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読みやすいけど
2020/03/18 17:26
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投稿者:Masaru_F - この投稿者のレビュー一覧を見る
バブルに踊った紳士たちと回収に苦労した人たちの物語。今生きている時代の目線から見ると、なんでそんなバカなことをしたのか、ありえないと思うことばかりだが、あの時代ではそれがノーマルだったことが、アブノーマルだったということ。
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"名を残すのは王であって、兵士ではない"、というのは、戦の功罪両面に現れて然るべきと思われるが、現代の戦においても現実は不条理。"奪り駒"とされた兵には、そもそも条理などありもしない。それでも、自らの正義と、戦いを重ねるにつれ感じる戦慄とに取り込まれ、人生を注ぎ込んでいく強者たち。だが、彼らの行く先に勝利はない。未だ続く住専不良債権処理問題は、今、国民が目にしている新たな問題の底流として姿を変えて生き続けるから。悪い奴ほどよく眠る。
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バブル経済崩壊後の住専問題、不良債権の回収が、今も現在進行形とは知らなかった。銀行がいまだに信用できないのも当たり前だ‼
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バブル崩壊に伴って露出した、住専問題。この不良債権を回収するために半ば国策企業として作られたのが、今の整理回収機構。
中坊さんが社長になり、派手に立ち回っていた記憶はある。が、もうとっくに終わった話かと思っていた。それからずっと機構が存続して、今だに回収を続けていることに頭が下がる。
毀誉褒貶は有る人だが、中坊さんが機構に吹き込んだ債権回収スピリットなのだろう。
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1980年代バブル後に不良債権回収という責務を負った整理回収機構(住宅管理機構が前身)に関わった回収側と追われる側の攻防劇を丹念に取材した話です。
中坊氏が歯に衣を着せぬ言いっぷりで官僚、政府、金融機関の責任を指摘し、不良債権回収を進めていた姿は記憶にあります。
同氏は「これはこうあるべきだ、という理念があって、その実現のためにどう法律を使い、どう解釈をするか、と発想していた」制度、法律は揺るがないものと前例や制度主義とは異なる思考で組織を牽引した方だったと思います。
資産隠しや刑務所から出た後も強かに表に出ず事業をする債務者もさることながら、杜撰な融資をした金融機関、見過ごしていた政府関係者も同じ輩で社会全体が異常だったにしても根源は両者にあったと思います。
筆者は2016年、シンガポールの英字紙で悪質債務者がプライベートバンクに巨額の資金を隠しており整理回収機構が回収しつつあることを報じていたが、邦人紙はどこも報じていなかったと記しています。日本は喉元過ぎたらなんとやら、とても残念な対応だと思います。
本書は、1980年代〜2000年代日本が押し寄せてくる外資金融機関に翻弄される一方で、こうした世界が繰り広げられていて、未だその追求は続いていることを多くの人に伝える本だと思います。
多くの人にこの事実を知って欲しいと思います。
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人間はやらなければならない環境に身を置くことが一番成長出来るということを改めて感じさせてくれる1冊。自分自身不動産事業に身を置く者として、債務者側の視点から読んでも楽しめた。
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今年(2021年)の1月からWOWOWで放送されている伊藤英明主演の連ドラの原作と云うことで読んだ。ノンフィクション小説って謡ってるけど、ルポルタージュだね。取材した話がつらつらと書き並べられてるだけ。あの事件ってこう云う事だったんだって云うのはよく分かるけど、小説を期待したのは間違いだった。ただ、事件(?)はえげつない。私が汗水流して収めた(天引きだけど)税金も、これに使われたのね。
テレビドラマはまだ3回終わったところで、12回続くそうだが、よくこの話をうまくドラマ仕立てにしてると感心する。原作でなくて原案だね