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いやー、なかなか骨のある本でしたが、読了してとてもよかったです。
本書のタイトルにある「なぜ女性管理職は少ないのか?」という問いかけは、本書を読了した際に「今後の日本がより良い社会になって行くために何を軸に考えて行くのか?」という問いに対して、女性管理職、女性リーダーという問題を提起してそこから掘り下げて行くというアプローチはとても良いと考えました。
★男性よりも女性の方がリーダーシップの資質が高いという調査結果
Multifactor Leadership Questionnaireというアンケート形式の診断を男女性別を問わずにビジネスパーソンに実施すると女性の方がリーダーの資質があるという結果が出てくるのだそうです。私は性差がないという結果を想像していただけにこの結果は意外でした。とともにこの結果は女性活躍の文脈でもっと知られて良いかと思いました。
★とはいえ、まだまだジェンダーバイアスの根強い環境
リーダーシップの資質という点で男性を凌駕している女性が日本においては、なかなか管理職になっていない、そもそも管理職を志向しないというのは、日本社会におけるジェンダーバイアスが男性だけでなく女性にも浸透している事実。このバイアス を払拭するには、企業でのD&I教育が非常に重要と考えました。入社時の調査では「将来管理職につきたい」と考える女性は多く存在するにもかかわらず、入社1年目、3年目の追跡調査では激減している事実は、会社という組織の中に根強いジェンダーバイアス によるキャリアパスや人事評価があることを示しています。
★私はどう行動して行くか?
女性活躍ということを掛け声に終わらせないためにも、キャリアコンサルタントとして、アンコンシャスバイアスの啓蒙をとくに男性管理職に対して行い、多様性な価値観を大切にする企業文化の醸成について研修を通して企業の皆さんと一緒に考えていきたいと思いを新たにしました。
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「なぜ女性管理職は少ないのか」、リーダーシップや会社組織の問題について書かれているものと思って購入してしまいました。
そうではなくビジネス社会での女性蔑視、ジェンダー差別、ミソジニーに通じる問題について書かれた本でした。
偶然にも「82年生まれ、キム・ジヨン」のあとこちらを読み、結果とても良い学びとなりました。
終わりの方に書かれている「女性も既得権を手放していない」というフェミニストカウンセラーの言葉が印象に残りました。職場では女性差別に憤りを感じているのに、プライベートでは「女性は弱い存在だから守られるべき」というような考え方を持っている自分に気付いたからです。
「性差を超えて個人の違いを尊重する社会」に向けて、継続して学ぶ必要性を感じました。
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とにかくステレオタイプが脅威
この価値観を変えていかないと本当の意味で女性が活躍することは難しいのではないか
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●女性が管理職にならない、なりたがらない理由
・男性に比べて自己効力感が低いと言われる(主体は自分、困難に直面した時に耐えら
れるか)
・リーダー層が男性のイメージで捉えられている
・性別的役割分担、好意的性差別
●ジェンダーギャップが生じる理由
個人内要因(キャリア意識、経験、ワークライフバランス等)、社会要因(社会意識)、組織要因(企業文化、機会、制度と運用、評価基準)が混ざり合う
●理想は対等なコミュニケーションで、性差を超えて、リーダーにふさわしい人が組織のトップに立つ社会
★所感
・リーダー層のイメージが男性のイメージである、というのは凄くわかるし、同時にそのイメージも個性を無視したバイアスなのだと感じた。
・性別的役割分担は徐々に解消されているように感じるものの、管理職の方を中心にまだ残っているように感じる。
・全体的に、データを用いた考察が多く目新しい情報や提言は少なかった。
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アクセス方法▼
https://library.kansaigaidai.ac.jp/%E8%B3%87%E6%96%99%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%99/%E9%9B%BB%E5%AD%90BOOK#!#tu
電子ブックを読む▼
https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000108037
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予言の自己成就
好意的性差別主義
大学生まで女性のリーダー経験、適性は同じ
男性っぽいリーダーシップを発揮する女性は支持されない。女性性であること、また女性性らしく振る舞うことにリーダーであることはなんら問題が無い。