紙の本
一気読み必至。
2020/06/21 14:05
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カタブツだけど実は結構美人で知識万全な薬剤師、対してホテルマンとしてキリリとしつつも、どこか普通の男子。もしドラマ化するなら田中圭と北川景子・・こんなふうに浮かびました。
最後に告白となるか・・! これはとっておくとして。
薬剤師にほんのり興味がある長女に本書を処方してみます・・。
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ホテルマンと薬剤師という一見接点が見出せそうにない二人だけど、ホテルマン本人の病気のことだったり、ホテルでのクレーム絡みだったり、ホテルの従業員のことだったり、そんなところからこの二人を結びつけていくかと驚きました。
薬に関する謎解きやトラブル解決というのは、案外身近な話なのだろう。
薬の意外な使用方法だったり、薬剤師と病院の裏側が垣間見えたり、謎解き要素以外にも興味深い点も。
薬剤師の毒島さん自体にも謎があり、その謎解きをホテルマンの彼がするという最後の逆転話も意外性があって良い。
惜しむらくは、ヤブ医者ならぬモリ医者の件は解決しないまま(結末が分からないまま)終わってしまった点。
そこだけがモヤモヤ。
後日談が欲しかった。
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【収録作品】第一話 笑わない薬剤師の健康診断/第二話 お節介な薬剤師の受診勧奨/第三話 不安な薬剤師の処方解析/第四話 怒れる薬剤師の疑義照会
詰めが甘いというか、オチがちょっと弱いかな。
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クリニックで処方された水虫薬が効かず困っていた、ホテルのフロント勤務の爽太。処方してもらった薬剤師・毒島のアドバイスで病院を変え、事なきを得た。そうして出会った2人による短編4話。直接、薬が絡む事件や、薬剤師と患者、薬剤師と医者を絡めた話など、それぞれ少し違ったアプローチで楽しめる。薬とか薬剤師がテーマだが、専門的に奥深くまで突っ込んだところもなく気軽に読める所も良かった。続編は出るのか?2人のこれからの関係も気になります。毒島さんは少々、手強そうですが…
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4編の短編のタイトルをもうちょい柔らかなものにして欲しかったなぁと思いました、私は薬剤師です。薬理学の勉強にもなる本でした。
第3話のエピソードが好きです。患者さんの暮らし、生活に関わる以上、相手によっては危険が伴うこともある。私も変わったお客さんの自宅に呼び出されたことがあるので、よくぞ書いてくれた!という感じです。
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+++
ホテルマンの水尾爽太は、医者から処方された薬を丹念に塗るも足の痒みが治まらず、人知れず悩んでいた。
薬をもらいに薬局に行くと、毒島という女性薬剤師が症状についてあれこれ聞いてくる。
そして眉根を寄せて、医者の診断に疑問を持ち……。
ホテル客室の塗り薬紛失事件に、薬の数が足りないと訴える老人、
痩身剤を安く売る病院など、毒島は薬にまつわる事件や謎を華麗に解決していく!
+++
お仕事小説、薬剤師編、である。しかも薬にまつわるミステリ仕立てで、とても興味深い。薬や薬剤師に関してはまったく知識はないが、それでも興味津々、物語に惹きこまれてしまう。薬剤師の毒島さんのキャラクタと、彼女と親しくなりたいのになかなか思いが伝わらない爽太のキャラクタとが、物語をさらに面白くしているのは間違いない。二人の関係のこれからは、まだまだ簡単には行きそうもないが、もっと続きを、と思わされる一冊である。
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これは薬剤師やそれに準ずる職業の人、薬ヲタの人が読むと楽しいと思う。薬剤師である女性に薬の話を聞いてるホテルのフロントマン。"意味はわからなかったが、それを言ったら会話が終わる" まさにそれな!って感じ。つらつらと説明されたカタカナ(文章)を見ても意味がわからないが、そう思ったら、読書が止まる、ですよ(笑)ステロイドは春先に服薬してたので、塗り薬より内服薬は強いのねーとか、そんなことぐらいです、わかったのって。しかし、このホテルマン、ちょっと苦手なタイプだわ。あと、最後の話、解決してないよね?
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2019.10.16読了
毒島さんのキャラがいいです。爽太との今後が気になりますので、是非とも続篇を熱望します。
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水虫に悩んでいたホテルマンの水尾は調剤薬局の薬剤師、毒島の助言で救われた事に感動し、彼女とお近づきになりたくてやきもきしていると薬に纏わる騒動が勃発。薬オタクな毒島が次々解決していく短編集。一番大きい事件もヤブ以下のモリな院長のしょぼい不正で基本は薬の知識で事件を未然に防ぐので平和に読める。解決の糸口が薬の知識に徹していて結構現実的なのが面白い。ミステリというよりはお仕事物といった感じかな。仕事に対する愚痴ややり甲斐についてもしっかり描いてあるし。調剤薬局勤務経験ありの身としてはあるあるで首が痛いわー。
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ホテルマンと薬剤師のお仕事小説。お互い仕事以上に首を突っ込みすぎなところはあるけど、それで話が動くので仕方ない。医師と薬剤師の関係や、薬剤師さんに何を聞けるのか、今までよく知らなかったことがわかったのはお仕事小説ならでは。堅物女子が眼鏡を外すと美人とかのあるあるを含め面白かった!
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薬から推察される推理なので、事件はそれほど大きくないです。毒島さんの知識や冷静さや推理力と水尾君の一般人らしい様子がとてもいい掛け合いでした。
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やたら薬に詳しい薬剤師(女性)がキーマンとなるミステリー、4編の連作。
水虫薬やステロイド、にきび治療薬、などなど。
薬をテーマに様々な事件が起こりますが、その裏には...
殺人事件など、大きな事件は起きませんが、薬も使い方によっては、毒にも薬にもなるという事でしょうか?
ホテルマンの水尾爽太は、様々な事件を通し、真面目一徹の薬剤師・毒島花織に好意を抱き、アプローチするものの、彼女には大きな謎が...
新型コロナウイルスが社会問題化する中、これに対抗できるような特効薬は、無いのでしょうか?
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有能な女性薬剤師が活躍する連作ミステリ。ミステリとして面白いのはもちろん、ためになる薬の知識もいろいろと得られます。ちなみに作中に登場する薬の名前は架空のものなのだけれど、現実のものを少し変えてあるだけなので。知識のある人には何なのかわかって楽しい……かも?
毒島さんのキャラもいいなあ。かっこいいのだけれど、時々かわいく思えるところもあって。ちょっとしたときめき要素もこれからどうなるのか、気になるところです。
お気に入りは「お節介な薬剤師の受診勧奨」。薬や病気を巡る謎はもちろん、人間の心理を突いた「事件」の真相が実にお見事。やり方は無茶ではあるけれど、動機としてはこういう話もいいなあ、と思えました。
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これは面白い。ありそうでなかった設定な気がする。自分が知らないだけかもだけど笑 ミステリではあるもののそちらが強すぎず、絶妙なバランス。
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面白くて一気読みしてしまった。毒島さんは絵に描いたようなリケジョで日科学的なことはきっぱり否定するのに、この作者は別の作品で霊能捜査官なんて書いてる‥‥ま、それはいいとして、続編も気になる。