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うーん、評価が難しいなぁ。
池内氏が熱帯の謎を解くために京都に行ってしばらくは読む手が止まらなかったのだけど、島が出てきた辺りからどー捉えて良いのやらで戸惑うばかり。
でも、森見さんの作品ってことでOKなのかも。
でも、やっぱりよくわからん。
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やっと読んだ天才モリミーの最新作。相変わらずの面白いのだが、最近はいろいろなチャレンジが裏目に出ている感じ。本作は前半と後半でガラッとモードが変わるわけだが、どっちかに徹した方が良かったのでは、というのが正直な感想。モリミーの復活を見守りたい。
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物語のマトリョーシカみたいなお話だった。迷路にはまり込んでしまって前にも進めず後にも引けないような閉塞感や居心地の悪さを感じてしまった。森見さんの心象風景、葛藤が表れているのかな…?
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前半を一気に読んだが、後半の島冒険はますます謎になる。最後まではもうリアルと虚構は判別できないぐらい…しかし面白い。さすが森見先生
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誕生日プレゼント
森見さんの本で、新刊ということでずっと読みたかった本
うーーーーん…期待値が高すぎたか…?
前編後編にわかれてて、全体としては全てが繋がっている、というようなメッセージのような気がした
千一夜物語と関連していて、千一夜物語を読みたくなったけど、全体的にファンタジーというか、冒険物語!!
森見節はあんまり無かったかなぁ…わたしたちの好きな森見小説ではなかったということで、星3つ…本当は星2.5!!!(好き故に)
ただ、色んな物語が登場するところは好きだった。冒険物語を色々読みたくなった!
あと、色んな人が色んな人の物語を話して、物語のマトリョーシカになるところはとても不思議な感覚がした。けど、森見さんだからそれを真剣に追いかけて、「この人が語ってるのはあの人の話で‥」って読むんじゃなくて、「あれ?なんでこの人はあの人の話をしてるんだっけ?」っていうくらいに気楽に読んだ方が、物語に入り込める(というかそれがこの本な)のかな?って思った
物語のマトリョーシカ、っていう表現はとても好き!そういう感覚に陥るときってたしかにあるなぁって思った。こんなにも物語ノマトリョーシカを連発してる小説もないだろうけど。
最後のオチが、結局自分がいま読んでる『熱帯』に繋がるのも良かった。
伏線を全て回収してくれないと気が済まない人にはおすすめできない本(笑)
森見上級者向け小説だなぁ。
これを通勤時に読まなくて良かったような気はする。
小さい頃の読書体験って必要だなぁと思った
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ふと、途中で前方ページを読み返したときに、開いた適当なページにも関わらず、いま、まさにその部分を読んでいたような錯覚。
あれ?今どこを読んでいたのだっけ?
全体は難解でも断片はスッと入ってくるので頭の中の妄想世界は完全に確立され次元の異なる場面のループでも自在に操ることができる。
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面白かった~!
もう、この“迷宮感”が、読書好き・モリミー(あ、モリミンか)好きにはたまらないです。
まさに、「千一夜物語」ばりの、“物語のマトリョーシカ”状態でした。
読み終わったあとは、自分もパラレルワールドに移動したような、不思議な感覚でした。
確かに、「呆れるような怪作」であります。
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千一夜物語をテーマにした森見ワールド全開の不思議な物語。入れ子構造の話や繰り返されるモチーフに翻弄されているうちに、自分でも物語を紡ぎたくなってくる…
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千一夜をモチーフにした、誰も最後まで読んだことのない「熱帯」という小説にまつわる物語。
第一章から第三章まではこれまでの森見作品と同じく、不思議な登場人物達が「熱帯」の謎を追い求める話だけど、第四章からぶっ飛んだファンタジーになり、そのぶっ飛び具合がこれまでの作品の中でも最高で面白い。
村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」や「騎士団長殺し」を思い出した。
全く着地点が読めないままラストまで一気読みして、読み終わった後はとにかくすごい小説を読んだという感覚が残った。
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小説の中の小説。
千夜一夜物語のオマージュ?
書き口は森見さんならでさの軽妙な言葉遣いで楽しく読んでいたが、話しが進むにつれてよくわからなくなってきた。
読み返したら、あ、と気づくこともあるかもしれない。
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森見登美彦さんの本は途中で挫折することが多いのだけれど、この本は最後まで読めた。
ただ本を探索するパートである3章までのほうが面白かった。
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『熱帯』という一冊の本を巡った長編物語。
「この本を最後まで読んだ者は誰もいない」という謎を解き明かすべく話が進んでいくのだが、後半はまったく別の物語を読んでるかのような感覚に陥ってしまう。
加えて、話の「入れ子構造」がとても印象的な作品。一気に読み進めないと、誰の何の話だったのか混乱してしまう。
ラストも、「そういう終わり方か、、」と思った中で、うまく繋がらないような、でもどこかで腑に落ちるような、という不思議な気持ちになった。
さらに不思議なことに、自分も読み進めていく途中で急に用事ができたり眠気が襲ったりで、なかなか読むのに時間がかかり、
「もしかして自身も最後まで読めないのでは?」
と森見ワールドに巻き込まれてしまっていた。
また一つ、面白い本を読んでしまったようだ。
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熱帯と言うとても面白いのに誰も最後まで読めない本。
読んでいる途中で必ず気づいたら手元から無くなってしまう。そうなると寝ても覚めても熱帯の事が気になって気になってしょうがない。
最初の主人公は森見さん自身だけど、そこからどんどん語り部が代わっていき話のマトリョーシカに。
凄いマトリョーシカすぎて最後は誰が誰やら…ひっちゃかめっちゃか具合が流石だなと思いました。
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誰も最後まで読むことができない小説「熱帯」
読んだ人は謎に取り憑かれ、その結末を渇望する。
本に魅せられた人達の熱帯をめぐる話から次第に熱帯そのものの物語へ移っていく。
語りが語りを生み現実と物語の境界が曖昧になる。メビウスの輪のような感覚。これは再読のしがいがある。
非常に複雑で謎めいた物語の構想そしてそれを実現する文章力…これだけの力作を書くのは相当苦労するだろう。書いている方が何がなんだか分からなくなりそう。
太陽の塔や夜は短しから徐々に作風を変えていき、ついに花開いた感じがした。これが新たな森見スタイル。
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人から人へと受け継がれていく物語。
入れ子構造がすごい。
読了後は長い旅を終えて帰ってきた気分になった。
すごいのはアマゾンに「熱帯」があること。
レビューまで物語に寄せてきて2度楽しい。