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紙の本
『白川静さんに学ぶ これが日本語』
2019/06/06 19:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
白川静が著した三大字書の一つで、日本語の語源に関する字書である『字訓』にもとづき、日本語の体系的なつながりについて紹介した薀蓄の書
さえぎる・せきとめる意味の「塞く(せく)」から「関(せき)」と「堰(せき)」が生まれ、「塞く」と共通する語源を持つ言葉に「狭(せ)」「瀬(せ)」がある
また、この「せ」で始まる「狭い」「迫る」「責める」も同じ語源で、意味がつながっている
「はたhata」「へたheta」「ほとhoto」「はてhate」「ふちhuti」は日本語の母音交替という造語法でつくられた言葉で、共通する意味──中央に対して端、内に対して外──を持っている
など、1項目4ページ、全50項目にわたり“目からうろこ”の興味深い話題が取り上げられている
2014年春から1年間の新聞連載「国語は生きている 白川静『字訓』を読む」を全面的に書き直し、三倍の分量にして単行本化
中高生でもわかる内容
小学校の教師はもちろん、日本語にかかわる仕事をしている人、必読必携の一冊
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