司馬遼太郎全集 第19巻 峠 一 みんなのレビュー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：719h　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

その名を冠した史観さえ巷間に
流布している、昭和の代表的
作家の生前に刊行されていた、
全集の第十九巻です。

本冊に収録されているのは、
「峠」の前半の部分。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：719h　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

その名を冠した史観すら巷間に
流布している、昭和の代表的な
作家の生前に刊行されていた、
全集の第十九巻です。

本巻に収録されているのは、
「峠」の前半。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：719h　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

その名を冠した史観さえ巷間に
流布している、昭和の代表的な
歴史作家の生前に刊行されていた、
全集の第十九巻です。

本冊に収録されているのは、
「峠」の前半部。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：ばんばん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　越後長岡藩。１０万石に満たない小藩である。しかし戊辰戦争において、最大の激戦地とも言われた壮絶な戦いを行ったことで名を残した。その藩の家老であったのが本編の主人公河合継之助である。
　徳川家譜代の藩として、義理を通し、裏切りや迷いを感じさせず、美しい生き方を貫いた藩。しかしそのために、失ったものの大きさ。河合継之助の墓を何度立て替えても壊されたということに象徴されるように、この地にとって、この人物を生み出したことは幸であったか不幸であったか。小泉首相の米百俵で有名になった話のように、賊軍として、しかも壮烈に戦った藩として、戦争における死傷者の多さだけでなく、その後の生き残ったものの苦労がわかるだけに、この人物を評価するのは難しい。しかし、義を貫いていったその生き方に、死んでいったものは納得していたと考えるのは作者と同じく主人公への愛着が大きすぎるだろうか。