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「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」
>>ああいうの、不思議ですよね
昔遊んでた人のほうが、人生分かったような気になってるのって
人に迷惑かけないように、真面目に、正しいことをしてきた
なのに、ばかにされているような感覚。
結局、損してるような。
あーあ、そんなことありますよね
と思ってしまいました。
短編集、ぜんぶおもしろかった!
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朝井さんが書く作品も、とても大好きで。
何者で出てきた方の過去や
その後について書かれている。
はじめは、キレイな作品やな~って思って読み進めると。。。
そこは、さすが朝井さん。
何者にもなれなかった僕が、就活を経て、社会人になるわけだけど、
何様の立場で人を評価するんだ。
若い頃にありがちな、葛藤やあるべき姿に悶えながらも、本気の、ほんの数秒の誠実に向き合っていく。まぁ、明日には忘れてるんだけどね笑
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6編からなる短編集。
「水曜日の南階段はきれい」は高校生どうしの恋愛と好きの中間の曖昧な世界観が初々しくて良いなと思いました。夢を語るだけでお腹いっぱいになれた時代が懐かしいと感じました。
「それではふたり組を作ってください」では大学生どうしの友情について語っています。自分と他人を比較する優劣をつけたがる。ひとはお互いをマウントしあう生き物なのだと感じました。
「逆算」。主人公は社会人。人間らしくありたい。逆算することは過去を見ること。でも過去を見ないと今のそのひとの気持ちもわからないと思う。
「きみだけの絶対」主人公は高校生。エッチなことばかりを考えてばかりなのを見ると男って仕方ない生き物だと思う。それでも好きな子の前では男の子は格好つけたがるんだよね。わかります。
「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」真面目な講師。真面目に人生を送ってきたけど、いつも特をするのは、昔はワルだった的なひと。少しぐらい悪いことしてもと思う気持ちはわかります。
「何様」採用される側だけでなく、される側も試されてる。最後に出てきた「本気の1秒」がなんか良かった。たとえ一瞬でもそれを感じることができたら無駄ではないじゃんって思う。
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「何者」のスピンオフ。
登場人物や彼らに関連する人物が、就活以外のところでも悩む。
心理描写や比喩表現が巧みに感じる。
前作で主人公が斜に構えて評価してた人物の背景に厚みがでてきて、良い。
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「何者」に関係しているのかな?と思いつつ読みました。
内容は朝井リョウらしい、人間の様々な葛藤が描かれています。
共感できる部分も、そうでない部分もあり。
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朝井リョウ氏の文章が好きだ。
自分と歳が近い(朝井氏の方が少し上)から、いつもほぼ同じ高さの目線で、若者の感覚を表現してくれる。
「何様」で描かれるそれぞれの登場人物の心理描写も、自分の心の隅っこをナイフで突かれるような鋭さが炸裂していた。「うん、この感覚、人には言えないけど、私も感じたことがある」口にして、誰かに伝えたら嫌われてしまいそうなよどんだ本音の部分、言い当てられて苦いような、でも同じようなことを考えている人が少なくともいることを知って安心してしまうような。
心の奥底で頷きながら一気に読み進めることができる。
オードリー若林さんの解説も秀逸。
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何者を何年か前に読んでの、何様。
正直何者の登場人物をよく覚えてないが、これはこれで1つの作品として楽しめた。 安定の朝井リョウ。 毒の盛り方が上手だあ。 若者とか現代社会とかの闇をあぶり出すのが上手いなあという感じ。
「水曜日の南階段はきれい」 高校生、きれいな話
「それでは二人組を作ってください」 二人組て難しいよね、どこかいつも人と距離を感じる女の子の話
「逆算」 誕生日からできた日を逆算してしまう女の子の話。 高校の時の嫌な記憶上書きできてよかったね。
ここまでは読んだことあった気がする
「きみだけの絶対」レギュラーが取れなかった男子高生。同じものを見ても人によって感じ方が違うよね。
「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」
ほとんどの人が真面目に生きてきたのに間違いを犯した人の方が豊かみたいな風潮。ヤンキー先生とかその辺の。間違いの上からしか見えない景色てあるの?正しく生きることの劣等感。
「何様」 人事部に配属された克弘。自分には人を選別することなんてできるのかと悩む。 そこには恋人との関係も絡んでいて。 前向きな終わり方でよき。 「誠実への一歩目も、誠実のうちに入れてあげてよ〜」ていい言葉。
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やーーーーーそうなのかーーー。
『何者』と『何様』は、両方読んで初めて完成する物語なんだ。
これは2冊セットじゃなきゃダメじゃないの。
しかも、『何者』には共感できなかったのに、『何様』の中にまんま自分がいて、それはそれはビックリした。
まさしく私も、二人組を作るときには必ず余っていた人間だった。
とにかく毎回なので余って当たり前だったから、とくに何も感じることはなかったけど。
この本を読んだら、そんな昔のいろんなことを思い出してしまった。
人間って、基本みんな不器用なんだ。
不器用だからこそ、いろいろ足掻いてみて、「こういうときはこうすればいい」とわかってきて、次回からはうまくできるようになり、結果器用に見えるだけなんだろう。
ふむ、いろいろ読んでみるもんだ。
