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ところどころ面白い点があったので読了できた。
が、全体的に根拠のない批判や考えを聞いているようで少々キツかった。
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読み書き中心の教育を受けてきたからか、どうも理解しづらいところがあった。
思考の整理学と重なる部分もあり、両方同時期に読んだため、繰り返されるところはなるほど、と、感じ、思考を整理して実践していきたい。
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世の中のありとあらゆる伝達、伝えることに焦点を当てて書かれた本。外山滋比古さんの本は本当に勉強になるし新しく気づかされることが多くてためになるなとおもいます。
特に、情報や言葉の受け手と送り手に関すること。日本人は基本的に送り手優位な部分が目立っていたが時代とともにそうでも無くなってきていること。そうしたことについて、手紙、ハガキ、出版、放送、教育、言語などの細部にまで考えを巡らせて、検証してくれている。
古典に関する内容のところでも、厳密に言うと古典は受け手によって常に変化し続けて現代に至っているので史実を忠実に伝えるなどと言うことはあり得ない的な内容の部分に共感した。
また、伝達をする側だけで無く、受け手ももっと知識を身につけていかないとすぐに送り手優位に変わっていってしまうし、現にそういう状況でずっときている分野もあるので、勉強が必要なのだなと感じる。
ももたろうのくだりも、そうなんだーで流すのは簡単だが、その時代背景や物語の背景に込められた送り手の意図をしっかりと汲み取って伝えるのとそうでないのとでは大きく意味が異なってしまうのを実感できた。
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難しかった。日本人は読み書きが主体の教育で、相手に伝えるのが苦手。確かに苦手。もっと意識したい。本や新聞、テレビなどから得る情報について、受け手として単に知識として詰め込むのではなくそれを受けて何を感じるか学ぶかということが大事かな。
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見事な老害の本。
昔は〜、昔は〜。ばかり。
2019年に書き下ろして、電話は、危険なメディアであって、振り込め詐欺が続出している。
とか、ちょっとないですね...
90後半のおじいちゃんに求めるのがあかんのか...
こんなに根拠がない批判とか無理なこじつけとか多いのはちょっと..
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【伝達の整理学を読んで】
言わずと知れた名著「思考の整理学」を著した外山滋比古先生による一冊。
コトバには、「読む・書く・話す・聞く」の4つの側面があり、外山先生はこれを「大きなコトバ」と表現します。
この中でも日本は「読む・書く」という「小さなコトバ」に重点を置いて教育してきたということです。
この本では、コトバにまつわる事柄を切り取り、コトバ全体を捉えようと試みることを行っています。
ここで、田村の感性に突き刺さったモモタロウの真実をご紹介します!
結論から言うと、モモタロウというのは優生学がなかった時代に遺伝ということを考えた話だというのです。
となりになっているモモではなく、流れもののモモを求めて川に行く。流れてきたモモから生まれたモモタロウは健康優良児に育つ。
近親結婚が当たり前の時代に、不幸な子どもが生まれないための知恵を暗示していたのだとか。
さらに、モモタロウはサル、キジ、イヌという仲の悪い3部族をきびだんごという平和的手段で解決し、鬼退治という大目標を掲げることで団結させるという知恵も教えてくれます。
以上が、モモタロウに関して述べられていたことの要約ですが、個人的に面白かったのはここからです。
むかしばなしには「むかし、むかし、あるところに」という枕詞があります。
外山節によると、あれは三人称を超えた第四、第五人称なのだそう。
「あるところに(第四人称)」で当事者とは離れてものごとを捉える視点を、「むかし、むかし(第五人称)」で時空を超えた歴史的な視点を与えてくれます。これによって、日本人は知恵を代々伝達する術を手に入れたんですね。
伝達の手段としてコトバをいかに活用するのか?とても感性くすぐるエモい本でした!笑
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日本の国語教育は『「読み・書き」偏重、「聞く・話す」軽視』との指摘はもっともだと思う。
「書き」も二つの仮名と漢字を覚えることに主眼が置かれ、伝わる書き方については学ぶ機会がほとんどないように感じる。
大人になって、どうやれば相手に伝わるだろう?と考えながら話す内容を考えるようになった。こういうことを子供のうちから意識してたら、色々苦労が少なかったかもなーと、思わずにはいられない。
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一人称や三人称のほかにも、劇を眺める四人称、そして忘れかけた書物の良さを再発見する五人称という外山先生の独創的な思想には舌を巻いた。他にも、富士山は松原からが1番良く見える、などなるほどと思うことも多かったが、イマイチよくわからない箇所も多かった。