紙の本
キンモクセイの
2019/03/01 07:24
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
良い香りを思い出すが、どうやらダイニングメッセージ扱いで季節がらなども関係なさそうだ。
しかしはじめのイメージから変わるオチだったら面白いな。
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法務省の官僚が遺体で発見された。
凶器は22口径の拳銃。プロの仕業と思われ、防犯カメラに写っていた映像から、犯人は外国人で疑いが強く、外事1課、3課も動き出す。
警察庁の官僚である隼瀬もチームに加わるが、翌日には解散。
しかし、納得がいかない隼瀬は同僚の水木と共に、事件を独自に調べていくと、殺された神谷が「キンモクセイ」と言う言葉を調べていたことにたどり着く。
同じように「キンモクセイ」の正体を探る隼瀬は、次第に事件の渦に巻き込まれ、自分自身も狙われるようになり、ついには逃亡することになる。
事件発生時、他人事のように事件を客観的に語る様子は、これまでの今野敏のエリートの描き方と全く一緒で、名前が違うだけで、あるシリーズを読んでいるのかと思うくらい、前半は面白くない。
日米地位協定など、事件の背後にあるものは複雑で、正直、それがどこまでヤバいものなのかは、分からないが、誰が味方で、誰が敵か…そういった駆け引きのある作品は、無条件に引き込まれてしまい、中盤からのハラハラする展開に、結局は一気読み。
しかし、内容自体に新しさは感じない。
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ーーキャリア官僚の不審死、日米合同委員会と公安組織”ゼロ”の暗躍、そしてコードネーム”キンモクセイ”をつなぐ糸とは?日米関係の闇に挑む、今野敏初の警察インテリジェンス小説ーーという触れ込みに魅かれ読了。
といっても佐々木譲のインテリジェンス小説にはその重さも、真面目さもかなわない。
主人公の逃亡劇の部分は緊迫感があってなかなか面白かったけど、不要な恋愛要素とか、わりと軽めの語り口が扱っている内容とのアンバランスを感じさせる。
テーマに日米合同委員会を持ってきたあたり、この小説が連載されたのが週刊朝日というのも納得。
やっぱり、隠蔽捜査シリーズにはかなわない。
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外務省のキャリア官僚が殺害される。警察庁公安担当若手キャリアである隼瀬は、当初その事件の特別班員となるが、犯人が米軍関係者と推測されたところで解散となる。さらに警視庁の捜査本部も大幅縮小され、疑問に思った隼瀬は、警察庁の先輩水木や、親しい他省庁の同期たちと独自の調査を進めるうちに、日米合同委員会(日米地位協定の取り決めを行う)とキンモクセイというキーワードに行き着く。
しかし、そのワードを隼瀬に伝えた警視庁の後輩が死体で発見され、他の捜査員も異動するなどし、不安が募る中ついに隼瀬にも大変な危機が迫ってくる。
上司の理事官や課長も全く信用できなくなり、確実に味方である水木は理事官に拘束されたとの情報を得て、疑問は残るものの新聞記者を頼って、独自の活動を続けていく。
なかなか予断を許さぬミステリで実に面白い。この前に読んだ著者の本とは逆に、恐怖感を伴うリアリティが感じられる。
日米地位協定と特別機密情報法と共謀罪と公安インテリジェンスの世界。特に日米合同委員会の法務省代表者は高確率で検事総長に就任するらしく、実際、この本でも取り上げられているが、小沢一郎氏(当時日米地位協定や米軍基地にメスを入れるとされていた)に総理就任の可能性が出てきたときに、検察が執拗に嫌がらせを続けたことは記憶しておくべきだろう。
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友人は信じられる? これまで仕事上で信じられると思っていた人はどうだろう? 怪しいと思い出したら、全然信用できなくなってしまうな、これ。
でも、自分ひとりではどうしようもないし。
こういう面倒には巻き込まれたくない。ってその心配は全然ないけど(笑)。
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好きな作家だが、定番のシリーズ物以外はイマイチなことが多かった。でもこれは違った!どんでん返しがありつつも結末には納得できるという、ありそうでなかなか無いストーリー展開。ぜひシリーズ化を。