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朝井さんの何者の続編という事で、あの時のメンバーのその後かと思っていましたが、何者に至る前やまさに何者のの時など様々でした。個人的には何様では拓人に出てきてほしかったですが・・・。何者を再読したくなりました。
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「何者」の登場人物の過去や未来に関するストーリー。
全6編から成っており、どの話に置いても、人間の弱さや脆さ、葛藤などを感じられた。
特に私が共感したのは、"むしゃくしゃしてやった、と言いたかった"の正美。今まで真面目に生きてきた事を否定されるような、そんな感覚である。
全編通して、こういう事あるなぁ…と色々思うところがありました。
人間って大変だなあ。
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同じシチュエーションにいたことはないけれど、そこにある感情や言葉はこれまでの自分の人生にも確実にあったもので。苦いような恥ずかしいようななんとも言えない気持ちになるけれど、でも、どこか前向きになれた自分がいる感じ。
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話題の本で読破
滅茶苦茶面白かった
ジャンルは難しいが大学の就活をテーマにした現代の学生を突き付けた作品
自分にも多分に当てはまる所があり、ラストではドキッとさせられた
ネットとの付き合い方、人間の本性、友情
冴えない大学生活を送った人や送りそうな人に読んでもらいたい
私は前者だが、共感と恥じらいと謝罪の混じった複雑な気分になった、でも皆に読んでほしい
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とても、とてもよかった。
桐島、部活辞めるってよ から数年。
朝井リョウさんが積み上げてきたものが、のっかっている気がした。
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いつか読んだ「何者」のアナザーストーリー集。何者は原作も映画も良かった。就活で集まった若者たちの本音の部分が上手く書かれていて、アナザーストーリーである「何様」もいつか読んでみたいと思っていたのだけど、文庫化されたところで早速購入。何者に出てきた人たちがはっきり思い出せないので、何者の誰がどれなのか判らないところもあったけど、そういうのを気にしないで読んで面白い作品でした。色々、書き留めてしまいました。本音が露骨に顕在化されているからこそ共感できるものもある・・・ということかな。
・俺は、夕子さんの夢だけが、本物だと思った。誰にも言わないで、自分の中で大切に大切に育て上げて、努力を続けた夕子さんの夢だけが、本物だと思った。(中略)俺は、夢がぎゅうぎゅうづめになっている教室の中で、とにかく一番大きな音を出さなければ、と、必死だった。自分には夢があるって思いたかった。夢に向かって精いっぱい頑張っている人間だって、誰かに思ってもらいたかった。あの人ならミュージシャンになれるかもしれない、そう誰かに思ってもらうことによって、自分のやわらかい、覚悟のない夢を固めていきたかった。
・きっかけとか覚悟とかって、多分、あとからついてくるんだよ
・花奈が拾い上げるものと、俺が拾い上げるものは、違う。同じ世界を生きて、同じものを見ていても。 それどころか、どちらかが真っ先に捨てたものと、どちらかが真っ先に拾い上げたものが、全く同じものだってことも、ある。
・本当に大切なのは、はじめの十秒間なんかではない。一番大切なのは、「大切なのははじめの十秒間です」というふうに、何でもいいからとにかく言い切るということだ。
・学校の先生も、教科書も、両親も、子どものころは子どもに対して、いい子であれ、人に迷惑をかけるな、間違ったことをするなと教える。だけど大人になった途端、一度くらい本気で喧嘩したほうが人と人は深く分かり合えるとか、人に迷惑をかけてきたからこそ伝えられる何かがあるだなんて言い始める。正しいだけではつまらないなんて、言い始める。
・武田が学生のことを侮っていなかったからなのだと思う。武田は、相手が克弘のような経験のない若造でも、きちんと信頼してくれる。相手を軽んじる、ということがないのだ。こういう人が人を選ぶべき立場にあるべきなんだろうな。
・ビジネスシーンにおいて〝いい人〟はいらない、思ったことははっきりと声に出す、交渉事ではまずこちらが上の立場であることを示す─
・組織の一番上か、一番下でない限り、仕事とは、立場の違う人と人の間に存在する。その中で、あらゆることを、どちらの気分も害さないように調整できる能力──それこそが仕事ができる能力なのではないだろうか。
・克弘は、今この瞬間、本気でそう思うことができた事実を、この先何度も大切なお守りのように握り締める予感がした。その途端、今までは見えていなかっただけで、誰の掌にもその人だけの透明のお守りが隠されているような気がした。
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生きるとは、
何者かになったつもりの自分に裏切られ続けることだ。
直木賞受賞作「何者」に潜む謎がいま明かされる。
光太郎の初恋の相手とは誰なのか。
理香と隆良の出会いは。
社会人になったサワ先輩。
烏丸ギンジの現在。
瑞月の父親に起こった出来事。
拓人とともにネット通販会社の面接を受けた学生のその後。
就活の先にある人生の発見と考察を描く6編。
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「何者」が面白かったから「何様」も読んでみた。
6編の中に、面白いものと難しいものがあった。
言いたい事がわかるようで、やっぱりわからんくって。
「何者」に潜む謎がいま明かされる。とあったけど、謎自体がわからんままなので、かされても何を明かされたんかが理解できひんかった。
就活の先にある人生の・・・とあるが、大昔すぎて、そっから働きすぎて、かけ離れすぎてしまったんかな。
若い頃にネチネチと悩んでた事が、今となれば大した事なかったと言うのだけは、声を大にして言える。
まぁ、今は今で悩みっぱなしやけど。