電子書籍
興味深い
2019/09/28 13:08
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投稿者:y - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネット広告(アフィリエイト)の仕組みと怖さがわかって面白かった。こんなに管理ができにくく、あずかり知らないところで勝手に増殖しているなら、不正公告による詐欺がなかなかなくならないわけだ…と納得させられた本。
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クローズアップ現代の焼き直しの書籍か?と侮って、読む始めましたが、この先入観について反省します。
ウェブ広告の課題が非常に細かく検証されていて、分かりやすくまとめられている良書だと思いました!
いわゆる「運用型広告」に触れる人間は、必読の書です!
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インターネット広告の闇を追うサスペンスのような実話。迂回されるサーバーを追って海外にも。NHKのクロ現が元だが、書籍のならではの迫力がある。
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インターネット広告について、アフィリエイトには表示型(インプレッション型)、クリック課金型、成果報酬型の大きく3点があるが、表示型についてはいくらでもアドフラウドが可能である。契約元としては契約主をはじめ、ASPやアフィリエイターが多く全量の把握は難しそう
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”漫画村”騒動はデジタル時代における著作権の問題を浮き彫りにしただけではない。なぜあのような違法サイトが運営を続けられたか。それは端的に言って、違法サイトにネット広告を掲載することで、多額の収益を得られるからだ。
本書は、”漫画村”騒動が浮き彫りにしたネット広告の問題点を、NHKクローズアップ現代取材班の極めて精緻な取材によりまとめあげた一冊。
昨今のネット広告は、金融におけるIT技術を流用して開発された様々な”アドテクノロジー”と呼ばれる技術が用いられている。私自身、これまでアドテク界隈についてはかなり調べたことがあるが、あまりにも技術の進展のスピードが速い上に、本書で提示されるような表面化されない特有の暗部があることから、正確な姿を把握するのにかなり苦労した記憶がある。本書では、サイバーセキュリティの専門家集団などの助力を得つつ、NHK取材班の極めて愚直な取材活動を通じて、いかに現代のネット広告において、広告主から広告費を掠め取る不正が行き渡っているかが明らかにされる。
私自身、ここ1-2年間くらいで、ネスレやP&G、ユニリーバなどグローバルの消費財メーカーがネット広告におけるブランドセーフティを声高に叫ぶようになってきた背景がようやくしっかり理解できたように思う。特に、広告主としてネット広告に少しでも関わる人であれば、間違いなく読む価値がある良書。
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「薄められた悪意」複雑に関わる多様なプレーヤー。
「悪貨は良貨を駆逐する」まじめにやってる業者がバカを見る。
無意識の隙間空間で稼いでいる。
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借りたもの。
ネット広告における“犯罪”についてをまとめたもの。
それは詐欺広告であったり、アフィリエイターが広告を掲示していない(ように見せて実は表示させ)のに広告費をかすめとるもの等。
詐欺バナー制作者や詐欺動画の出演者、元制作会社の証言による生々しい導入から、その実態をうつす。
詐欺バナー(怪しいサプリに意味のない情報商材)は広告代理店が発注したものではなく、怪しいアフィリエイターが作成したもので、画像の無断転用が横行していた。そこにはネットや他広告の集客技術が悪用されていた。それらが正規のバナーと混在して表示される不愉快さ。
バナー広告枠の今後の展望、ユーザーにとって求められる広告の在り方、“無料サービス”が広告料金によって成り立っているビジネスモデルの在り方の、限界と新しいビジネスモデルの在り方の模索について書いてあるかと思ったら、違った……
しかしネット広告業界で問題視されている“闇”や、20年弱の新興業界であるネットのグレーゾーンの問題点について提唱している点で興味深い。
びっくりしたのは取材班が転送サーバーIPアドレス等の解析から世界のサービス会社を巡っていた事!
