紙の本
わかりやすい
2019/09/14 09:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在の米中の貿易戦争の実態について、わかりやすい解説でよかったです。ヨーロッパや日本への影響も、無視できなさそうです。
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久しぶりに「中身の濃い本」に出遭えた。
これは私見だが、今の米国の対中政策は行きすぎの感がある。
つまり、中国(特にファーウェイを始めとするIT系)を怖れているのではないかとさえ思う。
私は、個人的には ファーウェイは、好きな企業で、HUAWEI Mate 20 Pro も使用している。
素晴らしい端末だと思う。(今の国産のスマホを超える)
こういう素晴らしい製品を創る企業(ファーウェイ)を
単に「アメリカが言うから、・・・」という理由で、排除して良いものだろうか? 疑問に感じる。
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中国ウォッチャー歴30年の著者が、今や中国で最も重要な企業となったファーウェイの話題を中心としながら米中貿易戦争の舞台裏を紐解いていく内容。テクノロジーというよりも政治の話がメインであり、やや中国寄りのスタンスでの語り口ではあるが、米中関係のこれまでの軋轢から今後の展望までを時系列に沿って俯瞰的に把握するには丁度いい内容だと思った。国家間の覇権争いという観点に加え、GAFA対BATHという米中メガテックの対比という点においても本書は有用な情報源である。5Gの持つ意味合いと重要性を強く感じさせてくれた一冊。
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出来るだけ中立の立場から、アメリカ、中国のそれぞれの思惑を紐解いた良書。
とは言っても作者の本音も、最後の方で表現が偏って来るので、透けて見えてくる。
ひとまず2020/1の台湾総統選で、一つの方向性がはっきりするのだろうが、この先も同じことが繰り返されるのであろう。
中でも、中国模式とAIの親和性が極めて高い、、、の一文が最後まで頭を離れなかった。
皆さんも一度は読んでおいてほしい。
最近、中国の小学校で頭に脳波をチェックする機械をつけられた子供達が、授業を受けるニュースを見た。学校はそれで子供を勉強に対する集中力を把握するらしい。集中してなかったりするとすかさず先生からご指導がくる。親もそのプライバシー?に関する部分はなんとも思わないと言っていた。すごい技術だ。
どこが通信情報戦の覇権を握るのか。今、圧倒的に有利なのは中国だ。
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米中の貿易戦争とファーウェイという企業の真価を解く内容。
なぜ、トランプ政権は中国をあれほどまでに恐れるのか。貿易戦争の裏にあるテクノロジー分野でのアメリカの相対的な低下がトランプ政権を揺さぶり、焦りをもたらしている背景などを詳しく解説している。
ファーウェイという企業の技術の高さ、会社の内容(極めて水準が高い)の詳細も分かる内容。
5Gがもたらす明日の世界の覇権争いの勝者への予感も興味深い。
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なぜそれほどまでに米国がファーウエイを恐れるのかがよく分かる。技術力の高さとそれを支える技術者達を引きつける待遇の良さのレポートは参考になった。
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今まで中国の問題企業にアメリカがイチャモンをつけている程度の認識しかなかったか、冒頭のファーウェイ本社、立ち並ぶ高層マンションが5万人の社員の社宅 、全ての食堂を合わせると5万人が一度にランチを取れる と、とにかく圧倒的に充実した環境 を読んで驚いた。全然勉強不足だった。
今まで米国が担ってきた4Gの世界から5Gの世界が中国が先行していくことについて米国は許せないのだろう。
そして、今後日本企業は中国企業の下請けとして生きていくのか、米国の隷属を続けていくのか?ちっゃくてもいい存在感のある技術大国を目指してほしい!
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アメリカは、5Gの先陣を切るファーウェイを潰すことに懸命である。5Gは「社会を変える」。きたる第四次産業革命は、5Gの技術がIoTや自動運転、VR、ARに応用される。中国がこの産業革命の先頭に立つことをアメリカは非常に恐れている。なぜなら、それは第二次世界大戦以来アメリカが築き上げてきたグローバルスタンダードの終焉を示唆するからだ。中国はファーウェイの製品に欠かせない半導体を抑えるためにも、台湾統一を早めたい。それに対して、アメリカは何としてでも時間稼ぎをしたいというのが現状である。