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投稿者:かみめくり - この投稿者のレビュー一覧を見る
もしかしたら、
あとがきが、一番好きかもしれません。
自分にとって、
初めての吉田篤弘さんの本でした。
この本に出会えて幸せです。
抱きしめたくなるような本でした。
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
吉田さんがあとがきで書いているように、
寝る前にちょっと読むのがいいかも。
ドラマチックな展開があるわけでもなく、
淡々と短い物語が綴られています。
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吉田篤弘の最新作は掌編集。
普段は文庫を待つのだが、小ぶりなハードカバーで、手触りが良かったので購入した。
あとがきに『寝しなに読んでいただく短いお話』とある通り、収録作はどれも短く、そのおかげで吉田篤弘らしさが濃縮された掌編になっている。
ひたすら万年筆用の青いインクを作り続ける掌編とか、いいなぁ。
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心地よいストーリーです。語り口調が良く、長さが良く、知りたいことがすべてわかってしまわないことが良いです。続きに思いを巡らせることを意図していたと、あとがきにあるので、本当にその通りの本だと思います。とにかく、この心地よさに、ストレスが発散され、それこそ、美味しいコーヒーを飲みながら、少しのスイーツをつまむ時のような気持ちになりました。
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大好きな篤弘先生の、掌編集。
一つ一つが長編にも連作集にもまた、映画原作にもなり得るほどの上質さを持ちながらのあえて、掌にのせてしまう、潔さというか、勿体ないを知らないというか。
夜、眠りにつく前の自分へのご褒美として少しずつ読みました。あとがきにあったように。
でも、余計気になって眠れなくなったものも。
いつか、それぞれをちゃんと読み返すときがありますように。
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お話お話に美味しそうなものが出て来るな〜と思っていたらそんなテーマが
本当にどのお話も良くて一つ読むたびハ〜となる
「美しい星に還る人」が好き
また、いつか月の下で会いましょう。
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なんだかんだいってやっぱりイイ。すべての短編がそれぞれじわ~っとくるようなさまざまの上質な味わいをもっている。大人向けの短編アニメーションなんかにもちょうどいいような…。
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タイトルと表紙に惹かれ、著者の作品初読みとなりました。
普段読まないような短編に、なんとも贅沢な余韻に浸りながら、
夜が更けるまでもなく読んでしまった。
あとがきに記されるように、寝しなに少しづつ読む方が良いのかも。
個人的に、昔大好きだった漫画の世界を思い出す。
猫のモップとプリン夫婦の日常を描いたふしぎな物語の連なり。
懐かしくもあり、新鮮であり、現実とは違う心の中の世界を旅するような。
とにかく、私には贅沢なひと時を与えてくれる本との出会いとなりました。
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シンプルな、食がテーマの短編集だなぁと読みながら思っていたら、あとがきにもそのように記されていました。
シンプルだけど、食にこだわりがあるような、大切に作られている感じがして食べたくなったり。
読み始めは引き込まれるような事もなく、淡々とした感じだったけれど、コーヒーや、青いインク、月など、好きなものが出てきて、きっと繋がる何かがあるんだろうなぁ。
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この本は大人のための「絵の無い絵本」だ。
なかには24編の珠玉の短編が光り輝いていて、心の乾いた読者をやさしく迎えてくれる。
どの短編もまるで詩のような、すっきりとした文体ながら、一文字一文字を読みすすめるごとにあふれるばかりの情景が目の前に広がっていく。
1編ごとにかならず食べ物や飲み物が登場し、その描写が読者の胃袋を心地よく刺激する。
物語に登場するどのキャラクターもすぐに顔が思い浮かぶ。
この登場人物はあの人。そして、このキャラクターはあんな感じだ。
一つ一つの物語はあっという間に終わってしまうが、終わってから読者の心にはその続きが泉のように湧き出てくる。
まるで遠い昔、子供の頃にベッドの中で絵本を読んでもらった後、その続きをあれこれ想像しながら眠りについたあの時のように。
そして気づいたときにはもう眠っている・・・幸せな夢を見ながら・・・。
ちなみに、個人的に24編のなかでは、映写技師にサンドイッチを配達するという話の『映写技師の夕食』と地球に訪れた異星人の女の子に地球を案内するという話の『美しい星に還る人』がすきだなあ。
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寝る前に読んでいたけど、あとがきでもその読み方を推奨していて納得。寝る前の読書にぴったりな長さとストーリーだった。
人間の生に必要なのが「太陽とパン」で人生を豊かにするものが「月とコーヒー」であるというコンセプトがとても素敵。
「熊の父親」で父親が旗屋をはじめたきっかけが切な過ぎた。
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ベストオブ枕元本。
絵ではなく「ちょっといい夢」で描かれた絵本。
短い一つ一つを読み終える度に、その向こう側の、無限に拡がる物語が頭の中で紡がれます。
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読友さんのレビューを読んで
手にとってみた。
短いお話が24
ちょっと不思議な静かなお話たちで心地よかった。
コーヒー大好きだしブログも「moon」だし、
勝手に親近感感じてます。
装丁も文庫サイズのハードカバーも素敵。
いつもお金かかってるなぁと思うのだなぁ
吉田氏の本。
お洒落さんだ。
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心ゆくまで吉田篤弘ワールドに満たされる。
先生いわく「一日の終わりの寝しなに読む短いお話」だそうで、分厚いてのひらサイズで黒いコーヒー色の装丁・・・とっても素敵・・・。
一つひとつのおはなしに引き込まれます。
私も夢の中で、行きたいなあ。
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+++
喫茶店“ゴーゴリ”の甘くないケーキ。世界の果てのコインランドリーに通うトカゲ男。映写技師にサンドイッチを届ける夜の配達人。トランプから抜け出してきたジョーカー。赤い林檎に囲まれて青いインクをつくる青年。三人の年老いた泥棒、空から落ちてきた天使、終わりの風景が見える眼鏡―。忘れられたものと、世の中の隅の方にいる人たちのお話です。小箱の中にしまってあったとっておきのお話、24ピース。
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ほんとうに、ちょっとしたお話がたくさんたくさん詰まっている。どの物語をとっても、めくるめく出来事や波乱万丈のドラマがあるわけではないが、ひとつひとつが、その物語の主人公にとっては大切な事々なのだということが、しっかりと伝わってくる。きれいな月が出ていて、おいしいコーヒーがあれば、人生捨てたものじゃない。この世界のどこかに、今日も彼らがいるのではないかと思うと、ちょっぴりうれしい気持ちにもなれる。静かでやさしくて、実り多い一冊である。