紙の本
人生後半の生きがい
2022/06/29 17:38
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投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
69歳。そろそろ読む必要がある。五木さんの本は青春時代によく読んだ。48のヒントで政治家のような老害にならないように気を付けよう。
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五木寛之 著「元気に下山」、2019.4発行。五木寛之さんの最新エッセイと思いましたが、読者の48の問いに対する回答という形で構成されています。毎日を楽しむ48のヒントが紹介されています。私が膝を叩いたのは、高齢者が作る文化のところで、「脳トレより情トレ」を推奨されていることでした。確かに、脳トレ・筋トレ全盛時代を迎えてると思いますが、「感情トレーニング(情トレ)」、豊かな人生を継続するためには必須だと(^-^) そのためには、はい、読書が一番ですね(^-^)
<あがらない年金こづかいつま先が><つまづいて身より心が傷ついて> 高齢者は、「転倒」と「誤嚥」に注意ですね。
五木寛之 著「元気に下山」、2019.4発行、再読です。人生100年の時代、自分で自分の生き方を探すしかない。この本は毎日を愉しむヒントが紹介されています。①「あの時に比べれば」という物差しがあることは有難いこと ②人から頼られる、それに応える、有難いこと ③やりたいからやる、ただそれだけ。
39歳でタバコを止め、63歳で車の運転を止めた五木寛之さん「元気に下山」、2019.4発行、再読。①老年期の再学問は面授がおすすめ ②世の中を見ることも趣味の一つ ③いまの時代、高齢者の楽しみになることは、山のようにある ④名誉・権力・勲章などから離れて、市井に埋没する生き方 ⑤高齢者の2大テーマは、誤嚥と転倒 ⑥喉が渇いた、肩が凝った、腹が減った、肌寒い、体がだるい、疲れた・・・、体が発する信号を受け止める ⑦男女の愛から人間的な理解へ ⑧「あのときに比べれば」という物差しがあると有難い。
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「人生100年」という未だかつてない時代の到来。これまで人類が培ってきた処世訓や人生訓は「人生50年」を想定したものばかり。この未曾有の事態にふさわしい地図もなければ、海図も羅針盤もないまま、家族や仕事、健康、人間関係のあり方は大きく変貌しつつある。このような不安定な日々を、どう生きていけばよいのか。人生後半の「下山」を「元気」に過ごすにはどうすべきか、考えるヒントを提示する五木寛之による48の問答集。
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五木寛之はとても好きな作家。最近,簡単に読める「年寄りの生き方,死に方」といった感じの本をよく出しているけど,本書もそんな本の一冊。
定年になり,あれをやろうと思っていたのに病気になった,老後のお金が貯まらない,そもそも趣味が少ない,人とつきあうのは面倒,一人じゃ心配…など,人として成長しているはずの老人になっても心配事,愚痴は尽きない。そんな方々に対して,五木さんは問答形式で「気楽に生きること」「今のまま安心して生きること」を勧めてくれる。
最後の48で取り上げられていた「1本のライ麦」の話が心に残ったな。このエピソードは,瀧本敦さんの『ヒマワリはなぜ東を向くか』(中公新書)という本で紹介されていたそうだ。1本のライ麦でさえ,こうやって根を張って生きているではないか。あなたがこれまで生きてくるために,どれだけ目に見えない根をこの世界に張ってきたのか。想像もできないだろう。だからこそ,あなたは生きているだけで意味がある。大切な一人の人間なのだ。あれができないこれができないと悩む必要なんて無い。あなたはあなたで大丈夫(おかんの唄)と教えてくれる。
下山を始めた人だけではなく,若い人にも読んで欲しいな。少しは方の力が抜けて自分体に近づけるかも知れないよ。
特に今の時代は,まわりの人の評価や他人との比較を気にする人が多いように思います。そんな人は,他人と比べてどこか勝っていることがなければ,あるいは周囲からの評価を得られなければ,「自分には価値がない」と思い込んでしまう。
でも,私は,名もなき一人の人間のままでいいじゃないか,と思うのです。
成功しようと失敗しようと,満足しようと絶望しようと,とりあえず今日まで生きてきたし,そしていまを生き,明日もなんとか生きようとしている。
他人と比べて勝っていることもなければ,誇るべきこともない。それでも,ただ生きているだけで価値があるんだ,と私は言いたいのです。(本書p.236)
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大変おもしろい(興味深い)本
人生後半(人生100年時代の50歳以降)の人生観について読者からの質問に著者が答えるという内容
著者が仏教徒(なのか、仏教について詳しい人なのかはわかってませんが)であることをもとに、宗教的な内容を織り交ぜた筆者の意見、思いが綴られていると思う
内容が正しいとか正しくないとかそういう話ではないと思う。ただ読み流して、共感できることには共感する。人(年齢、生い立ちなど)によって受け取り方は様々で良いと思う。読んでみて今おもしろい(興味深い)と思わなくてもそれはそれでありだと思う。その時はまた何年か経ってみてからページをめくってみると良いと思う