「それする必要あるの?」と思いつつ…TV的なリアリティという画の必要からなのか、電話口では埒があかないからか……
推理サスペンスドラマっぽくて読んでいてハラハラした。
漫画村の管理人が捕まる前の話だった。
ネットの世界の性善説は、どんどん終わりを迎えている…
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アドネットワークもPMPも広告主とメディアを繋ぐ仕組みは本来ほとんど同じなはず。
PMPもこれから取り扱いメディアの規模が大きくなり過ぎると、アドネットワーク化して、悪質なメディアが紛れ込む可能性が出てきそう。
全然関係ないけど、NHKの取材力というか粘り強さが強いなと思った。
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レコメンデーションエンジンはインターネットのなかでももっとも有効なツールの一つだし、ネット広告は従来の広告と違って成果も見えやすいと思っていたんだけど、のんきにそんなことも言えない状況になってきたことが、この本を読むとよくわかる。アフィリエイターにインタビューしたり、情報商材を売っている会社の元社員に会ったり、漫画村のサーバーを探しにウクライナまで行ったり、末端の広告配信事業者に突撃したり、漫画村の「関係者」の携帯番号を入手して実際に話をしたり、取材力がすごいとしか言いようがない。ウクライナではサーバー運営会社の経営者が殺されていたり、別の会社でサーバー本体をついにみつけたり、まるでサスペンスドラマみたいな展開もある。この本のもとになった番組「クローズアップ現代+」は見たんだけど、こうやって本になったものを読むとまた新しい気づきもある。
「はじめに」に、「制御不可能なほど複雑に絡み合ったネット広告の流通システム」という表現があるが、問題の根源はそこだろう。新聞社のサイトにすらフェイク広告が掲載されていたことも書かれているが、広告を掲載することにはプロであるはずの旧来型メディアもネット広告は外注して、コントロールできなくなっている。旧来メディアが協力して自ら安全で制御可能なアドネットワークを作って、広告主のブランドセーフティを守るような取り組みは出てこないのだろうか。ネット広告会社による自浄の動きも必要だし、広告主企業からの圧力も必要だろう。
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NHKクローズアップ現代+の「追跡! 脅威の“海賊版”漫画サイト」「追跡! ネット広告の“闇”」「追跡! “フェイク”ネット広告の闇」、ネット広告の“闇”を探るシリーズをまとめたものです。
ネット広告がタイトルなのに漫画村の話題がこんなにあるのか不思議でしたが、これまで漫画の違法ダウンロードだけで成り立つのかと思ってました。
広告絡みでも複雑な仕組みで収益を上げてる実態が暴かれる過程を見ると、NHKの調査は価値があるでしょう。
広告が売れないせいで、電通も赤字になるような状況ですから孫請けにして少しでも安くというのでしょうけど、孫請けを管理できないと巡り巡ってテレビや広告代理店に影響は返ってきてさらに経営が苦しくなるの無限ループに入っていきかねないと思いました。
金払って自分で広告を出せる仕組みもありますし、依頼主が管理できない状況になりかねないとなると、Googleなどが広告の管理の精度を上げていくしかないでしょう。
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クローズアップ現代を観ていたので、それを文字で追った感じ。追加の情報はあまりなかったように思えるが、いくつか追加インプット先を知れたので、収穫あり。
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丹念な取材を基にネット広告の実態をわかりやすく解説した書。ネットの発展を支えてきたネット広告ではあるが、他方、アドフラウドなどが蔓延している状況にある。ネットの健全な発展のためにどうすればよいのかを考えさせられた。
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誰もがみたことがあるだろう怪しいネット広告、それを解析し出所を探りインタビューする、かなり気合の入ったルポ。
漫画村についてのルポはかなり面白かった。
いたちごっこではあるのだけど、このように探り取材に出かけ、マスコミで問題提起することで、ひとつでも不当に利益を得る業者をつぶす力になっていることがよくわかる。
NHKの丁寧な取材には頭が下がる。素直にすごい、と思える本。
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直近に検索したものや住んでいる市町村の分譲マンションの紹介などが表示されてわずらわしい程度にしか思っていなかった、ネット広告の闇に迫った本書。アドフラウドという広告詐欺があることを初めて知った。対策を講じてもすぐに抜け道を作り出していきイタチごっことなるのだろうが、諦めず取り締まりを強化することが重要。
普段スマホで漫画を読まないので、漫画村事件については知らなかったが、昨年運営者に実刑判決が出たとのこと。詐欺に遭う・遭わないだけでなく、知らないうちに荷担しないよう情報リテラシーの習得が大事。