、会社においても有益な見解が多数あり。結局、人は男女関わらず同じこと等があると感じた。
とは言え、女性の男性側から見た理不尽さが一定の理屈で説明されているのは有難い。
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バズってる有名人なんだけど、この本ではマトモ。よく書けてる。こいつをテレビで好評価したことが切っ掛けに調子乗り始めたか。テレビに使い古しボロ雑巾にされた感じかも。
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そうこれこれ、これが言いたかったということがたくさんありました。なのでダンナに読んでほしいところに付箋をつけて再読するようにお願いしてみました。改善するのか?
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良い。
妻は理不尽なんだと。分かっていれば気持ちも変わる。言われた事をストレートに受け取らず、労わりの気持ちを持つことかな。
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妻のトリセツ。黒川伊保子先生の著書。男性にとっては理不尽と感じることがあるかもしれない女性の言動や態度には理由がある。女性心を知りたい、学びたいと思っている男性には特に参考になることが多い良書だと思います。でもこういう本は、女性心を多少なりとも知っている男性や知ろうと努力している男性は読んでくれても、女性心を全く知らずに知る努力すら放棄している男性は読んでくれないものなのかも。女性が男性にプレゼントしてあげてもいいかもしれませんね。
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サクサク読めた
書いてることは、妻側からすれば、その通り。
でも、今までも各所で聞いたことのある内容がほとんどで、目新しいもの、新たな発見まではなかったかな。
男性は、全てこの本通りに過ごすのは大変だろうな。
男性脳女性脳の話しは、もっと一般教養としてみんなが知っておいたほうがいいな、と夫と話しました。
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なんとなくわかっちゃいるけど、なかなかできていないことを書かれると痛い。
妻だけでなく、友達、同僚とかにも使えるネタと思う。
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一部で結構話題になっていたので、ついつい買って読んでしまいました。男脳、女脳、文系、理系っていうのはあまり信じていないのだけど、何だか納得できる話が色々出てきて、かなり説得力がありました。一言でいうと、「女性は、共感されるとストレスが解消される脳の持ち主なので、共感こそが、相手の脳への最大のプレゼントなのである。」ということみたい。故に、「事実を肯定するときも否定するときも、その前に、妻の心根は肯定してやる。これこそ、夫が知っておくべき『黄金のルール』」ということらしい。脳科学的には、「心さえ肯定しておけば、事実は、どっちに転んでも大丈夫。逆に言えば、無責任に『そうそう、そうだよな』と言っていいのである。この黄金ルールを覚えておけば、いらぬ地雷を踏まずに、自分の意見を通せるので絶対に楽になる。」というまとめになる。まあ、極端に言うとこういうことらしいが、今後十分気を付けて地雷を踏まないようにしていきたい。
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話題の一冊。
脳科学の観点から妻の行動と夫の取るべき行動をズバっと解説。日々の家庭でのあるあるネタがウィットに富んで軽妙な語り口で展開されており、とても楽しく読むことが出来ました。
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思いっきり楽しめた! これは男女、必読の書だね。ぜひ!!!
〈本から〉
何十年分もの類似記憶を一気に展開する女性脳
女性は、感情に伴う記憶を長期にわたって保存し、しかも「みずみずしく取り出す」ことが得意な脳の持ち主だ。日常生活で起こる感情が、さまざまな色合いを帯びており、この感情の色合いごとに体験記録が収納されているのである。心が動くと、その「感情の色合い」と同系列の引き出しに収納された過去の体験記憶が数珠つなぎになって、一気に引き出される。「感情によって連鎖される記憶」なので、当然、感情が増幅されて溢れる。
人生最大のネガティヴトリガーを作り出す周産期・授乳期
女性脳は、自らの身を守らないと子どもが無事に育てられないため、危険回避のためのネガティブトリガーのほうが発動しやすい傾向にある。身の周りにいる、自分より力が強い者には、特にそうなる。一方で、全身で頼ってくる小さき者にはポジティブトリガーが発動されやすい。「夫にはひどく厳しく、子どもやペットにはべた甘い」が母性の正体であって、男たちがロマンティックに憧れる「果てしない優しさ」が母性なんかじゃないのである。
周産期・授乳期の妻は満身創痍
女の会話の目的は共感
女性脳は、他人の体験談を自分の知恵に変える
男性脳には意味のないこれらの会話は、実は女性脳にとって大きな意味を持つ。女性脳の、最も大きな特徴は、共感意欲が非常に高いことである。「わかる、わかる」と共感してもらえることで、過剰なストレス信号が沈静化するという機能があるからだ。
略 逆に共感が得られないと一気にテンションが下がり、免疫力も下がってしまうのだ。
略 感性が真逆という夫婦は多いはずだ。というのも、恋に落ちる男女は、生物多様性の論理に則って、感性が真逆の相手を選んでいるからにほかならない。
