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紙の本
不可解な幻想小説や独特の論理でユーモアあふれる作風で知られた内田百けん氏の貴重な日記記録です!
2020/08/28 10:59
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、夏目漱石氏の門下生の一人で、夢の光景のように不可解な恐怖を幻想的に描いた小説や、独自の論理でユーモアや諧謔に富んだ随筆を多数執筆し、名文家としても知られる内田百けん氏の作品です。同書は、戦時中の著者の貴重な日記記録であり、中公文庫からは全3巻シリーズで刊行されています。同書はそのうちの第3巻目です。内容は、「大鯛一尾と赤い座布団の目録をお祝ひにくれた、目出度一献す」と書かれているように、自宅へ客を招いて九晩にわたり還暦を祝う様子が描かれています。それ以外にも、「贋作吾輩は猫である」の連載開始、琴を撫で、将棋を指す日々など戦時中の内田百けん氏の何気ない日々が描かれています。昭和23年6月1日か24年12月31日までの日記が収録されています。
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