紙の本
出雲国奪還
2019/04/28 18:37
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
毛利に滅ぼされた尼子の残党たちが出雲を取り返すべく遺児と母堂のもとにあつまります。
神々の加護があるスセリ姫、謎の娘ナギ、不思議な力を持つ者が暗躍するファンタジーです。
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身内を粛清してまで生き延びたにもかかわらず毛利という縁もゆかりもない侵入者に領地を奪われ壊滅させられた尼子家。再び月山富田城に自ら立つことを夢見ながら尼子再興を願い大義に酔いしれた男たちと女たちの物語。怨嗟、裏切り、愛、悲哀、様々な感情を味わわせてもらった。いろんな意味で人は変わっていく。非常な残酷さの中に人の本質を見る。久しぶりに信長の野望で尼子家を再興してみたくなった。
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「我に艱難辛苦を与え給え」と言ったといわれる戦国時代の尼子の武将・山中鹿介たちの尼子再興の戦いを描いたファンタジー小説。
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戦国時代尼子氏の興亡を素材にしたホラー,ファンタジー.十勇士はともかくとして神話を混ぜ込みながら荒法師の祟りやオロチまで登場して最後は何かよくわからない世界に行ってしまった.スセリと鹿介はいいとしても,ナギやイナダのその後にも触れて欲しかった.黄揚羽や猫女など魅力的な人たちもいるのだが,主人公に魅力がなかったのが残念だ.
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かつて山陰地方を治めていながら、毛利家に滅ぼされた尼子家。
尼子一族の末裔スセリとその息子・勝久を担ぎ上げ、尼子の元家臣達が御家の再興を願って、毛利家に立ち向かうべく決起します。
本来カリスマ性を発揮して皆をまとめるべき立場のスセリが、再興軍の大将・山中鹿介との恋に溺れてしまっているせいか、わきが甘く敵方の忍びにやりたい放題にかき回されて、敗戦を重ねる再興軍。
後半は、魂が入れ替わったり、黄泉の国へ行ったり、伝奇ファンタジー要素が強くなっております。
やはり、出雲という土地柄の神秘性もあるのかな、と思います。
主役のスセリはちょっと恋愛が過ぎましたが、他の女性キャラ・・女介、黄揚羽、猫目、イナタ、ナギ・・は割といい味出ていました。中でもナギは、正体が正体だけに、彼女の壮絶な最期に胸が痛みました。