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全く上手な作家だ!
今回も4つのエピソードを中心にしつらえ、放蕩を重ねた頃にできた息子(名乗りはあげていない)の成長ぶりを、隠蔵の友人を絡めた仇討ち騒ぎにし、はたまた隣に越してきた隠居とも仲良く酒盛りする間柄になったものの、小さな疑問がだんだんと膨らみ。。。。
絵師の師匠と弟子の話やら、、、盛りだくさん!あっという間の時間だった。
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金子成人「逢引き娘」、付添い屋六平太シリーズ№12、2019.5発行。負の刻印、夜盗斬り、裏の顔、逢引き娘の4話。全体的に、ちょっと中だるみの感がしましたw。№13巻はもっとキレ味が欲しいです!
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本シリーズ、ブクログ登録は2冊目になります。
本作の刊行は2019年なので、1949年生まれの著者が70歳位の時に書かれたものと思われます。
で、本作の内容は、次のとおり。
---引用開始
不意を衝く殺人刀に付添い屋、危機一髪!
第一話 負の刻印
六平太は、行きつけの飯屋・吾作で、包丁鍛冶の政三と知り合った。吾作の主・菊次によれば、政三は三年前から雑司ヶ谷の鍛冶屋で働いているというが、詳しい身元は分からない。その政三に、殺意を向ける青年が現れた。六平太は音羽の顔役・甚五郎に呼び出され……。
第二話 夜盗斬り
ある夜、箱崎町で逃走中の盗賊一味と出くわし、一人を斬り伏せた六平太。襲われた鰹節問屋を調べた同心・新九郎によれば、数年前から関八州取締出役が行方を追っている、行田の蓮兵衛の手口と似ているらしい。数日後、謎の刺客に襲われた六平太は?
第三話 裏の顔
六平太は、根津に住む高名な絵師・仙谷透水に付添いを頼まれた。破門した男・相馬林太郎につけ狙われていたのだ。どうやら破門には、女弟子の川路露風が関わっていると見え――。そして透水には絵師のほかに、なんと、もうひとつの意外な顔があった!?
第四話 逢引き娘
日本橋に建つ箔屋の娘・お糸の付添いを請けた六平太は、千住へ足を向けた。お糸を幼馴染の幸七に会わせるためだった。翌朝早く、逃げ出そうとするふたりを止めた六平太が事情を聞くと、幸七が江戸払いになり、夫婦になれなくなったとお糸が訴え……。
---引用終了
以下、備忘録です。
・矢島新九郎---北町奉行所の同心。道場の後輩。
・孫七(まごしち)---大家。
・藤蔵(とうぞう)親分---神田上白壁町の目明かし。
・『もみじ庵』---神田岩本町の口入れ屋。
・『市兵衛店』---秋月六平太が住んでいる所。
・『吾作』---六平太、行き付けの居酒屋。