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「寝る前に読む物語」として書かれた、食事をテーマにした短編集。
一部、連作になっている物語もあるものの、ほとんどは繋がりがない。
日本を舞台にしたような名前が多いが、日本でないような気もする。
作者のあとがきで生きていく上で必要なのは「太陽とパン」だが、「月とコーヒー」も大事なものであるという記述があり、それはそのまま小説そのものだな、と思った。
誰かにとっての月とコーヒーが、この小説なのだろう。
様々な職業の様々な人の生き方が、優しく細やかに、本当にいるように描かれている、吉田篤弘氏の小説を読むと、働きたくなるし、生きていたくなる。この世で生きることの勇気を貰える本だ。
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あれ、ここで終わり?この後知りたい…と思うお話が多くて、そして後書き読んで「なるほど」と。吉田さんの手のひらに居た感じです。読みやすい方の吉田さん。それでも、幾つかは「?」なものはありましたが、読み急ぐことを許さない、一つ一つ丁寧に読まなければ気が済まない、そんな不思議な作品でした。一つ一つの言葉、選ばれる一つ一つの物が、本当にいちいちお洒落で、この作品を読んでいる間気分が良かったです♪
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喫茶店<ゴーゴリ>の甘くないケーキ。世界の
果てのコインランドリーに通うトカゲ男。
映写技師にサンドイッチを届ける夜の配達人…。
人気作家が腕によりをかけて紡いだ24篇の
小さな物語。
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午後のスイッチを入れたい時、冬の夜の入り口に温まりたい時…コーヒーのある時間や空間がたまらなく愛おしく思う瞬間があります。
どこかの、誰かの、コーヒーを巡る出来ごとを通して、小さな愛おしさを分けてもらった様な、まるーい気持ちになれる本です。
手に取りやすい程よい厚みと、両手で包んでそっと開くサイズが良くて、意味もなく触っていたくなります。
ーーー 一日の終わりの寝しなに読んでいただく短いお話を書きました。先が気になって眠れなくなってしまうお話ではなく、あれ、もうおしまい?この先、この人たちはどうなるのだろうーと思いをめぐらせているうちに、いつのまにか眠っているというのが理想です。
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何かでオススメされてて予約待ちで図書館で借りたのだけれど…あまり好きな感じではなかった。あとがきがいちばんよかったな。
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短編集。
あとがきにも書いてるように、もう終わり?って感じの短いお話。確かに寝る前に読むのが良さそう。
読んでると、だんだんこの本の世界観が居心地がよくて◎。
インクの話が好きで最後に出てきてテンション上がった!
料理の話が出てくるのが多くて、料理好きとしては楽しめた。
冬の少年も良かった!
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「おそらく、この星で生きていくために必要なのは「月とコーヒー」ではなく「パンと太陽」の方なのでしょうが、この世から月とコーヒーがなくなってしまったら、なんと味気なくつまらないことでしょう。」
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寝しなに読むための短いお話24篇
シュールな話、温かな話、少し哀しい話、ほんわかした恋の話、など。
一気に読まず、1日1話、少しずつゆっくり読むのが一番楽しめる気がします。
残念ながら図書館の返却期限が迫っていたので、私はまとめて読んでしまい、そのせいでこの本の風味のようなものを充分に味わい損ねたかも知れません。
『アーノルドのいない夜』『隣のごちそう』が好きです。
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寝る前に少しずつ読んでた。あとがきを読んでみたら、そんな風に読んでもらえる本を、ということで書かれたらしい。全部すてきでした。
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寝る前に読むとあれ?ここで終わり?ってとこで終わってむくむくと妄想しながら眠れる素敵な本。
(吉田篤弘さんの意図通りに)
私はジョーカーのサンドウィッチと鳴らないオルゴール、美しい星に還る人、三人の年老いた泥棒が特に好きだった。
きっと誰が読んでもそれぞれ違う好きだな〜って感じる話があると思う
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24の短いお話、とるにたらないもの、忘れられたもの、世の中の隅の方にいる人たちの話とあります。過剰にならず、静謐だけど、なぜか心に沁みる話。
よく思いつくな思います。名前とかストーリーとか、個人的に「三人の年老いた泥棒」よかったです。装幀・装画・挿絵、言うに及ばず。
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ん?ここで終わり??と思うところで物語は閉じる。その先は想像するしかないのだけれど、「新鮮さを心がけてシンプルに仕上げたつもり」とあとがきにあるように、さらりとしていて読後感はなぜかすっきり。
ちょっと変わった世界の変わった人たちが温かく描かれ、「寝しな」に読む物語として心を落ち着かせてくれる。
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原稿用紙10枚分程度の短いお話が24篇。
寝る前に読む、短いお話。
たしかに、え、もう終わり?ってなる感じ。
そこから、この先のイメージが膨らむ。
どれも優しい不思議なお話。
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・コーヒーとサンドウィッチを用意して青色のインク入れたセルロイドの万年筆で感想など書きつつ読むといいんではないでしょうか。人によっては煙草もあるといいでしょう。
・掌の小説集。
・凝った本。少し小ぶり、全書サイズくらいかな。文庫棚に入れられる。文字のサイズとか空間が絶妙。この形の本で読むからいい味になってるって感じ。電子化には向かない本でしょう。
・食べたいものを心地よく食べるお話が多い。
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絵本を文字で表現したような小話が24篇。
余韻を残す終わり方が印象的。
読み終わったら月を見上げながらコーヒーを飲みたい、と思った。
描かれているのは何気ない日常の風景と食。
人と人との繋がり。
平凡なのにずっと大切にしまっておきたい物語ばかり。
穏やかで美しい本だった。