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印象派の画家達の作品、美術館やフランス・ノルマンディー地方の写真などが多数掲載されており、眺めているだけでも楽しい一冊。
最初は写真。
「印象派に出会える場所」として、オランジュリー美術館・オルセー美術館・マルモッタン美術館の内部の写真は、見ているだけでワクワクする。
次はプロローグ。
「美しき愚かものたち」〜物語の序にかえて
そしてショートストーリー。
「愚かものたちのセブン・ストーリーズ」
モネ
モリゾとマネ
カサットとドガ
ルノワール
カイユボット
セザンヌ
ゴッホ
………それぞれの短い物語。
まるで私が、その時代その場所で、画家の人生を見ているかのような錯覚におちいる、マハさんの愛に溢れる文章。
年表も掲載されているので、画家同士の関わった時期なども分かりやすいです。
次は、マハさんがモネの足跡を辿る紀行文。
「ノルマンディー紀行」
モネが描いた実際の風景がここにある。
素敵すぎて、いつか訪れてみたいと強く思う。
最後は対談。
「人生でただ一度しかない展覧会」
三菱一号館美術館館長の髙橋明也さんと、原田マハさん。
髙橋さんはオルセー美術館の開発準備室に在籍していたそう。
とても興味深いお話です。
この対談の中で展覧会の楽しみ方として、「キュレーターがどんな意図でこのテーマの展覧会をつくったのかを確かめながら観る」
というお話があり、なるほどと思いました。
次に美術展を観るときの楽しみが増えた!
図書館本ですが、返すのが惜しい(笑)
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印象派の画家毎の写真や絵画そしてミニ物語があってその人を知らない人も興味が持つきっかけになる。
描かれた風景を原田さんが訪ねていて、この場所がどう見えていたのかを考えるのも面白い!
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モネ、モリゾとマネ、カサットとドガ、ルノワール
カイユボット、セザンヌ、そしてゴッホ。
9人の印象派に関わった画家を
短い物語と年表、代表作をあげて紹介。
マハさん流の「小説」部分が好き。
カイユボットの絵が好きなのですが
こんな人生だったとは知りませんでした。
ますます好きになったわ。
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印象派の評伝と評論そして印象派への旅の本ですね。
原田マハさんのとても贅沢な書物です。
印象派の画家たちの評論から始まって、9人の画家たちの評伝が物語構成で紹介されています。
作品ももちろん思いの外楽しめますよ。
印象派の作品は、私には今の時代でも強烈な個性を感じます。
作家たちの生きた時代ではなおさら驚嘆の作品だったことは、原田マハさんの「いま、私たちが見ることができる印象派の作品の数々は、彼らが生きた証し。世界でいちばん美しい愚かものたちが、私たちに遺してくれたメッセージ。」との言葉で言い表されているとの思います。
印象派の画家たちのゆかりの地への旅も興味深い。
美術学芸員の高橋明也さんとの対談もかなり専門的で知的好奇心を揺さぶるものとなっています。
印象派への旅は飽きることなく魅力にあふれたものとなるのは必須ですね。
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印象派の代表的な画家ごとに、絵とストーリーが織り混ぜられた原田マハさんらしい本。
その画家の人となりがよく分かるような物語を通して絵を見てみると、また絵にもストーリー性を感じられる。
最後にはモネが過ごしたノルマンディーを旅した気候特集や、三菱一号館美術館館長との対談もあって楽しく読めた。フランスに旅行したくなる本。
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モネ、マネ&ベルト・モリゾ、ドガ&メアリー・カサット、ルノワール、カイユボット、セザンヌ、ゴッホのそれぞれを、事実を交えた短いストーリーと写真、見開きの年表で紹介している。
簡潔にまとまっていて難しいことは書いておらず、とても分かりやすい。図書館で借りたけど、手元に置きたくなる。
後ろの方はモネの足跡を辿るノルマンディーの旅紀行と、著者と高橋明也氏(三菱一号館美術館館長)によるオルセー美術館についての対談。
オルセー美術館に行ったばかりなのでとても興味深く読んだ。でも行く前に読みたかった…!!
展覧会の楽しみ方とかも語られているので、参考にしてみたい。
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写真がたくさん。
作品のものも、そして、マハさんのノルマンディー紀行も。
どこから読み始めても、楽しめる。
作品とともに記された年表も
それぞれの人生を俯瞰しながら、
改めて作品一つ一つを味わうこともできる。
とても贅沢な一冊。
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ちょうど今年の夏、オルセー美術館に行った。印象派の絵画を沢山見れてこの本に出会えて良かった。まっさらな気持ちで見たあの絵達に物語が変わるとまた彩り豊かに見える。もう1回行きたいし、ジヴェルニーに行けなかったから絶対にまた行きたい。ルノワールのバラの絵画は本で見ただけで心を奪われた。これもまた実物を見るまで死ねないな。印象派はやっぱりすき。サロンに反抗して自分たちが好きな絵を描き続けたストーリーも含めて好きだなと改めて思えた。
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原田マハはフリーキュレーターとして活躍している
愚かものたちのセブンストーリーズは読んでいて楽しい
バリの美術館で観て驚嘆した記憶があります
も一度ゆっくり対話してみたい。
印象派の画家はおおむね貧しい
作品の誕生までのストーリーに引き込まれる