地球上の生物のほとんどは、生殖をその存在の第一使命としている。生殖して遺伝子を残す。その最も効率的な方法は、「タイプの違う相手との掛け合わせ」と「生殖機会ごとに相手を替えること」。感性が違うほど、遺伝子は多様性を極め、子孫の生存可能性が高まるからだ。
略 空間認識力が高く、ものの位置関係に敏感な男性脳は、人間同士の位置関係、すなわち序列にも敏感だ。誰が上か下かが気になるから、それを無視した行為は、非常に不快に感じるようにできている。
「名も無き家事」がふたりを分かつ
名もなき家事が妻を追い詰めている
妻が求めているのは夫のねぎらい
事件はたいていリビングで起きる
直感で選びたい女、比較検討で選びたい男
実は、男性脳からは意味がないと感じられる妻の寄り道も、脳科学上は意味がある。女性脳は感じる領域である右脳と顕在意識の領域である左脳連携がよく、直感が働く脳。もちろん買い物にも直感を使う。略 長い神経繊維にいきなり信号を流すのは大変なので、予行演習が要る。略 ・・・「カワイイ」と声をあげたりしているうちに、脳内の電気信号が活性化する。略 直感が働き、略 いきなり「これがいい」とイチオシの1点を選んでしまうのだ。
言わなくても察して欲しい女性脳
略 物言わぬあかんぼうを育てるために女性脳に装備された能力だから、「察すること」イコール「愛の証」だと信じているのだ。
女性脳による「心」と「事実」の巧みな使い分け
略 心さえ肯定しておけば、事実はどっちに転んでも大丈夫。
楽しみには予告と反復を
サプライズは逆効果になることも
略 人の脳は相互作用によって機能しているからだ。脳は、自分の存在や言動に対して、環境(人を含む)が変化することによって外界を認知し、自分の存在も認知する。認知がなければ思考も行動もない。 このため、相互作用を強く求める器官で有り、赤ちゃんなどは、周囲との相互作用がなければ、脳神経回路が正常に発達しないくらいだ。略 「寂しい」という感覚があるのは、外界との相互作用が脳の大事なファクターになっているから。「寂しい」という基調音が脳にあり、脳は「寂しい」に対しての相互作用を求めて常に行動している。
だから、脳にとって「私がいなければダメな男」や「俺がいなければ生きていけない女」ほど甘美な相手はいない。ただし、相互作用が生じなければ意味がない。自分がいることで、相手がわずかでもいいほうへ変化したり、感謝されたりすることが重要だ。略
妻と離別した男性は、妻がいる場合と比べて、40歳時での健康余命が約10年短くなるという結果がある。
「心の支えとなる人」の調査結果を見ると、日本人男性は、1位が配偶者あるいはパートナーで78.8%となり、2位の子ども48.3を大きく上回る。ちなみに、日本人女性の場合はあ、1位が子どもで65.0%、2位が配偶者あるいはパートナーで
54.0%である。
略 五カ国の調査結果が出ているが、略 男性の1位は配偶者あるいはパートナー。女性が配偶者あるいはパートナーを1位にした国はなかった。
この本の冒頭に「妻から放たれる弾を10発から5発に減らそうというのが、本書の目的である」と書いた。なぜ、ゼロを目指さないと思いますか?
実は、脳科学的に「いい夫」とは、時に妻の雷に打たれてくれる夫のことだからだ。女性脳、家事と育児を片付けるため、生活の中で、あらゆる気づきとタスクを多重させて走らせている。このため、日々をただ生きてるだけでストレスが貯まる脳なのだ。さらに周産期から子育ての女性は、ホルモンバランスが激変していくので、生体ストレスが半端ない。
女性たちは、ときどき、このたまったストレスを“放電”する先を探しているのである。そんなとき、まんまと夫が何か気に障ることをしてくれると、気持ちよーく放電できる。略
逆上されたからといって、全ての原因が夫なのではないのである。だから、原因を真面目に研究しようとしても、公明正大に改善しようとしても、まったく埒が明かない。女はただ怒るために、起こっている。本人も気づいていないけれど。・・・そう、女は、本当のところ、かなり理不尽なのである。
略
昔は、怒りを爆発させることを「雷を落とす」と言ったものだが、ストレスの放電は、雷によく似ている。なぜなら、「一番、高いところ」に落ちるからだ。夫って、なぜだろう、この世で一番腹が立つ。そういう女性は、とても多い。さもありなん。だって、それは夫が彼女の脳の中で最も高い場所にいるからだ。最も期待し、最ももとめている相手だから。つまり、理不尽な怒りもまた、愛なのである。
夫婦とは面白い。かつて、永遠の愛を誓ったあの日の煌めくような「愛」とは、似ても似つかぬところに「愛」の正体がある。しかし、結婚も35年も超えれば、「理不尽な怒り」と「とほほ(苦笑い)」こそが、暮らしのあくせんとであり、生命力の源であり、2人にしかわからないきずなになるのである。
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夫が買ってきました。
私、ここまで扱いが難しい妻ではないかな~
でも、出産・子育て中の夫の妻に対する対応は、完璧かもしれません。
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2021.11.13記載
この本を、2年ほど前に、妻の取り扱いに悩む友人に貸しました。
貸した時点で…
「結局、こっちが我慢しろでしょう~」と。
まあ、そうかも。
本の内容は…
考え方や行動、かける言葉を変えてみたら?
という提案ですが…。
他人から見ると、良いご主人ですが…
妻から見ると、色々あるんでしょうね~
なのか、もう空気なのか…。
何人かで話している時に、
友人は、離婚も考えてると思い詰めていて…
「え~~それは…」
多分、奥さんは、そんなことを夢にも思っていなそう…
と、私は感じました。
なので、本を貸したのですが…。
2年経って、今のところ、離婚したと聞かないので…。
ひょっとしたら、この本が役に立ったのかな…?