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本当のお洒落とは、削ぎ落とされたその人自身の態度や仕草。だと思った。
装丁がとても美しくて洗練されたデザインで手に取り、そこから何度も立ち読みし、ご褒美にやっと購入。
まとふ というブランドの在り方が大好きになってしまった。哲学者が作る服というのがとても自分には心地がよかったし、お洒落とは、どんな服を着るか ではなく、どんな自分が着るかに集約されていると思う。
これまでは、服を選ぶセンスが大切だと思っていたけど、服そのもの以前に、しぐさや態度もお洒落には必要な要素であり、スナップとかでどんなブランドの服を纏っていることをアピールされても、フォロワーが何人いるとか言われても 関係なく滲み出るカッコ良さがお洒落だと思う。
服について、考えること。言葉にすることは、こんなにも広がりがあってたのしいことを知った。
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深く普遍的なところまで及んでいて、いろんな本棚に置きたくなる。
自分のいま考えていることや好きなことに繋がるところが多々ありとてもワクワクしながら読んだ。
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人間は、「無」である。
実在論や唯識に通じる思想を背景に、
具体としての「服」に向き合う著者の
考え方に共感。
「無」である人間が、服をまとう事で、
形作られ、「有」になる。
人間を形作るという意味では、言葉も
同じ。
服を作る時、まず言葉から入る著者の
仕事は、ある意味必然的なのだろう。
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何かを検索しているときに「目に飛び込んできたきた」タイトル。お洒落な着こなしのことでも書かれているのかなぁ〜ぐらいで読んで見ることに...
驚きました!
日本の「ことば」その美しさ、その意味、解釈の深さ...
目次を目で追ったときにはすぐに読み終えてしまうのか?と思っていたのですが...
ゆっくり、じっくり、読んでみたくなりました。
哲学者を目指していたようで、その奥の深さにしみじみ感動しながら、また自分の中での気づきもあり
とても興味深く読みました。
最後の対談...その掛け合いも興味深かったです。
いろんな本の引用あり、また著者の出来事の引用ありでそれがその言葉にピタリとマッチしていて、その「ことば」を選んだ意図が腑に落ちる。
そういう意味では哲学者で..
著者は文中で服作りをしながら哲学する人になる...みたいなことを書いていて、納得した。
なんかこの本を読んで色々読みたい本が増えた...こんな本てあんまりないなぁ〜と感じる。