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現場の臨場感が伝わってきてとてもエキサイティングでドラマチックだ。
大学生は今すぐできるだけ早く帰りに本屋で買って読んだ方がいい。
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筆者が大好きなキリンの解剖を通して、細部まで観察して、考え抜いた結果、世の中に新しい発見を生み出す物語
協力してくれている関係者の方や、先人の研究者への感謝気持ち、自分がやっている事がまた未来に繋がるという強い使命感が筆者の原動力になって頑張っている、素晴らしい方だと思いました。
同級生ということもあり、全くの異業種ですが非常に感銘を受けました。
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著者の師匠の遠藤教授の本も面白かったけど、こちらはキリンの首の骨問題だけを掘り下げて書いてあり、集中して読めた。
苦労しながら頸椎の謎に迫っていくところがとてもいいので、もう少しフリガナを増やしたら小学生も読めたんじゃないかと思う。
コラムも面白いし、イラストもいい。生き物に興味がある人、研究者になりたい若い人に薦めたい。
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キリンの解剖30頭。子供の頃からキリン好きだった少女は夢を叶えキリン博士となった。難しい学問の世界に飛び込んだ経験を記した楽しい作品。
ある動物園のキリンが死ねば休日返上。解剖に励む毎日。本書はその解剖生活を紹介している。
ヒトだろうとウマだろうとキリンだろうと頸椎は7個だという(なぜかナマケモノとマナティ除く)。
筆者はキリンの首の構造を観察し解剖するうちに、首にある第8の骨を発見し、学術的にも認められる。
難しい学問を分かりやすくかつ面白く語る文体が素晴らしい。子供の頃からのキリン好き。大人になり進路を選ぶ時、それを思い出し解剖学の門を叩く。
博物館には「3つの無」があるという。無目的、無制限、無計画。だからこそ研究が進展する時もある。一見世の中に関係なさそうな研究がいつかどこかに役立つ日が来るだろう。
キリンに限らず、学者の世界の魅力に浸れる楽しい作品でした。
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・正月もデートもキリンが死んだらキャンセル
・日本は世界で2番目に多くキリンを飼っている
・メスよりもオスの方がずっと頭蓋骨が重い
・東大だからこそお声がかかる?マニアックな研究ほど協力者が大事そう
・著者の育ちの良さが全体から滲み出ている
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まず若い女性が書かれているという点ですごいなー!と思った。大学に入学してからの道のりについてキリンの研究という軸で詳しく書かれているので、自分が大学に入学したてのときにこの本を読んでいれば良かったのにと心底思った。
学んだこと
普通脊椎動物の頚椎は7本だが、マナティとナマケモノは違う。マナティは6本だがナマケモノは種によってばらつきがある。
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キリンへの熱い想いが伝わってきた。
こういう人に比べると私のキリン愛はチンケなもんだと感じた。
キリンって神秘的
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ほぼ一年ほど前でしょうか
いつものようにラジオをつけて
車の運転をしていました
何の番組かは忘れてしまったのですが
「今日は キリン解剖学者のグンジメグさんが
スタジオにきてくださっています」
との声が耳に入ってきました
えっ キリンの解剖学…
と思いつつ 聴きこんでいくと
いやはや その面白いこと楽しいこと
若き研究者さんの弾むような口調、
こんなに面白いことは世の中にない!
の思いが言葉の端々から伝わってくる
それから ほぼ一年
いきつけの図書館の新刊の棚を
何気なく眺めていたら
あっ「キリン解剖」
あっ グンジメグさん て 郡司芽久さんなのだ
これこそ 研究
これこそ 学問
これこそ 学び
郡司芽久さんのような
若き研究者が
この日本に ちゃんと存在する
もう それだけで
豊かな気持ちになれるのです
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キリン研究の第一人者が何故キリンを解剖するのか、そこから何が得られるのかを記したエッセイ。
研究に没頭される方は本当に夢中なんですねぇ。
読んでいてキリンが大好きなのが伝わってきます。
あと研究に携わる方のスタンスというか、研究対象に対する姿勢に敬意が溢れていて素敵だなと感じました。
100年後の研究者のために、いつかその研究が活きるのを信じてという件には人と人の繋がりって本当にそうよなぁと感動。
合間の小ネタも興味深く、キリンの模様の違いや骨格標本を見る時には今度は骨の作りをしっかりと見たいと思いました。
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面白かったぁ~東京生まれで子供の頃からキリンが好きで、東大に入った後、オープンゼミの一つに出会って、キリン研究の道に進み、30体のキリンを解剖して、第一胸椎が動くことで、キリンの首の可動域が広がっていることを見つける~一気読み。可愛い人だ
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小さい頃から生き物が好きで、なかでもキリンが大好きだった著者による質実な記録。解体と解剖の違い、骨や筋肉のいろいろな名称がもりもり出て来ますがとても読みやすかった。キリンが本当に好きで研究したい熱意もあるのだけれどキリンの何を研究したら良いのかテーマがなかなか絞りきれずに悩む様子などが飾ったり取り繕ったりせずに率直に綴られていて好感をもちました。各章の間に挟まれるエピソードも楽しい。初めて解体ではなく解剖をしたときの無力感と、それを糧に変えていくきっかけをくれた先輩の教え(教科書と答え合わせをしようとする前に目の前にある実物を自分でしっかり観察し記録し自分なりにでいいから理解を深めるのがまず一歩、他の人たちと共通言語に落とし込んでいく作業はその次、というような心構え)は、頭ではわかっても実践しようとするのはまた固定観念が邪魔してかなり意識していないと出来ないのでは、と感心しました。恩師との縁、そして動物園から献体されたり貸し出してもらったりする亡くなった動物との縁に感謝しながら、著者はこれからも研究生活を続けて行くのだろうな、と、今後の更なる活躍を勝手に応援したいと思いながら読了しました。
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若手キリン研究者の、キリン研究者になるまでの科学エッセイ。
大学入学から研究者になるまでが、平かな言葉で語られており、楽しく読める。
キリンへの愛を感じる。
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自分にフナしか解剖経験がないので、キリンの解剖は、想像を絶する世界。無目的、無制限、無計画。なんて素敵な言葉。学問が、目的意識に政治的に傾けられている今日。役に立たないと考えられる学問も進めていく中で大切なものが育まれていくと思う。
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キリンの研究者を志し、夢に向かって邁進してきた筆者(研究者の卵)の奮闘記。ユーモアとエスプリに富んだ文章を楽しく読み進むうちに、筆者のキリンへの情熱と、研究の面白さ・醍醐味が伝わる一冊。
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出版された時から気になって欲しいモノリストには入れてあったけど、読まずにいたら、NHKに著者が出演していて、先を越された。「キリン解剖記」というタイトルがでかでかと書かれている表紙で、電車で読んでいるとどのように思われるのかちょっと心配だったが、昨今人が少なくひと安心。
子供の頃からキリンが大好きで、そのキリンの研究者になった解剖学者の話。夢中になれることを見つけること、その道に入って悩むこと、いろいろなことを教えてくれる本。科学の「発見」の物語は好きでよく読むが、本書の場合は8番目の「首の骨」の話も興味深い。キリンを見る目がかわると思う。