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鉄腕アトムの作者と、アンパンマンの作者と、エロに強い翻訳家が一緒にしごとをするとこうなる。
「開けゴマ」はここからきた。
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「おとなの」とタイトルにつくだけあって、性的描写は隠されることなく、むしろあえてポルノな書き方をされていたように思う。
また、構図や配色の工夫も、「おとなの」絵本らしいものだった。
うっかり外では開けないし、子どもがいる場所に置いておくのはよろしくない。
そしてとにかく読みにくかった。
面白い配色ではあるけれど、絵本として文章を読ませるにはとても不親切な箇所がいくつもあった。
それも含めて「おもしろい」「デザイン」なのかもしれないが、本としての初心は置いてきたように思う。
それが「おとなの」由縁なのか、だとしたらとても皮肉だ。
内容はロマンチックでもワクワクするようなものでもなく感じられて、とても残念だった。
『千夜一夜物語』は千夜の長さがあるからこそロマンを感じられるのかもしれない。
話の流れだけまとめられたこの本を読んで思ったのは「なぜこの話がこんなにも語り継がれたのだろう」「これの何がそんなに面白いのか」というものだった。