紙の本
新しい冷戦時代に入った現在、歴史に学び、世界の状況を知るための一冊です!
2019/06/11 12:36
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、大国間での「自国ファースト」がぶつかりあう現在、いわば「新しい冷戦」時代を読み解くためには、歴史に学び、世界の現状を詳細に知っておく必要があるという危機感から生まれた一冊です。世界には、貧困問題、環境問題、テロの脅威など課題山積ですが、そういうときこそ、過去の教訓を学ぶべく歴史を振り返る姿勢が大事であると著者は言います。ぜひ、多くの方々に読んでいただきたい価値ある一冊です。
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2019.11th
本シリーズは1作目からずっと購読してきましたが、変わらぬ質の高さは素晴らしいです(^^)
なぜ☆5じゃないかというと「おとなの教養 2」と被ってるトピックが多かったからです。まぁ、「おとなの教養」の方も視点とか切り口が面白くて良かったですけどね!
トピックとしては、アメリカ、ヨーロッパ(Brexit)、中東情勢、中国、北朝鮮とかは相変わらず。日本国内の最近のトピック(水道法改正とか入管法改正とか厚労省の統計偽装)の説明が丁寧にされていてとても良かったです!
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もはや定番。
定期購読するものとして雑誌に近い。
何がすごいって、今までのシリーズすべて読んでいたとしても、新著の新鮮さが抜けていないことである。
もっとも、世界はそれほど早く動いている、ということだけども…。
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もう10冊目ということに驚いた。
そして前作からもう1年経ったことにも驚いた。
相変わらず大国の思惑に小国や少数派が翻弄されている。
これからは成長ではなく進歩を見せてほしい。
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・イギリスのEU離脱騒動の経緯がその歴史を含め、メリットやデメリットなど、分かりやすく説明されてるのが良かったです。
つまりみんな自分勝手に目先の事しか見てないという事で、我々日本人も同じですね。
・知っているつもりで知らなかった事
ドバイの豪華さをテレビなんかで見て、オイルマネーの威力はすごいと私も思ってたんですが、違ったんですね。
実は海外からの直接投資で築いた物だそうです。
ドバイの首長が切れ者だそうで、最近日本で薔薇が安く買えるのは、南アフリカで栽培したものをドバイ空港経由で出荷すると、翌日には日本に届くからだそうです。
・2018年安倍政権は国民の関心が森友学園の国有地売却問題などに向いている影で、改正水道法を成立させている。
日本では当たり前に飲む事を前提とした水道水が、そうじゃなくなるのかもね!
大きな事件の影で何かやるのは昔からの常套手段ですが、
それが自分の事件だとしても利用するとは、心底信用ならない人物です…
・安倍政権はキャッシュレス化を進めようとしている。
経済産業省はキャッシュレスによるポイント還元を進めるが、財務省はコストをかけて新紙幣の発行します。
やっている事が全く矛盾している。
経済産業省と財務省のくだらない意地の張り合いの為に、身内で争って日本を弱くしている事実をどうしましょう?
自分のちっぽけなプライドやキャリアの事だけしか考えられない悲しさ…
もっと大きな人はいないものかね…
結局、最後は中国の一党独裁が最強なのかもしれん…
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そろそろこのシリーズで扱ってきた内容で『そうだったのか!現代史パート3』ができそうになってきた。恐怖政治のような体制でも発展をつづける中国、文大統領のあぶない舵取りでガクガク揺れる韓国、曲学阿世の徒を絵に描いたようなトランプが横暴をつづけるアメリカ、いつの間にか先進国から転落をはじめている日本など、世界は常に、知らなきゃ恥をかくことに満ちている。
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このシリーズも10作目ですね、どこまで続くのでしょうか。
相変わらずの分かりやすい解説、世界の現状についてとそれに関する日本の現状とこれからを考えるヒントがたくさん書かれています。
世界のことに関しては、アメリカの動きやEUの動き、アメリカと中国の関係、冷戦から新冷戦時代への変化の中身、話題からすっかり消えているイスラム教国家を取り巻く情勢などについての内容です。
世界で今起きていることにも必ず理由があるわけで、その理由や背景を知って、日本のこれからを考えていく上でその知識を得ることができる一冊だと思っています。
日頃何気なく流れている外国のニュースや日本国内のニュースもこの本を読んでから見ると少し見方が変わったり、自分なりの考えを持って見ることができるようになると思います。
歴史は繰り返す、と言う言葉があって、最初は本当かな?と思っていたけど、このシリーズの本を10冊読んでみて、改めて日本の歴史や海外の世界史を考えた時にたしかに昔と同じようなことが起きているんだなと気がつくことができます。当時の人々はその時にどう言う行動をとったのか、どういう失敗をしてしまったのか、現代の自分たちはどうしたらより良い方向に持っていくことができるのかを考えないで、ろくな情報も持たずに流れに任せたまま生きて行ってしまうと結局昔と同じ道を辿ってしまうのではないかなーと思います。
