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主に言葉にまつわるミステリー。おおむね某古典部のような感じで、好奇心の強い女子が中心にいて、主人公が謎に挑むという感じ。最終話で少し雰囲気が変わる。結末は気持ちがいい。
この先の物語も読んでみたい気がしますね。
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2019年18冊目。ライトな設定なのに、内容はとても濃厚。幽霊文字の⌈彁」とか寡聞にして知らなかったけど、もう読み方これで良いのではってぐらいハマっていた。⌈月が綺麗ですね」を越える告白とかえげつないハードルをこの作品なりにしっかりクリアしていく。言葉の素晴らしさを噛み締められて、爽やかな青春も感じられる抜群の面白さ。
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【言葉には、謎の引力がある】
一話目の二転三転する話、二話目の思いとカタチの話、三話目の、思いつきはするだろうが実際にやって抜ける妙技、四話目の真相と決断。
面白かったです。
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元書道の天才と外国人の美少女というコンビが、言葉にまつわる事件を解決していくミステリー短編集。自分の思いのたけを言葉に託したい。彼が、屋上に描いた言葉は、なるほどと納得。しかし。夏目漱石が、I LOVE YOU を「月が綺麗ですね」と訳した。あの優れたセンスの足元にも及ばない。単純に事件を解決するという形ではなく、ラストにどんでん返しを用意している。もう一回、もう一回、もう一回という形で攻め込んでくる。なかなかおもしろい。http://muto.doorblog.jp/
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期待していたものからは逸れていた。けども最後は心に響くものがあった。
表紙の雰囲気からして「海外から転校してきた美少女と言葉を通じて心を交わしていく」青春モノに違いない、って事で買ってみたんだけど、いやそれは全然間違っちゃいないんだけど、初っ端からいきなり謎解きが始まって「あ、ロジックってそういう……」というマイナスな印象から出会いがスタートしてしまった。あと、全体を通してそれなりに重い話が多かったのも気になるところ。
あくまで好みの話です、っていう卑怯な前置きをするんですけど、自分は多分こういう「学生が謎解いてく」系があまり好きではなくて、なんでかっつーと多分そこで自分の理想としているリアリティのラインから遠のいてしまうからだと思う。警察や探偵でもない高校生が謎を解くってことは、その必要性に迫られる状況が必要なわけで。普通に人生送ってたら何回あるんだろうかっていうその場面をいかに説得力もって自然に作り出すかって、多分めちゃくちゃ難易度の高いことだと思うわけで。なんてことを読んでる間ずっと考えちゃうのがもう悲しいかな損してる感。
作中では当然謎解きの必要性が生じた理由が説明されてるんだけど、それが作為的に思えてしまうというか……個人的には青春っていうハンバーガーを食べに来たら頼んでないはずのハッシュドポテトついてきた、みたいな。それが店の……じゃない、作者の意志や好意によるものなのか、編集に言われてそういうものにしたのかは知る由もない。
なんかすげー苦言を呈した感じになってるけど、最後のシーンやラストの一文はとっても良かった。読み終わった瞬間なんかは、勝手に頭の中で「うぇーい!」って会ったこともない作者の人とハイタッチしてた。自分がまず最初に「こういうの書きたい!」ってワンシーン先行でそっから物語を作ってくタイプだから、多分この人も最後のシーンがやりたかったことなんじゃないかなーと一方的にシンパシー感じてました。そういう部分にガッツリと力が入ってて、終わりよければ全て良しと思わせてくれる内容、好きです。
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言葉って面白い!そのシンプルな喜びを噛みしめる事ができた良作だった。
ぎなた読み、掛け言葉、誤変換、幽霊文字、手話、そして留学生であるヒロインの謎。幅広い「言葉」の在り方を知り、その謎を言葉で解くのが痛快。
日常系ミステリーの言葉特化型で、天才少年書道家だった主人公は、かつて書のために貪欲に言葉の知識を漁り、筆を折るとともにその知識を封印したが、転校生との出会いをキッカケに言葉を見つける喜びに再び目覚めて謎に挑む。基本設定はベタな青春ミステリーだが、まさに言葉遣いが巧い。
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2019/07/17 読了。
図書館から。
著者作初。
読みやすく、面白かったです。
文字と言葉はいろいろ本当に在るんだなぁ…と。
直人くんとヒカリちゃんの言葉が素敵でしたね。
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言葉を知りたい女の子と、言葉の謎を解いていく男の子のお話。謎はちょっとこじつけか?と思うところもある。知ることの楽しみと恐ろしさはなるほどなと思った。
2020/3/24
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三話の「黄昏を消して」が、良かった。
書道部分がもっと欲しかったかな。
主人公、おじさん度高いけど、青春してた。
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書くべき言葉を見失った元天才書道少年の墨森肇は、金髪碧眼の転校生アキに一目惚れ。しかし、アキの憧れがI love youの名訳といわれる「月が綺麗ですね」を超えた告白をされることだと知り、頭を抱える。回し手紙の伝言ゲーム、存在しない幽霊文字“彁”、同人誌の不可解な改変など言葉にまつわる事件を解決し、肇は日本語史上最大級の無茶ぶりに応えて無事告白できるのか?
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これはいい。「四猿の間違い」からして、これでもかっていうくらいの話の展開にワクワクさせられる。さらに「ことのは」に絡めた4つの異なるテーマの選択、その話の展開に密接に関連したキャラクターの配置がすばらしい。青春ミステリってジャンルはやっぱりいいね。次作があるのならサブの二人の活躍を見てみたい。直前に読んだ、氏田雄介編著『旅する54字の物語』での「四猿」はべつの「猿」だったけれど、こちらが本式かな。
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主人公の元天才書道家で今絶賛スランプ中の肇とブロンド少女のアキとの恋愛要素ありながら日常謎を解いていく物語なのですが、、、
幽霊文字のお話がとても心に残りました。最近子供の名前がキラキラネームとかで、読みにくいこともありますが、背景には色々とパパママの想いがあったりするのかなぁと。
そして最終章の「希う」めっちゃええやん!って思いました。肇イケメンか!笑