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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前書きで著しているように嘉納治五郎を文庫本で解説するのは困難だろうが、オリムピック関連中心に良くまとまっている。生い立ちからも軽く触れそれなりに思想も理解できるようになっている。161ページ本文5行目の団は誤植だろう。
紙の本
スポーツ発展の功労者
2019/01/30 21:04
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投稿者:てりやき同好会 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大河ドラマを通じて興味が湧き、買ってすぐに読みました。柔道のイメージが強いですが、今の日本のスポーツ界の創成期に大きく貢献されたことがわかり、感動しました。
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大河ドラマ「いだてん」向けに書かれたような一冊。本書で簡単に知識を得ておけば大河ドラマ観る楽しみが増すでしょう。講道館柔道創始者としての嘉納治五郎はよく知っていても、オリンピックとの関係はあまり知られてないかもしれない。本書を通じて、嘉納治五郎は単なる武道家ではなく、優れた教育者であり、かつ、現実的な実践家であり、スポーツを通じた人類の融和と平和の実現を目指して動いていたかを、改めて確認できた。
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研究者による嘉納治五郎の足跡の解説本。物語調ではないので、やや堅く読みにくい印象だが、事実に沿って丁寧に解説されている。嘉納治五郎が、日本において柔道を始めとして、広く一般にまでスポーツを広めるきっかけを作ったこと、オリンピックの招致の先駆けとなったことなどがよくわかる。
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嘉納治五郎の一生をコンパクトに纏めていて読みやすい。
嘉納は、柔道の創始者であることは有名だが、この本を読んでいると、例えば、水泳、マラソン好き、部活等、日本ユニークなスポーツ関連事象のルーツがここにあることに気付く。
因みに、日本では公立小中学校の殆どにプールがあり、多くの生徒(日本人)が泳ぐことができると思うのだが、欧米では学校にプールがあること自体珍しい。
日本人として初めてIOC委員に選ばれ、スポーツは国際平和に繋がる、という信条の持ち主だったと思う。
ただ、当時はヒットラーがオリンピックを政治利用し、1940年の東京オリンピック招致のところも、もう少し当時の状況を調べたいところ。
嘉納治五郎は、日本の近代化に影響を与えた人物であることは間違いない。日本の近代化の目標は、”欧米に追い付くこと”、であったわけだが、日本の成功の特徴は、そこに、日本らしさを追い求めていたこと。
独立自尊の考え方。
柔道も、そのひとつの象徴的なものかもしれない。
以下抜粋~
・押し寄せてくる外からの力に対し、逆らわずに受け止め、それを自分自身の枠の中に収めつつ、以前より良いものに創りかえてきたのであり、これがハーンの目からは、「逆らわずにして勝つ」という日本人の精神性であり、日本文化の特徴と映ったのだ。
・(東大にて)スペンサーの「教育論」では「知育」「徳育」「体育」の「三育思想」を主張し、明治以降の日本の教育に大きな影響を与えている。
・柔術は勝負を目的とするが、柔道は勝負に加え、体育と修心の目的も合わせ持つもの。
・嘉納は、柔の理を柔よく剛を制すの意味であるとした。
・精力善用・自他共栄
・嘉納は、歩行と長距離走、水泳が日本人に適したスポーツだと考えた。