最後にはより詳しく知るための参考文献も載っているので、さらに自分の知識を深めていくことができると思います。非常に勉強になる一冊です。
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昨日G20サミットが大阪で開幕した。国名を諳んずると…新興国の内5国が出てこない。首脳名となると…まさに「知ら恥」だわ。それにしても、独裁者やら自国ファースト主義者やらがわんさか集い、彼らを日和見で右往左往しながらお迎えする首相。今日はトラさんとキンペーさんが会談するが、およそ双方妥協するとは思えない。プーさんやエルドさんもいて、この面々で何がまとまるんだろう。G7の欧州勢なんて我が事でいっぱいだろうに。と、この本読むほどにそう思う。
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令和最初の池上彰。
米中の貿易摩擦。
ブレグジットで混乱するヨーロッパ。
アリメカの戦略転換に翻弄される中東。
日本の景気も影響を免れない。アメリカに着くか中国に着くか。独立した道を行くのか。日本の利益にとって何が正しいのか。日本でも統計偽装の問題や移民受け入れの問題など考えさせられる問題ばかり。真実を見極めたりそれに対する教養を求められる民主主義はハードルが高いものだと思わずにはいられません。
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アメリカの選挙の仕組みが何回読んでもなかなか複雑でわかりづらい。アメリカが石油を産出できるようになったことで世界の警察を辞めたがっている。
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毎年、このシーズンに読むシリーズ。
新聞やニュースで報道されているトピックスをきちんと理解できる。素人には有難いシリーズ。
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アメリカや日本、中東、ヨーロッパが現在抱えている問題を噛み砕いて説明してくれる。
著者の思想がかなり入っているかなと思ったが、思ったよりは中立な内容だった。
中東がずっともめている理由や、どことどこが仲が悪いかなどが理由も含めて書いてあるからわかりやすい。
ニュースでは触れられない基礎知識の部分を得られたのでニュースを見る土台が身についた。
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様々な事が揺れ動いていると感じられる現在。
アメリカ、ヨーロッパ、中東、中国。
そして、日本は、何処に進むのか。
AI時代が迫る中、自分には、何が出来るのか。
短い章でしたが、民主主義と開発独裁は、友人と話したばかりで、納得。
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「転機」を迎える世界と日本について、最近のニュースと、その裏側から読み取れる事実を、池上先生が解説してくれる本。
この御仁は、まさに民主主義の伝道師だなと、思う…。今の日本の宝だな、とも。
内容は、主にアメリカ(≒トランプ大統領)と中国の関税対立や、今までの著書に習って中東問題、揺らぐヨーロッパ、習近平1強政治により世界制覇を目指す中国、さいごに、民主主義とはなにか…私たちはどのように行動し、民主主義を目指さなければならないのか、といったことなどについて。
印象的だったのは、トランプ大統領がいかに政治家としてヤバイか(色んな意味で)ということが彼の色んな言動から如実にわかってしまうということ笑
関税の仕組みをよく理解もせずに、中国からの輸入品に関税かけまくったり(その結果、自国民の首を閉めてる…)、
あと、最終章の「民主主義とは何か」には心を打たれました。民主主義は完全ではなく、欠陥だらけであると。だからこそ有権者が、民主主義について、世の中を良くするにはどうすればいいのか、真摯に考え、能動的に行動することが必要なんだと実感させられました。
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下の6テーマについて論じられた本。シリーズ第10弾となっているが、10で初めて読んだ。
第1章 居座るトランプ「アメリカ・ファースト」主義
第2章 揺らぐヨーロッパ、EUは夢だったのか
第3章 サウジの焦り、したたかイラン、イスラム世界のいま
第4章 習近平の1強政治
第5章 AIとグローバル化の波に翻弄される私たち
第6章 憲政史上最長政権へ。安倍政権は日本をどこへ?
エピローグ 民主主義とは何か
最近、YouTubeでオリラジのあっちゃんの動画を見てから歴史や現代社会に興味が持てるようになり、その影響でこの本を読むことにした。
読んでみると、平易な文章でわかりやすく、世界の情勢がすごくわかりやすかった。
エピローグの民主主義とは何かで、池上さんの思いが伝わってきた。
国民一人一人が政治に参加している意識を持つことが民主主義を維持するための方法であり、無関心になればなるほど独裁色が強くなる危険性がある。
こうやってわかりやすい文章を書いたり、テレビに出たりするのは、国民一人一人が政治や世界情勢に関心を持てるようにという願いを込めているそうだ。