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警察庁警備局の若手キャリア課長補佐が直面するサスペンスミステリー。
途中までは、同僚の思い過ごしや周りからの過剰な情報による勘違いというオチかと思いましたが、日米合同委員会による地位協定や法案成立した共謀罪法に対しての作者の危機感の思いが詰まっていました。
主人公の片思いは余分なエピソードと思いましたが、暗殺者については荒唐無稽かとも思いつつもラストのクライマックスにつながっている要素になっていたと思います。
若手の主人公が作者世代との感性とのずれを感じさせ、ちょっと軽すぎる感じもしましてリアリティがありませんでしたが、さすがの展開で一気読みしました。
各省庁の私大出身の同期で成る「土曜会」は、メンバーの名前に鳥の名前が入っていて、シリーズ化を狙っているのかとも思います。
鳥の名前、5人の仲間、紅一点、ヒーロー願望から「ガッチャマン」を思い浮かべてしまいました。
最後に許せないのは誤植です。
P312の7行目の人名が間違っていて、せっかく盛り上がってきた流れをせき止めてしまうという罪深い仕上がりになっています。
これは、出版社の怠慢以外の何物でもないと指摘しておきます。
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国内の防諜に関する機密に触れた公安警察官僚の物語。
法務省官僚が殺害されたことで、過去に廃案となった「キンモクセイ」という国民を監視するシステムの存在が浮き彫りに。
警察庁警備局警備企画課、公安の元締めに所属する隼瀬は、同僚の水木から提案され、この事件の裏を探ろうとする。
しかし隼瀬の身にも危険が迫り、逃走する事態に。
国家の安全を守ろうとする男たちの戦い。
著者初の警察インテリジェンス小説とありますが、倉島警部補シリーズはインテリジェンスじゃないの?と思いつつ読了。
倉島警部補シリーズの方が好きです。
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重い題材だったけど、面白く一気に読んだ。私のような下々の物には分からないところで色々な人達が蠢いているんだよね。日米合同委員会やら改正組織犯罪処罰法やら思わずググってしまいました。
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誰が味方で誰が敵か。国家の秘密に官僚が近づいていく、ハラハラドキドキ展開で、面白く読みました。日本が置かれた状況なども少し理解できたかも。
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登場人物とその役職が多く、把握できるまで時間がかかりました
巻頭に一覧があったらと思ってしまいます
帯を読むと変な先入観ができてしまいますね
主張が強い作品というわけではありません
舞台がかわっただけで、いつも通りの作品という感じでした
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日米合同委員会をテーマにした青春官僚物語。ストーリーの展開にはやや雑なところもあり、クライマックスも物足りないが、日米合同委員会を取り上げ、アメリカの対日占領政策を物語として展開している小説は滅多にないので興味深く読み終えた。警察庁と警視庁、防衛省、公安調査庁
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法務使用官僚が殺された。キーワードは「キンモクセイ」
どんな話なんだろうとワクワクしたのもつかの間、わけがわからないままの逃亡劇。読者は置いてきぼり?
こんな官僚が日本を率いていくのかと思うと、将来が不安でしかならない。
中途半端な色恋もいらない。
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国家の陰謀に凡庸なキャリアが巻き込まれ、否応無く奔走する中で官僚としての成長を描いている。正直殺し以外にやり口があるようにも思うが、自分が呑気なだけ?今野作品としてはここまで筆者の主張を強く感じるのは珍しい。
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追われる立場の逃走劇はドキドキしたけど突然のヒットマンにはちょっと強引すぎないか?? と思ってしまった。
今野先生の警察物が好きなのでこのキャリア官僚の主人公とパイセンは先々、隠蔽捜査シリーズの竜崎さんからの洗礼を受けるといいと思ってしまった。
土曜会もなーありそうな感じがするし。そんなのあるかい! と思ってしまう。
フィクションなので面白ければよし。